2009年1月31日土曜日

マネジメント ほか

今週は重たい本が多かったように思う。

読了:
「マネジメント」(P.ドラッカー)
  • 「トップマネジメントは何をしなければならないか」はすべて網羅されていると言っても過言ではない。その点では究極の経営書ではないか。折に触れ見直したい。

「『知の衰退』からいかに脱出するか?」(大前研一)

  • 久々の大前流「日本人論」。日頃から提起している「正解のない社会でどう生きるか」、「英語、財務、ITの重要性」といった課題を単に読ませるだけではなく、考えさせようという試みが面白かった。チェックポイントではいくつか当てはまるところがあり、自らも考える力が減退しているのではないかと危機感を持つ。

「どうすればビジネスチャンスを逃さないか」(J.チャンピー)

  • リエンジブーム真っ只中のころDukeに講演に来たチャンピーに会ったことを思い出した。プロセスをどうするかという切り口について「改善」に慣れている日本人は抜本的なリエンジになじむだろうかといった話をした。この本は日本ではあまり知られていない会社を題材に、戦略論を展開している。しかし、面白いのは万能薬はないと明確にしていること。リエンジで懲りた?

「事実に基づいた経営」(J.フェファー、R.サットン)

  • 「世の中のGuruが説く理論は半分しか正しくない」というのが一貫して流れるテーマ。上の本も似たようなところがある。今週読み終えた本すべて共通しているのが、「どうすべきか」は自分の頭で考えろ!という点。安易に答えを求めず、考え抜くことが結局一番重要ということなのだろう。

購入:

「レバレッジ経営術」(本田直之)、「クオリア立国論」(茂木健一郎)、「ローマ亡き後の地中海世界(下)」(塩野七生)、「現場力復権」(遠藤功)、「正しく決める力」(三谷宏治)

遠藤さん、三谷さんと懐かしい人の本が並んでいたので同時購入

その他:

1)前回「楽勝か?」としたバーレーンによもやの敗戦。結局俊輔&ヤットがいないとダメというのをライバルに曝しただけ。予選は何とかなっても、この監督で本番は戦えないだろう。2010も予選リーグ敗退とその結果一層のサッカー離れという負のスパイラル持続が益々危惧される。

2)「かんぽの宿」売却を巡る報道で、サンクコストを理解していない記事が何と多いことか。購入時の投資金額をベースに、今これらの施設を売却など出来るはずもないし、そんな事を解答したらファイナンスの成績は間違いなくF!まともなジャーナリストはいないのか!

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