2013年9月29日日曜日

一歩前進。

F.マリノスは今節アウェーのベガルタ戦でスコアレスドロー。勝ち点差は2に詰まったが、今節も首位をキープした。用事のためTV観戦もできずダイジェストを見ただけだが、出場停止の齋藤に加え、マルキーニョスが欠けたことで、堅固なベガルタの守備を崩すことができなかった。両チームのシュート5本ずつという数字が示す通り、俊輔が言うところの「お互いの長所を消し合う」戦いだったようだ。

他ではアントラーズ、FC東京、セレッソ、フロンターレと4位~7位が揃って勝利。上位が益々詰まってきた。日程的には若干F.マリノスは有利に思えるが、ベテランの体力が持つかという点とカード累積による出場停止の可能性でまだまだ油断できない。次節は15位ヴァンフォーレ。前回対戦ではホームで勝ちきれなかったが、対戦成績は優位な相手なので、堅く勝利を欲しいところだ。警戒するのはパトリックだ!

香川が今季プレミアで初出場した。いくつかのチャンスに絡んでいたが前半で交代。苦闘が続く。モイーズが監督である限り今後も出場機会は限られるだろう。吉田もそうだが、香川も1月の移籍市場でレンタルを本気で考えるべきではないだろうか?

この週末は「そして父になる」を見た。カンヌ映画祭受賞から引っ張って、満を持しての公開だったが、「まあ こんなものか」というのが率直な感想。リリー・フランキーと真木よう子が良かった。福山雅治も頑張っていました。でも感動とまではいかなかった。血と一緒に過ごした時間、どちらが親子にとってより重要なのか、というテーマなのに、一旦生まれの親に戻すという結論に至ったのかが不明確で、唐突に別れがやってくるように見えるためだろう。ハリウッドでリメイクが決まったとの報道がある。そちらはどのように描くだろうか?

読了:
「30の闘いからよむ世界史」(上)(下)(関眞興)

  • 著者はかつて予備校で教えていたというが、同時代の各地の動きをコンパクトに伝える手法は、受験のために世界史を学ぶのにも似ていてある意味懐かしかった。個々の戦争がどのような背景を持ち、結果どのように世界が変わってきたのか。第二次世界大戦後70年近く大国同士の戦争がないというのは世界史上稀有な事である。本書は改めて戦争と平和を考えるきっかけとして有意義。(評価A)


「経営者が語る戦略教室」(日本経済新聞社編)

  • 製造業・サービス業・金融業、また老舗企業から90年代以降に設立された企業まで。様々なジャンルの会社の経営者が企業再生、IT、グローバル化などの課題に如何に取り組んでいるかを語り、関連する最新の経営理論が紹介されている。一番感じたのが人のマネジメントへの取り組み方が伝統的な大企業で「甘い」のではないか、ということだ。日本人の人口が減少する中、この中でも消えていく企業が出てくるだろうと考える。(評価A)


「稲盛和夫 最後の闘い」(大西康之)

  • 稲盛和夫がどのような経緯でJALの再生に巻き込まれ、どのように再上場まで成し遂げたのか。世間で報道されているのとは違う実像が描かれている。社員の幸せを第一に考えるという稲盛氏の経営哲学は素晴らしいし、それなくしてはJALの再建がここまで早く進まなかったのも事実だろう。ただ、本来潰すべきであったゾンビ会社を生かしたこと、また、ANAとの競争条件が再生の結果JALに極めて有利になったこと(=ANAにとって不公平になったこと)は、今後同様のケースが出たときの悪しき先例となることを危惧する。(評価B+)


購入:
「決定力!」(チップ・ハース、ダン・ハース)、「宇宙は無数にあるのか」(佐藤勝彦)、「生命はどこから来たのか?」(松井孝典)、「世界最高MBAの授業」(佐藤智恵)、「業務改革の教科書」(白川克、榊巻亮)、「ありえない決断」(バーン・ハーニッシュ、フォーチュン編集部)

2013年9月22日日曜日

エスパルスに苦戦も首位キープ

F.マリノスはニッパツでのエスパルス戦に1対0で勝利。首位をキープした。今シーズン9点目となる決勝点を挙げた俊輔が試合後のインタビューで答えていたように、前半早い時間帯で先制したことで難しくなった1戦と言える。ピッチの状態が悪いのでパス回しに苦労し、エスパルスの「放り込み」にピンチが続いた。それでも今シーズンはこういう試合を勝ちきれる。終盤に同点とされ引き分けたレッズとの差はこういうところだろう。次節はベガルタとアウェー戦。齋藤が出場停止となるが、総力戦で勝ち点3をもぎ取って欲しい。

先週は「ウルヴァリンSAMURAI」と「エリジウム」を見た。

ウルヴァリンは日本が舞台。変なところはあるが、ストーリーは「X-Men」シリーズらしく楽しめた。ただ、エンドロールにはビックリ。まさか「教授」が???来年次回作が公開されるようなので楽しみはまだ続く。

「エリジウム」の設定は「トータル・リコール」にオーバーラップする。貧富の差で2極化された世界に住む主人公が立ち上がって・・・という共通点だ。ただ、今回のマックスの方がキリスト教の世界観に沿った生き方になっていた。

やっぱり映画は良い。今週末は「そして父になる」を見よう!

読了:
「稼ぐ力」(大前研一)

  • 週刊ポストやSAPIOの連載を纏めて再構成したお馴染みのスタイル。今回は日本人の働き方に焦点が当たっている。いつもながら著者の主張は世界の常識だし、それだけに日本の非常識を打ち破れないもどかしさを覚える。安倍政権でどこまでできるか期待したいところだが、オリンピック招致が決まり、既得権益集団がまたぞろ張り切り始めたのがとても気になる。(評価B)
購入:
「イノベーションのアイデアを生み出す七つの法則」(スティーブン・ジョンソン)、「USERS 顧客主義の終焉と企業の運命を左右する7つの戦略」(アーロン・シャピロ)、「倫理の死角」(マックス・H・ベイザーマン、アン・E・テンブランセル)

2013年9月15日日曜日

日本VSガーナ戦。Cerezo戦行ってきた

火曜日の日本代表VSガーナは会食があって見られず、ハイライトのみ見た。結果は3対1と良かったし、この2試合でやっと自らを取り戻せたというのが選手たちの実感ではないだろうか。マッチメークにいろいろ問題のあるホーム戦はこれで終了。10月(と恐らく11月)は遠征となるので、欧州組の多い今のフル代表にとっては「良い」強化試合ができるだろう。セルビアとの試合は本番での旧ユーゴスラビア勢との対戦のシミュレーションになる。まだカードが未定の11月の遠征では是非世界ランク上位でW杯出場が決まった相手との対戦を期待しよう。

土曜日のセレッソ戦。柿谷、山口蛍、扇原といったセレッソの若手にF.マリノスの「おっさん」がどんなレッスンをしてくれるか期待して、久々に生観戦してきました。ここのところ土曜日のアウェー戦で3連敗していたのが心配でしたが、結果は1対1のドロー。前半早々に失点したのでいやな感じだったが、ドゥトラが目の覚める一発を放って同点に。(この瞬間が昨日一番の盛り上がりだった)F.マリノスは毎度ながら俊輔が中町・冨澤と中盤で絡みながら攻撃を演出。ただフィニッシュのところでディフェンダーやGKに阻まれてゴールできない状況。それでも後半あわや失点という場面を何とかしのいで引き分けに持ち込んだ。レッズとサンフレッチェ、さらにアントラーズまで2位~4位が揃って負けたので、勝ち点差を一つ増やし首位を守った。あと9試合。次節はエスパルス。アウェーでは快勝したが油断は禁物だ。


読了:
「1日で学び直す哲学」(甲田純生)

  • ピタゴラスからはじまり、ソクラテス・プラトンなどギリシア哲学、デカルトに代表される近現代フランス哲学、カントなどドイツ観念論、そして20世紀の哲学(ハイデッガーなど)まで、その哲学のエッセンスがコンパクトにまとめられている。哲学と数学との関係、キリスト教tの関係といった点も理解しやすかった。(評価A)

「戦略参謀」(稲田将人)

  • Aから始まる紳士服チェーン店を思わせる企業を舞台に2代目社長に雇われた経営企画室長とその部下、さらに社外の敏腕コンサルタントがどうやって企業の「憑き物」と立ち向かい・退治するか。ストーリーを辿りながら経営戦略のポイントが整理されている。「創業者社長ならどう考えるか?」という視点はユニークで、単に欧米の経営論を紹介するのではなく、実際にどう適用するかに比重を置いた点が良い。(評価A+)


「MBB:『思い』のマネジメント実践ハンドブック」(徳岡晃一郎、舞田竜宣)

  • 著者の一人である徳岡氏が野中郁次郎教授などと著した「MBB:『思い』のマネジメント」を如何に展開・実践していくか解説している一冊。いわゆるMBOや成果主義に対する批判的な内容は終身雇用を前提とする「古い」日本企業向けではあっても、中途採用・人材の入れ替えが前提となるような外資系企業や「若い」日本企業でどこまで当てはまるかは極めて疑問。マネジメントの立場からすると、「思いばかり語られても、成果がついてこなければ空論」と言わざるを得ない。(評価B)
購入:
「稲盛和夫 最後の闘い」(大西康之)、「稼ぐ力」(大前研一)、「自分が変わるための15の成長戦略」(ジョン・C・マクスウェル)

2013年9月8日日曜日

2020年東京オリンピック決定!グアテマラ戦、ナビスコ杯レイソル戦

2020年夏のオリンピックおよびパラリンピックの開催都市が東京に決定した。スポーツ界は勿論だが、久々に国民共通の目標ができたことで、日本全体が元気になることが期待できる。被災地の復興にもタイムリミットが設定でき、事業が加速されるのではないか。
サッカーで言えば、女子は勿論フルメンバーでの金メダル獲得が現実的な目標となり、男子はメダル獲得とその先カタール大会以降での世界一実現を見据えた強化が期待される。7年後のU-23ということは今のU-16以下の年代が主力となるが、もっと下の年代からどんなタレントが生まれるのか、今から楽しみだ。

金曜日のグアテマラ戦は久々の快勝。相手が守備的で、カウンターの怖さもない状態で完封はある意味当然だった。前半は何度か良い崩しからシュートは放つものの無得点。後半頭から柿谷と本田が入ったことで更に攻撃が鋭くなり3点が生まれた。香川を含むトリオが近い距離で絡んだときの中央突破は素晴らしかったが、強豪相手では懸念の方が大きい。本田は相変わらず守備で手を抜いていて、柿谷の方が自陣まで追いかける有様。また香川も毎度おなじみの中央よりポジションにとどまったまま。この二人の意識は変わらないだろうから、「それでも戦える」布陣を考えるしかないだろう。その意味で10日のガーナ戦が楽しみだったが、来日するのはエッシェンもボアテングもいないチーム。期待する試合ができるだろうか???

土曜日のナビスコカップ準決勝。F.マリノスはアウェーで相性の悪いレイソルと対戦。ネルシーニョ辞任騒動が落ち着いた相手は本来の強さを示し、F.マリノスは0対4で完敗した。ホームのセカンドレグが残ってはいるが、余程の事がないと決勝進出は望めない状況となった。事実上全てのタイトルに挑むというチャレンジは断念せざるを得ないので、ここは気持ちを切り替えて、俊輔はじめ主力は再開後のリーグに集中して欲しい。


読了:
「『論語と算盤』と現代の経営」(守屋淳 編著)
  • 論語や渋沢栄一の著作が現代の経営者にどのように響いているのか。様々な分野の経営者とのインタビューを通じ紹介されている。およそ論語と遠のなさそうなアクセンチュアの程さんやスクウェア・エニックスの和田社長が多くを学んでいる所が興味深かった。三浦藤沢信用金庫の平松理事長による岩崎弥太郎、安田善次郎、大倉喜八郎と渋沢栄一の比較が的を射ていた。(評価A)
「バカと笑われるリーダーが最後に勝つ」(松山淳)
  • トリックスター・リーダーシップとは何か、「しなやかなリーダーシップ」とは?最初は「そんなことできるわけない」と言われながらも自分の信念を貫き時代を動かしたリーダーの行動が事例を通じ明らかにされている。マキャベリ、織田信長、坂本龍馬、本田宗一郎、スティーブ・ジョブズ、稲盛和夫といったリーダーにAKBの高橋みなみが加わっているが、あのグループの躍進における彼女の役割を見ると納得できる。(評価A)
「世界は宗教で動いてる」(橋爪大三郎)
  • キリスト教(カトリック、プロテスタント)、イスラム教、ヒンドゥー教、儒教、仏教などの宗教が欧米、中東、インド、中国そして日本の生活にいかに根を張っているか。グローバル時代を生きるために必須ともいえる知識がStep by Stepで説かれていて非常に分かり易かった。日本人自身もまた宗教から無縁ではないのだと改めて考えた。(評価A)
「明治国家をつくった人々」(瀧井一博)
  • 伊藤博文、山形有朋、井上毅といった「有名人」からアメリカ彦蔵、渡辺洪基(初代帝国大学総長)など教科書では登場してこない人物、さらに日本人に影響を与えたヨーロッパの法学者など・・・それぞれの立場から明治憲法、帝国議会という国家の形ができるまでいかに貢献したかが理解できる。新書だが中身の濃い一冊だった。(評価A)
購入:
「宇宙はなぜこのような宇宙なのか」(青木薫)、「経営者が語る戦略教室」(日本経済新聞社 編)、「30の戦いからよむ世界史」(上)(下)(関眞興)