2016年8月27日土曜日

また勝てなかった・・・(アントラーズ戦)

J1セカンドステージも後半戦に入り第10節を迎えた。F.マリノスは6連敗中の苦手アントラーズをホームに迎えた。マリノスはボランチ2枚が前節と代わり兵藤と喜田に、また出場停止のマルティノスに代わり天野が右に回り、伊藤とカイケの2トップという布陣でキックオフ。
 前半はアントラーズが両サイドから攻勢をかけ、マリノスは単発でカウンターといういつもの展開。これもいつものように、右サイドから崩されて先制点を許す。ただ、今節のマリノスはこれまでよりもボールが回った。いくつかチャンスらしいチャンスも作れたし、前半終了間際には斎藤のシュートを伊藤がゴール前でコースを変えてゴール!同点で終了する。
 後半も基本は同じ展開だが、植田のいないアントラーズ守備陣のミスからマリノスがカウンターを仕掛ける場面が多くなり、ついに後半35分斎藤のシュートが決まる。これで久々の勝利か!?と思った矢先、あっという間に同点弾を決められ、今節も勝ち点1を加えたにとどまった。これで7位に後退。フロンターレとレッズが負けてくれたので、勝ち点差は5になったのだけが救いとは情けない・・・

審判の判定に熱くなっていた試合後少し時間がたち、冷静になってみると、アントラーズとはチーム戦術の完成度にかなり開きがあったと認めざるを得ない。攻撃の際にはサイドバックがMFを「追い越す」動きが多く、マリノス守備陣は最後体を張って止めるようなシーンが度々あった。一方マリノスは結局のところ「個」(=斎藤)の力に頼らないと決定的なチャンスを作れなかった。これでリーグは中断、代表ウィークのカップ戦準々決勝となる。今節はそれでもここのところの酷い状態から脱する気配は見えたので、流れをしっかりとしたものにして欲しい。

読了:
「中央銀行が終わる日」(岩村充)
  • タイトルはショッキングだが、本書は中央銀行の持つ機能のうち、成長と物価安定という役割については最早限界にきていると指摘する。一方ビットコインについて、かつてハイエクが展開した議論をヒントに、中央銀行の通貨発行権に挑戦するものと位置づけ、その可能性を検討している。新しい金融論の方向性を示唆する一冊といえるのではないか。(評価A)

「悪いヤツほど出世する」(ジェフリー・フェファー)
  • 世の中にあふれているリーダーシップ論を鵜呑みにすると失敗する。ひとことでいうとこれが本書の結論。現実のリーダーは決して教科書に書かれているような「立派な人」ではない、むしろそうしたリーダーは少数派だ。リーダーに求められるのは、職場の現実を見て臨機応変に対応すること、時には「イヤな奴」を演じることすら必要なのだ。極めて説得力のある一冊だ。(評価A)

2016年8月21日日曜日

収穫なしの初黒星(FC東京戦)

ここまで何とか無敗で凌いできたF.マリノスだったが、今節のFC東京戦でセカンドステージ初黒星。出場停止の喜田に代わりパクがボランチに入ったマリノス。良かったのは前半の半ばの時間だけ。いつものようにチャンスはあってもシュートがNG。そのうち隙をつかれて東に先制を許す。後半もラインが低いままなので、カウンターすら打てない。結局「惜しい」というチャンスすら作れずに試合終了を迎えた。
 俊輔の不在をカバーすべき天野の出来は試合を重ねるごとに低下。マルティノスは機能不全のままで次節は出場停止。斎藤も一人で全てを変えられるはずもなく、今節もまたサポーターのフラストレーションが溜まっただけ・・・次はアントラーズ戦。このままでは引き分けすら望めない状態と危惧する。年チケに切り替えたのを後悔し始めている・・・

読了:
「リーダーの本義」(門田隆将)

  • 福島第一原発の吉田所長を始め、過去の著作で取り上げてきたリーダーたちはどこが違うのか。著者は彼らが「本義」を理解し、それに則って行動していることにあると言う。一方で最終章で取り上げられた三菱自動車や東芝に対しては、会社自体が本義を取り違えていると手厳しい。(評価A)

2016年8月14日日曜日

またしてもホームゲームで勝ち点2を失う(アルディージャ戦)

J1セカンドステージ第8節。F.マリノスは日産スタジアムがももクロコンサートに使用されたこともあって、ニッパツでのアルディージャ戦。俊輔不在のトップ下に天野をが入り、けがが心配された斎藤はスタメンで試合開始。いつも以上に「ふわーっ」と入ったマリノスはいきなり危ない場面を迎えるが相手のシュートミスに救われる。前半の攻撃はグランパス戦のデジャヴのような酷さでスコアレスのままHTに。後半天野に決定機が来るが、コースを狙ったシュートは勢いがなくGKに防がれる。何となく嫌な流れだなと思うとそれが的中し、ジュビロ戦のようなミドルシュートを決められてしまう。さらに伊藤を投入しツートップにした直後、喜田が家長へのファウルで一発退場。10人になったマリノスは両サイドバックを遠藤と前田に交代し同点を狙うと、ロスタイムにカイケのクロスを前線に上がったファビオが決めて何とかドローに持ち込む。

この試合喜田(退場前)・カイケ・小林にイエローが出たり、明らかに見えたゴールエリア内のハンドがスルーされたり、審判との相性も悪いせいかイレブンが全体にイライラしていた。こういう時に試合を落ち着かせることができなかったのも勝てなかった要因の一つに思われる。

セカンドステージ無敗とは名ばかり、トップとの勝ち点差がまた広がった。次節はアウェーのFC東京戦。俊輔はまだか?喜田の穴は誰が埋める?

読了:
「夜行観覧車」(湊かなえ)
  • 新興住宅地に向かい合って住む2家族。一方は娘の家庭内暴力を抱えている。ある日もう一軒で医者である主が妻に殺されるという事件が発生して・・・いつものようにそれぞれの視点で語られる物語から真実が見えてくる。ドラマ化された時に断片的に見た場面に遭遇して、「ああ、ここだったのか!」と思いながら読み終えた。(評価A)
「レッドチーム思考」(ミカ・ゼンコ)
  • 「自分の宿題は自分で採点できない」から組織が独善的な意思決定を行わないようにするために内部に反対者(=レッドチーム)を置く。これだけ聞くと「悪魔の代弁者」の話のようだが、本書は安易な形で「悪魔の代弁者」を選ぶような対応を戒め、レッドチームが本当に機能するための条件を整理する。取り上げられた失敗例を読むと、日本でも空港やオフィスビルのセキュリティ、システムセキュリティがどれだけ安全だろうか、と怖くなる。本書の考え方自体は日本企業の弱いところであり、大いに学ぶべきところだと考える。(評価A)
その他:
  • リオ・オリンピック開始から1週間が経過した。サッカーは残念ながら予選リーグ敗退。ナイジェリアが報酬未払い問題でコロンビア戦を果たして全力で戦ったのだろうか?と突っ込みを入れたくなるような点はあったが、強敵ぞろいの予選リーグを突破するには力不足だったと素直に認めざるを得ない。選手にはフル代表の常連になれるよう更に頑張ってほしい。
  • 体操・競泳・柔道・ラグビー・卓球・テニスなどその他の競技における日本人選手の活躍は頼もしい。東京オリンピック誘致成功の効果だろう。
  • 前回触れたアメリカ男子バスケットボールチームは予想以上に苦戦している。それでもセルビアに何とか勝利し全勝を守ったのは底力なのだろう。



2016年8月7日日曜日

4試合ぶりの勝利(レイソル戦)。2ndステージ無敗は続く!

今節のレイソル戦。Jリーグプランを契約していない我が家はスカパー無料放送のお陰で(結果が分かった後ではあったが)TV観戦となった。
 前節のあまりの酷さを反省?したマリノスは、天野を起用して4-2-3-1でスタート。前半10分過ぎまでにクリスティアーノのヘッドと、FKの処理ミスで決定的なピンチを迎えたが、喜田のクリアなどで事なきを得る。その後は徐々に攻撃が噛み合いはじめ、カイケのシュートがポストを叩くなど惜しい場面を作る。
 スコアレスで折り返した後半早々、天野のクロスを相手がオウンゴールしマリノスが先制する。前節と違い、クロスの精度が高かったことが良かったのではないだろうか。その後FKから追いつかれるが、再び天野のCKから中町が勝ち越しゴール!その後はしっかり守って勝ち切ったが、カウンターから決定的なチャンスがあっただけに、願わくは3点目を取って欲しかった。
 
この勝利で3位に浮上したが、フロンターレとレッズが共に勝ったため、勝ち点差は4のまま。次節も苦手アルディージャ戦だが、この勝利の勢いとニッパツという地の利を生かして連勝しよう!


読了:
「母性」(湊かなえ)
  • 自殺を図って意識不明の女子高生とその母親が事件までの日々を回想する中で、悲劇がなぜ起こったのかが明らかになってくる。一方で新聞報道に関心を持つある人物が、真相に迫ろうとする。毎度のことながら途中「あれ、これは・・・」とわかってきて、全てが明らかになる最終章で救われるという展開も著者一流のものだ。「花の鎖」と並ぶ一冊。(評価A)
「あなたの会社が理不尽な理由」(清水勝彦)
  • 個人的に日本人には数少ない「本物の経営学者」と思っている著者が、気になっている書籍・影響を受けた論文などを読み解く。「組織を脅かすあやしい『常識』」などの著作で示されたように、通説に与するのではなく、独自の見方から経営を観察しているであろう著者の考え方を構成する要素を見たように思う。(評価A+)
その他:
リオオリンピックが開幕した。サッカーをはじめ日本選手の活躍は当然期待するが、個人的には、今回最後のオリンピックとなるコーチK率いるアメリカの男子バスケットボールにも注目している。レブロン・ジェームズやステファン・カリーといった超スーパースターはいないが、今回も勝ってくれるだろう。