立ち上がり。試合の入り方が悪い。俊輔を欠くチームは強風を言い訳にしたくなるほどボールが繋がらない。相手もミスしてくれているので助かっていたが、上位チーム相手ではもっとピンチになっていただろう。攻撃の起点が低いし、連携なく個の力(齋藤とマルティノスの突破)頼り。終了間際にせっかく1対1のチャンスを迎えても齋藤のシュートは枠に・・・後半は前半よりも少しましになり、徐々に良い流れは来ていたが、カイケが最後仕留められないチャンスが2回。このままスコアレスドローと思った終了間際、CKから平山に決められ敗戦。今節も勝ち点3を逃した。
守備も攻撃も課題山積。上背のないGKは前には強いがハイボールの処理が不安。CBは1対1には強いがラインが低すぎてビルドアップに苦労。ボランチは無駄なファウルでピンチを招く。攻撃陣はスピード頼み。自陣の低い所からのカウンターではシュートチャンスまでに息切れでシュートの精度を欠き、CFにはボールが収まらない・・・セカンド・ステージが来週から始まるが、このままでは降格争いに巻き込まれてしまう可能性すらあると危惧する。当然リスクは伴うが、思い切ったメンバー交代ではないか?
読了:
「マスカレード・イブ」(東野圭吾)
- 「マスカレード・ホテル」の主人公である新田と山岸が知り合うまでのエピソードが描かれている。最後にはちゃんと「本編」への伏線が張られているので、時間軸通りこちらを先に読んでもストーリーは繋がる。ただ、個人的にはやはり「本編」を読んだうえで、本書で2人がそれまでどのような道を辿り成長してきたかを知る方がベターではないかと思う。(評価A)
「Who Gets What」(アルビン・E・ロス)
- ノーベル経済学賞受賞者である著者が、受賞理由ともなった「マッチ・メイキング」、「マーケット・デザイン」について、実例を基にどのようなものかを説いている。例として取り上げられている学校選びや就職活動のように、「見えざる手」に委ねるだけでは効率的な解が得られない市場をデザインしていくことで、使える経済学になっている点が面白い。(評価A)
「去年の冬、きみと別れ」(中村文則)
- 2人の女性を焼き殺した死刑囚と、それを題材に本を書こうとする「僕」の出会いからスタートし、その取材活動を通じて事件の真相が徐々に明らかになっていく。「僕」は最終的に真実にたどり着くが、それは・・・そして最後に謎のメッセージ・・・時間が前後しまくるので読みづらい所もあるが、面白い1冊ではある。(評価A)