2010年2月28日日曜日

2月も終わり・・・

 東アジア選手権とかオリンピックとかで何かとスポーツの話題が多かった2月も今日で終わり。俊輔もマリノス復帰が決まった。日産スタジアムに行く理由ができたのはやはり嬉しい。自分はというと今朝のテニスで膝に痛みが出た。悪くならないといいが・・・
 今週は3日のバーレーン戦が非常に興味深い。今度こそ言い訳のできない状況での代表戦になる。監督を替えない決断が正しかったと証明したいのであれば、これまでのような一点差ゲームではNGだろう。ただ、個人的には今回も一点差勝利か引き分けがせいぜいではないかと見る。その時どうなるのか?

先週の読了:
「戦略的データマネジメント」(トーマス・C・レドマン)
  • データの品質がプアであることは現在の経営では致命的。Garbageを入れてもGarbageが出てくるだけ。データ品質の7つの問題のほとんどが当社に当てはまるのはやはり寂しい。今進めている新システムでいくつかの問題はクリアできそうだが・・・(評価A-)
「学習優位の経営」(名和高司)
  • 日本の経営の弱点を「マーケティング力」、「事業モデル構築力」、「経営レベルでの決断力」の3つとしたあたり、アクセンチュアの西村氏の分析にもオーバーラップしていると思う。出てくる例がユニクロや任天堂など限定されているところに問題の根深さがあると思う。現場を起点とするメビウス運動の考え方は参考になる。(評価A)
「未来のスケッチ」(遠藤功)
  • 遠藤さんらしい観察力がそこかしこにちりばめられた一冊。思いを共有することの強さが伝わってくる。問題は人数が増え、多様な価値観が存在するような職場をいかにリードするか。リーダーの力が本当に重要なのだと思う。(評価A)
購入:
「センスメイキング・イン・オーガニゼーションズ」(カール・E・ワイク)、「マーケティング力のみがき方」(岸田雅裕)、「なぜ危機に気づけなかったのか」(マイケル・A・ロベルト)、「持続可能な未来へ」(ピーター・センゲ他)、「リスクリテラシーが身につく統計的思考法」(ゲルト・キーレンツァー)、「赤い指」(東野圭吾)、「カッコウの卵は誰のもの」(東野圭吾)

2010年2月21日日曜日

今度こそマリノス俊輔!?

 俊輔はマリノスへの完全移籍の方向で最後の詰めに入ったようだ。賛否いろいろあるだろうが、リーガに行ったこと自体で得るものはあったのではないか?スピードの問題等弱点を如何にカバーするか、Jの試合を通じて克服して6月を迎えて欲しい。(結局は俊輔だのみの代表なので・・・)

 バルサは完勝したが、シャビの不在の影響は大きいように思われた。パス回しの役者が一枚どうしても不足しており、メッシでは力不足だ。この先の2冠達成はシャビ次第だろう。

 昨夜のクラス会は22人参加。近況報告が子供の受験から就職に移ってきているのは、それだけこちらが歳をとったからだろう。来年は卒業30年目ということで、本郷での開催が決まった。

購入:
「戦略的データマネジメント」(トーマス・C・レドマン)、「学習優位の経営」(名和高司)、「未来のスケッチ」(遠藤功)

2010年2月20日土曜日

今日はクラス会

 今日は2月第三水曜日。恒例の大学のクラス会だ。そろそろ卒業30年。みんないい歳になった。今年はサプライズがあるのかな?

今週の読了:
「管理職の心得」(大島洋)
  • 著者がデュークMBAの「先輩」にあたる(年齢は下だけど)ということもあり購入。内容はリーダーシップ論の「まとめ」。自己・他者・組織という3つの切り口で解説してあり分かりやすかった。参考文献のリストもしっかりしており、社内勉強会の教材として使おうと思う。(評価A)
「新・プラットフォーム思考」(平野敦士カール)
  • 幹事のメリットのように身近なところから、アライアンスの組み方まで、「場」を作ることの重要さは理解できた。しかし、何が「新」なのかは今一良く分からない。時折出てくる自慢話はだんだんうっとうしくなってきた。(評価B)
「柳井正 わがドラッカー流経営論」(NHK「仕事学のすすめ」制作班 編)
  • 「一勝九敗」、「成功は一日で捨て去れ」とのオーバーラップが大きかった。ただ、柳井氏がどのようにドラッカーと向き合ったか、という点については参考になる。(評価B+)
「コカ・コーラに学ぶビッグ・ウォレット戦略」(古谷文太)
  • 日本コカ・コーラが多くのボトラーを束ねて全体最適化することが如何に難しかったかが理解できた。結局のところこの戦略は成功したのだろうか?というのが読後の率直な感想。ゴールドラットならどうしたろうか?(評価B)
(その他)
 韓国戦は初めて日本代表に「負けろ!」と思ったという、ある意味とっても屈辱的な試合だった。結局のところ協会は目先のリスクを回避し、中期的でもっと大きなリスクを残してしまった。
 サッカーダイジェストは昨年のチリ戦がベストゲームだったにも拘らず、そこで生きた本田を定着させず「コンセプト」を優先させた事を「失敗」としているようだ。それほどまでに「コンセプト」こだわってきた監督が、ここに来て磐田(前田)と新潟(矢野・大島)を見たり、指宿合宿に呼ばなかった国内組の選手をバーレーン戦に呼ぶと報道されている。会長が言っているように「ぶれていない」どころか「ぶれまくっている」と見える。結論:0勝3敗確率は60%以上!本番はそれでも応援するつもりだが・・・

2010年2月14日日曜日

日韓戦

 東アジア選手権開始前には「地元で優勝!」と宣言していたのに、いつのまにか「勝ってはいる」にトーンダウン。優勝を目指すのなら、今日は「バランスを崩してでも大量得点を取りに行く」べきなのに、それもやりそうにない。結局のところ「勝てれば言う事なし、仮に(スコアレス)ドローでも何となく解任の声を黙殺」、という筋書きを協会も監督も予定しているようだ。ただ、今晩負けるようなら流石に協会としても動かざるを得ないだろう。韓国とて今日負ければ監督更迭の声が出るのは必至。そういう意味ではW杯出場をかける試合以上に興味深い一戦になる!

読了:
「未来思考」(神永正博)
  • これから先の日本の人口予測を様々な角度から分析している。(過去のルーマニアなどの少子化対策などにも言及しているのが面白かった。)労働人口の動きなどを見ると、これから日本が目指すのは、「そこそこの大きさで内容が良い」経済強国(大国ではなく)といったところになるのだろう。「2020年の日本」を読んだときにも感じたが、こうしたBig PictureというかGrand Designを描けないと、そうした方向すら覚束なくなる。国民の資質が問われるといってもいいだろう。(評価A)
 バンクーバーオリンピックが開幕、上村愛子は惜しくも4位。彼女はまたもピークの持っていき方が早すぎたのだろう。全ては結果論だが・・・

2010年2月11日木曜日

3対0

 香港戦終了。天候やピッチコンディションなどExcuseはあるだろうが、いずれにせよこれで大会優勝はますます遠のいた。昨日韓国が中国に負けた時点で今日の課題(=大量得点での勝利)は明確だったにも関わらず、毎度ながらのちびっ子FW先発とは・・・監督は状況を甘く見過ぎている。今日は日中「インビクタス」を見たので、当時の南アフリカチームの直向きさに比べるべくもない体たらくに、得点を見ても声を上げようとも思わなかった。今のままではきっと6月まで同じようにTV観戦するのだろう・・・

今週ここまでの読了:
「オシムの伝言」(千田善)
  • オシムジャパンとはなんだったのか。新聞で色々書かれた事の裏事情が分かって良かった。返す返すも残念。あのままオシムが続けていたら違った日本が見えたろうに・・・(評価A)
「不連続変化の時代」(ジョシュア・クーパー・ラモ)
  • 旧来の見方では危機対応はできない。ソ連の崩壊、イスラエル対ヒズボラ、Wiiなど政治からビジネスまで、いかにUnthinkableな事が起こるか。危機を予見するためにどれほどイマジネーションが重要かなど、学ぶべきところが多かった。(評価A)
「論理思考は万能ではない」(松丘啓司)
  • 論理思考万能と思われがちなコンサルの世界でも、結局のところ100%客観的なことなどないという事。本当は当たり前なのに忘れている事を思い起こさせてくれる。その限界を承知した上でも、論理思考すべきだと思うが、こういう本を読んで、「経験・勘・度胸のKKD」で良いのだと思われると困る。(評価A-)
「2020年 10年後の日本」(田原総一郎 編集)
  • 榊原英資・竹中平蔵、丹羽宇一郎、ホリエモンなどそうそうたるメンバーとの対談を通じ、10年後の日本がどうなっているかを「予言」した本。結局今というかこれから2年くらいの間に日本の国家戦略・グランドデザインをどう描くのかが政財官すべてで求められているのだと思う。さて、その中で自分はどう生きるのか?(評価A)
 読書感想を書いているうちに、今日見ながら感じた事を思い出した。西部氏や杉山氏が書いているとおり、日本のMFは中に入りすぎ、サイドをえぐる形が全く作れていなかった。石川のような選手でアクセントをつけないと単調な攻撃に変化は起こらないだろう・・・

2010年2月7日日曜日

スコアレスドローX2

 先週の代表戦は2試合ともTV観戦したが、これまでと違って観ていても全くドキドキしなかった。起こらないだろうと予測した良い方向への変化はやはり起こらなかった。言い訳は色々あるのかもしれないが、次の香港戦はともかく、14日の韓国戦で勝てそうな気がしない。それが昨日巻き起こったブーイングの意味だろう。選手の所為にはできない。ホーム開催のこの大会に優勝できなければ、監督は更迭されるべきだ。たとえ本番まで4ヶ月であっても、代わりはいくらでもいる!選手が変な奇跡を起こさない事を願う。

先週の読了:
「インセンティブ」(タイラー・コーエン)
  • 経済学の本というよりも、展覧会の見方やおいしいレストランの見つけ方といった趣の本。逆にそれだけインセンティブのような経済学的な考え方が実生活と結びついているのだという考え方もできるのだろう。でも結局のところ、評価の割にはそれ以上の本ではなかったような気がする。(評価B)
「プロフェッショナルたちの脳活用法2」(茂木健一郎)
  • 部下の育て方やアンチエイジングの観点から一流のプロはどのように脳を使っているか。師匠がいくら頑張っても部下に育とうという気がなければNG。ここのところ、そこをどうすれば良いのか考える事が多い。この本を読んで益々そう考える。(評価B)
「ザ・コストカッター」(アンドリュー・ワイルマン)
  • 過去の多くの経験からいかにコスト削減に取り組むか。ATカーニーの「最強のコスト削減戦略」に重なるところが多かった。CFOの立ち位置(要はビジネスが良く分かっている事)についてはその通りだと思う。(評価B+)
「論点思考」(内田和成)
  • BCGを離れた著者が別離にあたり書きたかった1冊という感じ。論理思考の課題である「正しい問題について考えているか」について、そうならないための対策が書かれている。視座・視野・視点など他の本で紹介されているポイントとのオーバーラップはあるが、論点思考の重要性は充分理解できる。(評価A-)
「ダイアローグ 対話する組織」(中原淳、長岡健)
  • どうしたら思いを徹底できるのか、はマネジャー共通の問題意識だと思う。そのために場を作ったり、ストーリーを見出したりという努力もそれなりにしている。ただ、確かにモノローグの限界は感じる。ダイアローグで成果を上げるには、上司の方が大変だ。時に矛盾した考えをダイアローグを通じ理解させるにはどうすべきか?自身どれだけ深く考える事が求められる。上に立つ身はそれなりに大変なのだ。(評価A)
「イノセント・ゲリラの祝祭」(海堂尊)
  • 「チーム・バチスタの栄光」から続く田口・白鳥コンビの4作目。今回は病院内の事件ではなく、厚労省・霞ヶ関との「対決」がメインストーリー。著者はこの小説を使って、現在の法医学・解剖学の問題点ばかりでなく、霞ヶ関がいかに現場とかけ離れた世界にいるのかと言う事を暴き立てている。この点、「ジェネラル・ルージュの凱旋」よりまた一歩過激になった。ただ、彦根の「独白」はtoo muchで、お腹いっぱい。このトーンが続きそうなら、もうこのシリーズは読まないかも・・・(評価B)
購入:
「柳井正 わがドラッカー流経営論」(NHK「仕事学のすすめ」制作班・編)、「未来思考」(神永正博)、「新・プラットフォーム思考」(平野敦士カール)、「コカ・コーラに学ぶビッグ・ウォレット戦略」(古谷文太)、「管理職の心得」(大島洋)