2014年11月30日日曜日

ホーム最終戦で勝利。ホーム通算200勝!

今季最後のホーム、アルビレックス戦は伊藤のゴールで勝利。ホーム通算200勝を達成した。また、わが観戦試合の連敗もやっと止まった。
 試合開始早々にCKから決定機が続き、これなら早いうちに先制できそうだと思っていたが、ここで取れないのがF.マリノスらしいところだ。徐々にアルビレックスのカウンターに脅かされるようになり、スコアレスで前半を終了。後半も、泥臭いゴールで先制した後、齋藤のドリブル突破から追加点のチャンスがあったのだが、決めきれず、終盤はFWを交代したアルビレックスに押しこまれ、榎本の活躍でなんとか凌ぎきったという感じだ。昨年の雪辱というわけではないが、苦手としてきた相手にきちんと勝てたのは、来年につながると信じよう。
 来週はいよいよ最終節。F.マリノスはFC東京とのアウェー戦で、7位争いの直接対決になる。今年はホームで負けているので、しっかりお返しをして締めくくって欲しい。優勝争いはここへきてガンバが有利になった。次節アウェーのヴォルティス戦に勝てば、レッズがグランパスに大量得点で勝たない限り優勝できる。にわかに3冠達成の可能性が膨らんだ。名門とはいえ5月の中断時点では降格圏にいた昇格チームが3冠というのは、他のチームのだらしなさの裏返しでもある。。。

3連休に見た映画「インターステラ―」は「ダークナイト」・「インセプション」同様私のお気に入り映画リストに加わった。流石クリストファー・ノーランというべきだろうが、単なるSFではなく、親子愛がきちんと描かれてたので今回も2時間49分飽きることなく楽しんだ。

読了:
「国家の暴走」(古賀茂明)

  • 安倍政権が持つ潜在的な「危うさ」、特に世論操作がどのように行われているかについて警鐘を鳴らす一冊。保守的な政策実現が優先され、アベノミクス第三の矢である改革、特に岩盤規制への取り組みを期待した者には残念な現状だ。かといって本書にある通り「リベラルな改革派」はいないし・・・選挙でどこを支持しようか、真剣に悩む。(評価A)
「なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?」(久世浩司)
  • 「『レジリエンス』の鍛え方」の著者が、多くの実例を引用しながら、改めて「レジリエンスのある人」になるための3つの習慣(ネガティブ連鎖をその日のうちに断ち切る、ストレス体験のたびにレジリエンス・マッスルを鍛える、ときおり立ち止まり、振り返りの時間をもつ)を説いている。自分としては、比較的レジリエンスがある方だとは思うが、やはりネガティブ連鎖は解消できないし、立ち止まることもできていない。意識して実践してみよう。(評価A)
「売国」(真山仁)
  • 「ハゲタカ」シリーズなど社会派小説のヒットメーカーである著者の最新作。宇宙産業を巡る日米の暗闘がテーマであるが、主人公が京都の老舗和菓子店の息子だったり、「モデルはあの人では?」と考えたくなる政界の黒幕がいたり、ヒロインが元レスリング代表候補の宇宙工学大学院生だったりと設定が面白かった。テーマがテーマだけにエンディングが唐突なのは仕方ない所か。(評価A-)
購入:
「慟哭の海峡」(門田隆将)、「交渉は創造である」(マイケル・ウィーラー)、「日本の論点2015-16」(大前研一)、「原則中心」(ジェームス・スキナー)、「ビジネス意思決定」(大林厚臣)、「Thinkers 50イノベーション」(スチュアート・クレイナー、デス・ディアラブ)、「Thinkers 50リーダーシップ」(スチュアート・クレイナー、デス・ディアラブ)、「通訳日記」(矢野大輔)、「インデックス」(誉田哲也)、「日本思想全史」(清水正之)、「意思決定トレーニング」(印南一路)

2014年11月23日日曜日

ヴィッセル戦勝利で7位に浮上

樋口監督退任発表後初めての試合、ヴィッセル戦は伊藤と兵頭のゴールで2対1で勝利、定位置を脱して7位に浮上した。ただ、すぐ下にはFC東京、サンフレッチェ。ヴィッセルがいるので、勝ち続けないとすぐ10位に逆戻りしてしまうという状況だ。次節はホーム最終戦。今年4度目の生観戦になる。9月のグランパス戦であまりの酷さに「もう今年は見に行かない!」と宣言したが、やはりもう一回チャレンジすることにした。ホーム200勝を達成して欲しいのは勿論、昨年のホーム最終戦、相手も同じアルビレックス戦から始まった「生観戦連敗記録」をストップさせて欲しい。

代表のオーストラリア戦は用事があってVTRも見ていない状況。90分でオーストラリアに勝ったのは久々で、アジアカップには良い影響があると信じたい。ただし、1月のメンバーに新顔を期待することができなくなったのも確かだ。世代交代は来年に持ち越された・・・


読了:
「フラッシュ・ボーイズ」(マイケル・ルイス)

  • 電子取引におけるナノセカンドのタイムラグを利用し、先回りして儲ける「フラッシュ・ボーイズ」。こんなビジネスモデルがあったのか、と衝撃を受けると共に、「強欲資本主義」が形を変えて存続しているのだと考えた。RBCを辞めてこうした業者を排除するためにあらたな取引所設立に奮闘する日系カナダ人、ブラッド・カツヤマはドン・キ・ホーテのようでもあり、読み進むうちに感情移入していった。(評価A+)

「How Google Works」(エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ)

  • Googleがどのように経営されているか。文化・戦略・人材・意思決定・コミュニケーション・イノベーションという順序で説かれている中で、いかに人材(スマート・クリエイティブ)を集め、彼らに仕事をさせるか、を第一に考え、経営を行っているということが理解できた。100%のマネは無理でも、そこにチャレンジしていくことがこれからの経営者に求められていると思う。(評価A)

「現場論」(遠藤功)

  • 「現場力を鍛える」から10年。著者の現場訪問はこの4年間で100を超えたという。そうした「観察」から、改めて「現場」とは何か・現場力を高めるために何が大切かなど、タイトル通りの現場論が多くの事例と共に展開されている。著者が言うとおり、愚直に、一貫して課題に取り組み改善を目指していくことが必要なのだ、と再確認した。(評価A)

2014年11月16日日曜日

久々の快勝、ホンジュラス戦。Fuqua as No.1!

日本代表のホンジュラス戦。先発メンバーは武藤以外の10人がブラジル大会代表ということで、どんなサッカーになるのか、と興味があったが、長谷部のアンカー、遠藤と香川のインサイドハーフが前からプレスをかけ続け、奪ったらショートカウンターという戦術が予想以上にはまっていた。一点目は遠藤のCKから流れたところに吉田が詰めた。前半半ばに少しプレスが甘くなったが、前半終了間際に本田の独走と遠藤のミドルで3対0として試合を決めた。後半は更に攻撃の歯車が噛み合い乾(2ゴール)と豊田が代表初得点を上げ快勝した。

得点を決めた選手や長谷部はもちろん良かったが、久々の内田はタイミングの良いオーバーラップで相手を引き付けたし、インサイドハーフとしての香川も守備で頑張りを見せてアジアカップに不可欠なメンバーだと印象付けた。更に長友不在の左サイドでは酒井高徳が穴を感じさせない出来だった。ホンジュラスが良くなかった点を割り引いても、このサッカーができればアジアカップ連覇は可能だろう。

Dukeの話題3つ:

  1. Bloomberg BusinessweekのアメリカMBA(ビジネススクール)ランキングでわが母校Fuqua School of Business, Duke UniversityがNo.1にランクされた。在学中(94年~96年)はトップ10に入れず、「クラスの人数が少ないFuquaは採用企業の評価が大きなウェートを占めるBusinessweekのランキングでは苦しい」と言われていた。最近はその壁も乗り越えてトップ10の常連に位置付けられてはいたが(前回は6位)、それでもHBS、ウォートンやシカゴの壁は高いと半ばあきらめていた所があったので、このニュースは本当に嬉しかった。まだ日本では販売していないようだが、販売されたらすぐに購入しよう。
  2. 2014-15のカレッジバスケットボールシーズンが開幕した。Pre-seasonランキング4位のDukeは初戦を113対44で大勝した。2015年NBAドラフト1位指名候補と称されるJahlil Okaforをはじめとする1年生4人が揃って10点以上を上げる活躍を示した。このところシーズン後半での失速が続くので、油断なく最後まで突き進んで欲しい。
  3. 一方Footballはここまで8勝2敗。今節のVirginia Tech戦は1点差の惜敗だったが、今年も勝ち越しが決定。今世紀初めの頃にはACCで1勝することもできなかった事を考えると、素晴らしい復活を遂げている。次節UNCに勝ち、ボウルゲームへの出場&勝利を期待している。

日本中が錦織圭の快挙に沸いている。フェデラーとジョコヴィッチには勝てなかったが、ツアー・ファイナルズ初出場での準決勝進出は素晴らしい。これでランキング5位でシーズンを終えることになる。来シーズンこの地位を確実にし、更に上位を目指すには今年以上にハードな日程を勝ち抜く必要がある。勿論グランドスラム優勝への期待も高まる。来シーズンに備え日本のマスコミに振り回されることなく、しっかり休み、かつ体力をつけて全豪に臨んで欲しい。

読了:
「キャズム2」(ジェフリー・ムーア)

  • ハイテク・プロダクトのマーケティングを行う上で欠かせないのが本書「キャズム」。原書第三版の翻訳では、実際に著者の説くマーケティング手法を取り入れキャズムを乗り越えたプロダクトに事例が置き換わっている。このことが、ホール・プロダクトの重要性など著者が提唱してきたことの有効性を明らかにしている。キャズムのコンセプトは別にハイテク・プロダクトに限定されるものではないだろう。(評価A)

「経営の失敗学」(菅野寛)

  • 長年BCGでコンサルタントとして活躍し、現在は一橋大大学院教授を務める著者が、これまでの経験から示す「経営の『べからず集』」。ビジネスはそもそも同質化しても異質化しても失敗する運命にある、というジレンマとソニー・パナソニック(松下電器)がかつて如何にしてそのジレンマを乗り越えたか、という事例が面白かった。「合理的なのに愚かな戦略」を立てたり、「失敗から『学んだつもり』の経営」にならないためにも本書が有効だ。(評価A)

「大統領のリーダーシップ」(ジョセフ・S・ナイ)

  • 「スマート・パワー」の提唱者で、かつて駐日アメリカ大使の候補として名前の挙がった著者が、アメリカの歴代大統領のリーダーシップスタイルを分析し、解説している。必ずしも変革型リーダーシップ礼賛になっていないこと、民主党に近い著者がジョージ・W・H・ブッシュ氏に対する評価の高さなど以外な部分もあるが、納得できる内容だ。日本で同様の分析をしたらどうなるだろう?(評価A)

2014年11月9日日曜日

レッズに敗戦。ホーム200勝はまたお預けに・・・

11月3日のレッズ戦。お互いに決め手を欠いた試合だったが、最後には「個の力」の差が出てF.マリノスは0対1で敗戦。順位は10位のままとなった。ファビオのボランチは良かったが、俊輔が15分で退いた後は攻撃に見るべきところはなし。ある意味で今年典型的な試合と言えるだろう。残留は決まったし、上位にも行けない状態であと3節。さて、この「中断期間」をいかに使い、残り試合をどのように戦うべきなのだろう?勿論3戦3勝で一つでも順位を上げるという考えはあるが、俊輔抜きの布陣の本格テスト、ボンバー・栗原・ファビオの3バック、喜田の起用など来季を見据えた試合も見てみたい。ただ、ホーム最終戦のアルビレックス戦については、観戦予定でもあるので、結果にこだわり、昨年同じくホーム最終戦で優勝を阻まれた相手にリベンジしホーム通算200勝を達成して欲しい。

今年最後の代表戦2試合に臨むメンバーが発表され、遠藤、今野、長谷部、内田が復帰した。この2試合は勝負に拘るということで、「ザックジャパン」復活祭となるようだ。メンバーが同じでも新たなコンセプトが示せるのか?それとも元にもどるのか?オーストラリア戦はアジアカップの予行演習として興味深い。

錦織はツアーファイナルに向け調子を戻してきたようだ。(録画でパリ・マスターズの映像を少しだけ見たが、サーブが入らないし、酷い状態だった。逆にそんな状況でもマスターズで準決勝まで勝ち上がれるというのは真に実力がついた証拠だ。)ツアー・ファイナルのラウンドロビン初戦は過去全敗でかつ「ホーム」のマレーが相手だが、今年は様々な壁を越えてきた錦織なので、大いに期待したい。

久々にDukeネタ。フットボールは昨年の勢いそのままに、ここまで8勝1敗でランキングトップ25に上がってきた。残りは3試合。今季もぜひボウルゲームに出て、今度こそは勝利を飾って欲しい。一方バスケットボールは有望な新人が揃って、プレシーズンランキングは4位につけている。今月中旬にはシーズンが始まるのでこちらも楽しみだ。

読了:
「組織が動くシンプルな6つの原則」(イヴ・モリュー、ピーター・トールマン)

  • リエンジニアリング・リストラクチャリングといった経営への「ハード」アプローチも、チームビルディングのような「ソフト」アプローチも組織力を向上させる事はできない。著者らが属するBCGは①従業員の行動を理解し、②協働の要をみつけ、③権限の総量を増やし、④助け合いを仕組化、さらに⑤その結果をフィードバックして、⑥助け合った人に報いる、という6つの原則からなる「スマート・シンプリシティ」を提唱している。実行した改革を定着させるには良いアプローチだとは思うが、やはり「ハード」アプローチの必要性は変わらないのではないか、と感じた。(評価A)

「合理的なのに愚かな戦略」(ルディー和子)

  • 「顧客志向」、「プライシング」、「ブランド」、「コミュニケーション」、「経営戦略」、「イノベーション」。いずれも日本企業が実は苦手な分野であるということが現実の失敗例を踏まえ説かれている。経営者が論理的な意思決定・判断をしていないことが究極的には問題の本質と考える著者の主張は素直に耳を傾ける価値がある。(評価A+)

「英エコノミスト誌のいまどき経済学」(サウガト・ダッタ)

  • エコノミスト誌に2008年のリーマンショック前後を中心に掲載された記事が収録されている。「いまどき」というには少し時間が経ってはいるが、マクロ経済学、ミクロ経済学、行動経済学など研究者がいかに現実の世界に起きている出来事を理解しようとしているかが分かり易く解説されている。かつて毎週読んでいた記事なので懐かしさもあった。(評価A)
「ソロモンの偽証」(5)(6)
  • やっと読了した。途中で結末が見えていたが、それでも最後まで飽きずに読むことができたのは著者の技だ。特に学校内裁判については毎日当事者一人の視点から進展が語られているというのは面白い手法だと感じた。文庫版に「オマケ」として収録された中編で主人公の20年後が描かれており、こちらも成程と思わせる内容だった。(評価A)
購入:
「ゴースト・スナイパー」(ジェフリー・ディーヴァ―)、「売国」(真山仁)

2014年11月1日土曜日

10位に逆戻り・・・錦織また快挙

F.マリノスはセレッソとスコアレスドロー。勝ち点は44になったが、また「定位置?」の10位に逆戻りしてしまった。全般に(マリノスよりもっと)出来の悪いセレッソを押してはいたが、俊輔のシュートが枠に飛ばず、後半藤本のヘッドはキーパーのナイスセーブに防がれてしまった。結果的に残留争いを面白くするのに一役買っただけで前節は終了してしまった。次は3日のレッズ戦。こうなったら首位いじめで優勝争いも面白くさせよう!あと4戦は来季につながるような戦いを期待します。(というか、こうしか言えないのが実態だということだ。)

錦織圭がパリ・マスターズ1000で準決勝に進出。ついに自力でマスターズ・ファイナルへの出場権利を獲得した。試合内容については伝聞でしかないが、初戦から3試合続けてフルセットまで行っているので、必ずしも調子は良くないのだろう。それでもロブレド、ツォンガ、フェレールを破っているということは、錦織が本当のトップ選手になった証拠だと思う。次は準決勝ジョコビッチ戦。またハードルは上がるが、この大会で優勝すればバブリンカを抜いて世界ランキング4位になれる。上にはジョコビッチ、フェデラー、ナダルしかいないという状態だ。ファイナル出場で安心することなく、更なる高みを目指して欲しいし、その実力は備わった!

読了:
「熟断思考」(籠屋邦夫)

  • ダニエル・カーネマンが「ファスト&スロー」で説いたスロー思考の手引きといった一冊。著者はスタンフォードで意思決定理論を学び、マッキンゼーやStrategic Decision Groupでコンサルティング実務でそれを応用してきた。ロジカル思考の限界を如何にして超えるのか、感覚というか主観的な価値観にも配慮している点で、「後悔しない」意思決定が可能となるというのが面白い。(評価A)
「戦略思考ワークブック【ビジネス篇】」(三谷宏治)
  • 営業・販売、サービスといった専門分野から事業戦略・ビジネスモデル、さらにオフィスワークまで、著者の「重要思考」モデルが応用できることを20の質問を考えることで訓練していく。AC時代プロジェクトでご一緒させていただいた頃、三谷さんが本書のように分かり易い言葉と見やすいスライドで、本質に迫っていたのを思い出した。(評価A)
「60分で名著快読 クラウゼヴィッツ『戦争論』」(川村康之)
  • クラウゼヴィッツの「戦争論」について、その内容の解説だけでなく、ナポレオン戦争などの時代背景、一時ロシア軍に入隊していたという事などクラウゼヴィッツの一生、内容が誤解されてきた歴史と更に近年の再評価まで、本書を読むと理解が一層深まる。(評価A)
「ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力 ビジネスモデル編」(大津広一)
  • ユニクロ、しまむら、三越伊勢丹3社の決算書比較から始まって、ビジネスモデルによってキーとなる財務指標が異なること、逆に「業種」が違ってもビジネスモデルが近ければ決算書が似てくることなど、本書を読むとビジネスパーソンが身につけるべき「会計力」の中身が明確になる。(評価A)
購入:
「ソロモンの偽証」(5)(6)(宮部みゆき)、「なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?」(久世浩司)、「国家の暴走」(古賀茂明)