2011年5月29日日曜日

梅雨入り

関東の梅雨入りは史上3位の早さとか。一昨日の夕方からずっと雨。明日の午後には止んで欲しい。この状態が7月中旬まで続くのかと思うと憂鬱だ。

チャンピオンズリーグ決勝はバルサの快勝。今晩再放送で内容をチェックするつもりだが、マンUは今回も正攻法で戦って負けたという。最強リーグのプレミアのチャンピオンでもバルサには歯が立たなかったということだ。これで12月のクラブW杯でバルサを見られる。もしペップが続投し、セスクが加わっていたら本当にドリームチームが完成する。是非見てみたい。

マリノスは何とかベガルタと引き分けて代表戦ウィークを迎えた。次節はレイソル@日産スタジアム。果たしてレイソルの勢いを止められるか?ここは是非とも叩いておきたいところだ。

読了:
「断捨離思考のすすめ」(田崎正巳)
  • 話題の「断捨離」の考え方は著者がかつて在籍したBCGの戦略論(戦略とは捨てること)に近いということだ。タイトルからは想像できないが、経営者・戦略マネジャーは必読の1冊だと思う。外圧がないと変われないのは企業も日本という国も一緒。本当に変わるには、小泉改革のようにしがらみのないリーダーが引っ張ることしかない。それでも抵抗勢力が強いと郵政のように後戻りしてしまう・・・(評価A)
「緊急提言 日本を救う道」(堺屋太一)
  • 堺屋太一が各界の専門家と震災後の日本のあり方を論議し、一冊にまとめたものとなっている。ソフトブレーン創業者の宋文洲氏の指摘が一番共感できた。なぜ「復興=モノづくり」という製造業の論理から抜け出せないのかという点、政府を信じてはいけないということから出発した中国人の知恵などは、参考になる。官僚主義をいかに打破できるか。日本が真に成熟した国になるための高いハードルだ。ただ、その他の論者からはここまでのアイディアはうかがえなかったのが残念。(評価A)
「大震災後の日本経済」(野口悠紀雄)
  • マクロ経済学の理論で、客観的に大震災がどんなインパクトを持ち、復旧のための方策、特に財源捻出方法がどのような結果をもたらすか分析されている。リーマンショックとはどう違うか、阪神淡路大震災とはどう違うかの説明は分かり易かった。また、どんな形にせよ国民負担が増えざるを得ないことも説得力ある説明がなされている。ただ一点、円相場の動向(非常な円高になる)という点については生活感覚からは納得しがたい所がある。(評価A-)
「『PULL』の哲学」(ジョン・ヘーゲル三世、ジョン・シーリー・ブラウン、ラング・デイヴソン)
  • SNSのようなツールを最大限活用し、成功を導くためのマニュアルのような一冊。ビジネス書でもあり、自己啓発書のようでもあり・・・アクセスし、必要なものを引き寄せ、目的を達成する。言葉にすると非常にシンプル。でも意外に真実かもしれない。思い起こすと社会人になりたての頃から社内の人脈を生かして仕事をするよう意識させられたし、実際に成果を上げている人ほど「顔が広い」のも事実。リアルでもバーチャルでも同じということなのだろう。(評価A)
購入:
「本物のリーダーとは何か」(ウォレン・ベニス)、「脱『コモディティ化』の競争戦略」(リチャード・A・ダベニー)、「エンパワード」(ジョシュ・バーノフ、テッド・シャドラー)、「分析力を駆使する企業」(トーマス・H・ダベンポート、ジェーン・G・ハリス、ロバート・モリソン)、「自由市場の終焉」(イアン・ブレマー)、「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)

2011年5月22日日曜日

映画

ここのところ2週続けて映画を見に行った。(先週は「私をはなさないで」、昨日は「ブラック・スワン」)あと2本近々見に行く予定だ。パイレーツ・オブ・カリビアンやXメンといったシリーズものはやはり外せない。

マリノスはヴァンフォーレに快勝。4点とったことより今季ホームで初めて無失点で終わったことが大きい。後半をTVで見ただけだったが、小椋が良かった。このあとベガルタ、レイソルと続くので、ここが最初の踏ん張りどころだ。昨日のような守備力があれば首位浮上も可能だ!

読了:
「ブルー・オーシャン戦略を読む」(安部義彦)
  • ブルー・オーシャン戦略の構成要素や策定に際して使うツールなどをコンパクトに説明している。単に新規市場を開拓することとイコールではないこと、一気に進めるべき戦略であることなど、オリジナルを読んだ時に分かったつもりになっていた項目を再確認した。(評価A)
「存亡の条件」、「『日本人』原論」(ともに山本七平)
  • 前者はユダヤ人の滅亡を説く一方、日本人の指導者感、背後にあるものを解説している。また、後者では日本人が如何に「まともな」議論ができないかを語る最終章が印象に残る。これらが30年以上前に書かれていたということ、一方3・11以降の政府・マスコミなどの動きを見ると、結局日本人が滅亡(それも自滅)に向かってまっすぐ進んでいるように思われてならない。著者が喝破したように、我々は自分の頭で考えることをはじめなければ!(評価A)
「最強リーダーシップの法則」(ブルース・ボダケン、ロバート・フリッツ)
  • 「現実を確かめる」、「原因を分析する」、「改善計画を立てる」、「フィードバックの仕組みをつくる」という4つのステップはシンプルだが、意外にパワフルかもしれない。出版されたときにすぐに読まなかったのは、まるで"The Fifth Discipline"の続編のようなデザインが気に入らなかったからだが、読んでみるとUSでそれなりに評価されている本だけのものだった。(評価A)
購入:
「緊急提言 日本を救う道」(堺屋太一)、「大震災後の日本経済」(野口悠紀雄)、「敗者の錯覚」(鈴木信行)、「『PULL』の哲学」(ジョン・ヘーゲル三世)、「プラチナ世代のW杯」(安藤隆人)

2011年5月15日日曜日

J1 6試合消化

昨日のマリノスは李ひとりにやられた感じだ。まだ6試合だし、ACL組の未消化試合もある中だが、レイソル、サンフレッチェの2チームは上位に留まる力が十分にあるよう思われる。マリノスは今の現実路線が定着すれば良い所まで行けるだろう。ACL組ではグランパスとアントラーズが苦しいように思われる。グランパスは選手層(特にMF)の薄さ、アントラーズは運動量の少なさが気になる。レッズとエスパルスは早くも正念場という感じ。いずれにせよ、今年のJ1は大混戦必至で戦前予想のようにグランパス・アントラーズ一騎討ちにはならないだろう。

現時点でまとめると
Aクラス:レイソル、サンフレッチェ、マリノス、ガンバ、セレッソ、アルビレックス
Bクラス:ベガルタ、アルディージャ、フロンターレ、ジュビロ、レッズ、グランパス
Cクラス:アントラーズ、ヴァンフォーレ、エスパルス、モンテディオ、ヴィッセル、アビスパ
という感じかな?

読了:
「イシューからはじめよ」(安宅和人)
  • 思ったほどの内容ではなかった。「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」かもしれないが、マッキンゼーの影響が一番大きいようだ。考えを他人に伝えるときの方法(主語と動詞を入れる)などは参考になるが・・・(評価B+)
「ゼロのちから」(ナンシー・ルブリン)
  • これまでドラッカーのように「営利企業のやり方を踏まえて非営利企業を経営すべし」という本ばかりだったが、本書は正反対。NPOのやり方から営利企業が学ぶべき点も多いのだという事が示されている。その意味で極めて面白い1冊だった。(評価A)
「ストレスフリーの仕事術」(デビッド・アレン)
  • やるべきことを手帳に記録すると心理的に安心するのは確かだ。ここはもう一歩進めて、とにかくやらなければならないことを書き出してみようと思う。思わなければ実現しないというのも一面の真理だし・・・それでどのくらいストレスを軽減できるか。(評価A)
「日本経済 こうすれば復活する!」(竹中平蔵)
  • やるべきことについて、著者の意見にはほぼAgree。ただ、この時点での更なる国債発行はリスクがあるように思う。いつものように小泉改革の弁明という色が強いのは致し方ないか?(評価A-)
購入:
「ブルーオオーシャン戦略を読む」(安部義彦)、「存亡の条件」(山本七平)、「『日本人』原論」(山本七平)、「最強リーダーシップの法則」(ブルース・ボダケン、ロバート・フリッツ)、「断捨離思考のすすめ」(田崎正巳)

2011年5月8日日曜日

GW終わり

カレンダー通り出勤したし、金曜締切の仕事があったりしたので、休んだような休まなかったような中途半端な10日間でした。でもそれなりにEnjoyはできたかも・・・

昨日も当初日産スタジアムへ行こうと思ってたが、諸般の事情で見送り。行っていたら却ってストレスが溜まっただろう。それでも勝ったのはツキ?実力?小野・渡辺・大黒3人がここ2試合で合計5点取ったのは苦手(に見える)サンフレッチェ戦に向けてGood News。

ヨーロッパでもリーグ最終盤で岡崎・阿部が初得点。「来シーズンも残っていいよ」という神様のメッセージだろう。ただ、南米選手権への招集がその分難しくなるという問題も出てくるだろう。こんな状況で本当に海外組15人集められるかな???

読了:
「日本復興計画」(大前研一)
  • 3・11以後改めて大前氏はその輝きを増したように思う。被災地域の「復興」を考えるなら、きちんとした青写真を早く作成する必要があるが、今の政府は全てが先送りで何も決められない。そのくせ「超法規的」に何の法的根拠もなく、一民間企業である中部電力に半ば脅しのように原発の運転停止を「要請」したりするから始末に負えない。本書のような「まともな」計画が一刻も早く出来上がることを望むし、そのためには大前氏に正式なポジションを与えることを期待する。(評価A)
「お金の科学」(ジェームス・スキナー)
  • ある意味とてもキリスト教的な本かもしれないなと思う。自分が周囲に与えている価値が結局のところ自分の「価格」であり、それがお金という形で見えるのだ。そう考えると、スッキリしてきた。「成功の9ステップ」と併せて読むと著者が言わんとすることが一層明確になる。タイトル以上に内容があると思う。(評価A)
「逆パノプティコン社会の到来」(ジョン・キム)
  • ウィキリークスやフェイスブックが如何に既存のジャーナリズムに影響を与え、またジャスミン革命に繋がっているかが良く理解できた。日本のジャーナリズムの状況を見ると、ウィキリークスなどはキワモノ扱いで、その破壊力が全く理解できていないようだ。NY Timesなどと比べると元々質には雲泥の差があったが、こうした新「メディア」への対応で一層差がついたのではないか。こうした旧体制に挑む上杉隆氏に期待したいと一層思う。(評価A-)
購入:
「イシューからはじめよ」(安宅和人)、「ゼロのちから」(ナンシー・ルブリン)、「ストレスフリーの仕事術」(デビッド・アレン)、「日本経済こうすれば復興する!」(竹中平蔵)

その他:
チャンピオンズ・リーグファイナルは2年ぶりのマンU対バルサになった。一昨年の決勝はちょうど英仏への旅行の出発日早朝で、メッシのゴールを見て出発、到着したロンドンでバルサの優勝パレードを生で見た。今年は「ホーム」のマンUが有利?バルサはどれだけけが人が復帰できるかがカギだろう。

2011年5月1日日曜日

GW前半

昨日は久々に実家で母や弟に会った。地震の時の話で終始したが、それだけインパクトが大きかったということだ。実家は停電が数時間続いたし、鶴見川も1Mほどの津波が数キロ上流まで到達していた。日経ビジネスで、”今回の海外がとった対応を『大げさ』というなら狂牛病の時のアメリカ産牛肉への対応はどうか、日本人の態度は不遜ではないか”という趣旨の記述を読んだ。全く正しいし、あの時の状況や政府の頼りない説明を聞いていた日本人だって本当は逃げ出したかったのではないか?少なくとも自分自身を振り返ると「大阪に行ってほしい」と聞いた時は正直何となく安堵したし、1か月やそこら帰ってこられないだろうとも覚悟した。このところの記事を読むと、偶然の爆発で事態の悪化が免れていた点もあったようだ。これまでのような幸運はいつまで続くか分からない。最悪の事態を防ぐためにどうするか、しっかりとした戦略構築を求めたいが、今の政府・東電では期待できない・・・

チャンピオンズリーグ準決勝の疲れかバルサ・レアルともリーグで敗戦。メッシは負傷という噂があったがフル出場したようなので、火曜日も出場できるだろう。決勝はどうやら2年ぶりのバルサ対マンU@ウェンブリーになりそうだ。

読了:
「生き残る企業のコ・クリエーション戦略」(ベンカト・ラマスワミ、フランシス・グイヤール)
  • 最近の戦略論の本では珍しく日本企業の事例が多く取り上げられていた。企業間の連携(何となく系列を思い出した)だけでなく、顧客・社員ともコ・クリエーションは可能だという点で、従来のAllianceと異なる。グローバル経済で成功するには、一人ですべてやることは不可能と肝に銘じ、積極的にパートナーと組んでいくということなのだろう。(評価A)
"Business Model Generation" (Alexander Osterwalder & Yves Pigneur)
  • 今年これまで読んだ中でもトップ3に入る。Strategy Canvasはビジネスモデルの要素を整理するのに強力なツールだと思う。新規事業の構築だけでなく、既存事業の収益がどこから来るのかをキチンと議論するのにも適している。これはkindleやi-Padで読むのは難しい紙ならではの本だと思う。(評価A++)
「ビジネススクールで学ぶ101のアイデア」(マイケル・W・プライス、マシュー・フレデリック)
  • 「ビジネスの単語帳」という記述がぴったりの1冊。MBAの授業で学ぶ表面的な理論ではなく、「生きた知恵」的な項目が並んでいる。表現も分かり易いので、あっという間に読めてしまう。それが良い点でもあり、物足りなさでもある。(評価A-)
購入」
「日本復興計画」(大前研一)、「逆パノプティコン社会の到来」(ジョン・キム)