2010年10月31日日曜日

出張&ワークショップ終わり

 先週は名古屋&福岡への出張とワークショップの2つのイベントがあったため、いつも以上に慌ただしく過ぎた。フォローはいろいろと必要だけど、達成感もあった。今週は水曜日が祝日なので少し体を休めたい。
 今朝は早く目が覚めたのでバルサ対セビージャの後半(の後半)を見た。セビージャに退場者が出たこともあって一方的な試合だったが、ようやくビジャも馴染んできたきたようで、久々強くて美しいバルサらしいサッカーを見られた。

読了:
「群れのルール」(ピーター・ミラー)
  • この本を読むとアリやミツバチの本能というのはすごいものだと改めて感心すると共に、人間も所詮動物なのだと思える。特に面白かったのはロード・オブ・ザ・リングの怪物やマイノリティ・レポートのロボットなどが動物の動きを基にCGで作られていたということ。応用範囲は大きいのだと再確認した。(評価A)
「大いなる不安定」(ヌリエル・ルービニ、スティーブン・ミーム)
  • 金融危機(いわゆるリーマンショック)がブラックスワンではない(特異な現象ではない)という著者の指摘は、今回の危機を以前から予測していた学者の発言だけに重いものがある。処方箋もいろいろ書かれているが、日本については言及されず、何やら没落の道をたどるのみなのかと悲しくなる。(評価A)
「インビジブル・エッジ」(マーク・ブラキシル、ラルフ・エッカート)
  • 元BCGのコンサルタントだけに企業戦略の分析がしっかりしていて読みやすかった。ブリジストンの例が冒頭に紹介されているように、日本企業がこれからも勝ち抜いていくために、これまで以上にしかりとした知財戦略を持つ必要があると感じた。(評価A)
購入:
「i-Padを仕事でどう使うか」、「宇宙は何でできているのか」(村山斉)、「恐れるな!」(イビチャ・オシム)

2010年10月24日日曜日

サラ・ブライトマン&i-Pad

 この週末は忙しかった。金曜日の夜はサラ・ブライトマンのコンサート。おしゃべりは本当に最小限で歌を聴かせる事に徹していた。トゥーランドッド(「もう寝てはならぬ」)も迫力満点だったが、やはり「ファントム」は泣かせる。
 昨日はついにi-Padを買った。とりあえずMapやYoutubeを見ただけではあるが、できることが沢山ありそうなので楽しみだ。(月並みな言い方ではあるが、これが正直な気持ち)

読了:
「経営は『実行』(改訂新版)」(ラリー・ボシディ、ラム・チャラン、チャールズ・バーク)
  • 初版は原書で読んだので、日本語では初めて読んだ。人材・戦略・業務の3プロセスに注力することや、7つの基本行動は当たり前ではあるが、実行できるかがリーダーの実力というのは120%共感できる。特に「己を知る」ことは一番難しいかもしれない・・・(評価A+)
「つながり」(ニコラス・A・クリスタキス、ジェームズ・H・ファウラー)
  • 社会的ネットワークに関する本は何冊か読んだが、この本を読むと「人間は社会的動物である」という意味がよくわかる。伝染するのは病気に限らない、肥満までうつるというのは非常に驚きだった。(評価A)
「クラウド情報整理術」(村上崇)
  • i-Padをどう使うか購入前から考えて、何冊かクラウドに関する本を買った。本書はその1冊。グーグルやエバーノートと合わせることで情報整理が可能という。うちの場合、会社のメールをいかに組み合わせられるかが課題。まずは始めてみよう。(評価A)
「組織の重さ」(沼上幹、軽部大、加藤俊彦、田中一弘、島本実)
  • 組織の劣化が日本企業が本来持っていた強みを消してしまった、という仮説をBU単位で実証している。成長の鈍化と組織の劣化はニワトリと卵のような関係なのだろう。今後国内の市場の成長が益々困難になる中では、大きな改革が必要だと改めて感じた。(評価A)
購入:
「インビジブル・エッジ」(マーク・ブラキシル、ラルフ・エッカート)、「大いなる不安定」(ヌリエル・ルービニ、スティーブン・ミーム)、「脳が冴える15の習慣」(築山節)

2010年10月17日日曜日

二つの韓国戦(続)

 U-19は逆転されて敗戦、フル代表はスコアレスドローと前回書いた二つの韓国戦で勝利することができなかった。ロンドンオリンピック・ブラジルW杯にとって嫌な結果だ。特にオリンピックについては連続出場が困難になったと思う。ちょっとだけ救いは昨日のJで宇佐美や原口といったU-19世代が活躍したこと。いっそ1月のアジアカップでの代表に入って経験を積んでほしい。

読了:
「戦略は直観に従う」(ウィリアム・ダガン)
  • 最近「フレームワーク」VS「パーソン・スペシフィック」(成功はフレームワークに従うことで達成できるのか、それとも属人的な要素が大きいのか)という二つの見方が気になっている。本書を読むと経営での成功は誰が行ったかによるという点がより重要に思えてくる。ただし、救いは単なる思い付き=戦略的直観ではないということ。(評価A)
「ドラッカーの講義」(P.F.ドラッカー)
  • オリジナルはビデオなどで現存するドラッカーの講義を古いものまで含めて集めたもののようだが、日本語版は90年代以降のものに限って訳出されている。内容はこれまでに刊行されている著作とオーバーラップしているが、生の声の再現ということで、より臨場感があるように思われた。(評価A-)
「BCG流 競争戦略」(デビッド・ローズ、ダニエル・ステルター)
  • 不況下でも競争優位は構築できると帯に書かれているが、これでサマリーできるのではないか。信越化学、日東電工、ユニクロといった常連ばかりでなく、ヤマダ電機が取り上げられているのが珍しかった。戦略の方向性自体はラム・チャランの「徹底のリーダーシップ」に書かれていた内容とオーバーラップする。まずはファイナンシャルポジションを固めるというのは日本企業にはなじみづらいかもしれないが、まさに常道だと思う。(評価A)
「スティーブ・ジョブズの流儀」(リーアンダー・ケイニー)
  • これを読んで、パーソン・スペシフィックの重要性を更に認識した。もうひとつ大切なのはぶれないこと。結果が間違っての撤退はありうるが、中・長期的に成功するにはリーダーが決してぶれてはいけない、少なくとも何をもって競争優位を構築するかという点での考え方がぶれないことが求められるのだと思う。(評価A+)
購入:
「クラウド情報整理術」(村上崇)、「Dropboxポケットガイド」(大河原浩一)、「つながり」(ニコラス・A・クリスタキス)、「群れのルール」(ピーター・ミラー)


2010年10月10日日曜日

渋谷ジュンク堂&丸善

 久々に渋谷でお買い物。東急百貨店本店にジュンク堂&丸善ができたので行ってみた。ブックファーストが移転した今では渋谷で最大だろう。品揃え豊富で、目移りしながらも、新刊&「これは」を発見できた。

購入:
「超ヤバい経済学」、「世紀の空売り」(すでに読了)はアマゾンで購入(9月27日)
「組織の<重さ>」(沼上幹、軽部大、加藤俊彦、田中一弘、島本実)(アマゾンで購入)
以下は本日購入
「経営は『実行』」(改訂新版)(ラリー・ボシディ、ラム・チャラン、チャールズ・バーク)、「スティーブ・ジョブズの流儀」(リーアンダー・ケイニー)、「BCG流競争戦略」(デビッド・ローズ、ダニエル・ステルダー)

2010年10月9日土曜日

来週は二つの韓国戦

 アルゼンチン戦は結局残業で見られなかった。録画を飛ばし飛ばし見た限りでは、ボール支配率は明らかにアルゼンチンが上のようだ。それでも負けたのだから「コンディションが悪かった」のは間違いないだろう。しかし、今まではそんなアルゼンチンが相手であったとしても負けていたのだから、勝ったことは意味が大きいと思う。12日の韓国戦が楽しみになってきた。
 韓国戦と言えば、11日にはU-20アジア大会の準々決勝がある。二年前には途中で香川が帰国した日本は韓国に敗れ、世界への切符を逃している。今回のここまでの状況からすると、予選リーグ最終戦で宇佐美たち主力メンバーを温存できた日本の方が、オーストラリアと1位をかけて戦った韓国より有利だ。このアドバンテージをフルに活かしてもらいたい。

読了:
「世紀の空売り」(マイケル・ルイス)
  • やはり「サブプライム」の崩壊で儲けた人がいたのか!というのが率直な感想。「マネー・ボール」も良かったけど、この本も超一級品だと思う。マイケル・ルイスにとっては心外なことだろうが、この本が「ライアーズ・ポーカー」に代わって今後ウォールストリートをめざすMBAの教科書になるのだろう。投資銀行もいつのまにか復活し、また次のラウンドが始まる。そんな予感もしている。(評価A+)
「『システム思考』教本」(枝廣淳子、小田理一郎)
  • ループ図を完璧に使いこなすことはできなくても、システム思考は使いこなしたい、と改めて思う。懐かしいビアゲームのエピソードなどもあるし、会社の席に置いておくことにしたい。(評価A)
「この国を出よ」(大前研一、柳井正)
  • このままでは日本の没落は止められない、何とかしないと、という思いが伝わってくる1冊。中途半端に国内市場があるばかりで世界に目を向けられない日本企業が、これから如何にグローバル・エコノミーの中で戦えるのか?時間はほとんどない。民主党政権で何ができるのか?(評価A)
「『日本品質』で世界を制す!」(遠藤功)
  • 世界で戦うためのヒントは品質、それもこれまでとは次元の異なるHQM(Holistic Quality Management)の導入が必要。遠藤さんのメッセージはシンプルだが、深い。それにしても品質に対する「うち」の認識の甘さを思い知らされた。(評価A)

2010年10月3日日曜日

ザックジャパンのメンバーは

 ザックジャパンのメンバーが発表された。FWにこれまでMF登録の選手を入れて8名を招集したところ、MFには「ボランチ」ばかり集めているところなどが特徴とされるが、全くの新顔が2名に留まっている事にも注目したい。2014年へ向けて中期的なプランを考えるというのであれば、アジア大会の出場を見送ったU-21世代をもっと登用しても良かったのではないか?このあたり協会がどのように考えているのだろう?アジア大会のメンバー選定についてセルジオが怒っているが、全く同意する。この世代はU-19で世界と戦う経験を積めていないので、オリンピック予選を睨んでももっと経験させるべきだ。だんだんサッカーまで「ガラパゴス化」しないか心配になってくる。杞憂だといいが・・・

読了:
「ウェイ・マネジメント」(グロービス)
  • ブレない経営のためにしっかりとした「バックボーン」を持つことは重要だと思う。そういう意味で「ウェイ」をどのように作るかは真剣に考えたい。本書のアプローチはまさにこれから部門のバックボーンを創ろうとしている中で参考になった。(評価A)
「コーチング・リーダーシップ」(伊藤守、鈴木義幸、金井壽宏)
  • 神戸大学のMBAコースの内容をダイジェストしたもの。自分のやり方はどうしてもティーチングに偏りがちなので、コーチングメソッドの良いところはどんどん取り入れたいと思う。(評価A)
「超ヤバい経済学」(スティーブン・D・レヴィット、スティーヴン・J・ダブナー)
  • 売春の経済学や地球を冷やす方法など「ぶっ飛んだ」テーマはあるが、全般には前作の方が「ヤバかった」ように思う。経済学的に考えると答えは違う可能性があるということを知らしめるという意味ではこの著者の戦略は成功しているといえるだろう。(評価A-)
購入:
「戦略は直観に従う」(ウィリアム・ダガン)、「この国を出よ」(柳井正、大前研一)、「『システム思考』教本」(枝廣淳子、小田理一郎)、「ドラッカーの講義」(P.F.ドラッカー著 リック・ワルツマン編)、「『日本品質』で世界を制す!」(遠藤功)