2014年12月28日日曜日

俊輔契約更新。補強は???

俊輔や齋藤を含む主力の契約更新が進む一方、藤田のベルマーレ完全移籍が発表された。これで噂のハーフナーのために一枠できた。年内に何か進展はあるのだろうか?

年明け早々アジアカップが始まるが、自分自身前回までと違いピンときていない。W杯予選の方式が変わり、アジアカップでしっかり基盤を固め、かつ優勝しなければならないはずだが、監督のスキャンダルが目立ち、少し冷めてしまった。大会が始まると変わるのかもしれないが・・・

読了:
「日本思想全史」(清水正之)

  • 古事記・日本書紀から始まって現代まで、日本人がどんなものから影響を受け、それが考え方・生き方に繋がってきたかがおぼろげながら理解できた。古代・中世における仏教や近世におけるキリスト教の影響は勿論、昔日本史で出てきた林羅山、新井白石、本居宣長といった学者の業績も要約されており、正に「全史」だ。(評価A)
「慟哭の海峡」(門田隆将)
  • 「狼の牙を折れ」で企業連続爆破事件という昭和史の一ページをテーマとした著者が、今回は第二次大戦において「バシー海峡」で弟を亡くしたやなせたかし氏と自らは奇跡の生還を果たし、その後台湾に鎮魂のための寺を建立した中島秀次氏の生涯を描いた。二人が直接交わることはないが、それぞれが戦争をどのように捉えていたか、さらには「アンパンマン」誕生のいきさつも描かれている。(評価A+)
「反グローバリズムの克服」(八代尚宏)
  • TPPへの参加決定の遅れ、その後の交渉への参加姿勢などを見ても、日本における「反グローバリズム」が根深いと考えていた。本書は各地域におけるグローバリズムを前提とした経済政策を紹介し、いかに日本における「反グローバリズム」が経済の先行きに悪影響を及ぼすか考察している。ドイツのシュレーダー氏の改革と小泉改革の対比が10年を経過した今、大きな差になっているのが歯がゆい。(評価A)
「新・戦争論」(池上彰、佐藤優)
  • インテリジェンスに長けた池上氏と佐藤氏の対談は、日本のマスコミだけでは到底知りえない政治の奥の奥を歴史的・民族的・宗教的観点から掘り起こしている。ウクライナ、「イスラム国」などの本質が明らかになるとともに、集団的自衛権や北朝鮮政策にみる日本政府・とりわけ官邸の危うさが浮き彫りになる。総選挙の大勝を受け、外交面が益々漂流しないよう監視が必要だ。(評価A+)

購入:
「夢をかなえるゾウ3」(水野敬也)、「エッセンシャル思考」(グレッグ・マキューン)、「賢者の戦略」(手嶋龍一、佐藤優)、「地球進化46億年の物語」(ロバート・ヘイゼン)、「使える経営学」(杉野幹人)、「なぜ大国は衰退するのか」((グレン・ハバード、ティム・ケイン)、「ザ・ファーストマイル」(スコット・D・アンソニー)、「信頼マネジメント」(スティーブン・M・R・コヴィー、グレッグ・リンク、レベッカ・R・メリル)、「宇宙を創る実験」(村山斉 編著)

2014年12月21日日曜日

契約更新選手の発表始まる

F.マリノスの新監督がエリク・モンバエルツ氏(モンベールではなかった)に決まった。また、ラフィーニャとファビオを含む選手7名の契約更新が発表された。中町・藤本のような中堅、喜田・天野・北谷という若手、それぞれ新監督の下でどう機能するだろう。育成の実績がある監督ということなので、個人的にはこれまで不得手だった若手を使って成長させるという「戦略」を成功させてほしい。

俊輔がセルティック・パークに凱旋した。YouTubeで見たが、マンU戦のFKよりレンジャーズ戦のゴールが印象に残っているというコメントは地元で愛されるに相応しいものだった。現役の間ですでにレジェンドの一人として観客の大歓迎を受けている姿はF.マリノスサポーターとしては勿論日本人として誇らしく思う。「あの頃」のベストプレーを思い出して来シーズンに臨んでくれたら嬉しい。


読了:
「意思決定トレーニング」(印南一路)
  • 生まれてくる子供を含む家族に適した中古車を購入するという、どこにでもありそうな事例を基に、意思決定の手順とそのポイントが説かれている。先週読んだ「ビジネス意思決定」と比べるとアカデミックなところはないが、意思決定に必要な「キモ」は押えられている。日常における意思決定には有効な一冊。(評価A-)
「通訳日記」(矢野大輔)
  • ザッケローニ監督と日本代表の4年弱の歩みが、通訳だった著者の日記を通じて甦った。本書を読むと信念を貫き日本のサッカーを変えようとした監督に対し、選手は最後までどこか自信なく、半ば渋々従っていたように感じられた。途中までの過程を考えるとブラジル大会ではもっとやれたはずなのに、もったいなかったと改めて考えた。(評価A+)
「交渉は創造である」(マイケル・ウィーラ―)
  • 「ハーバード流交渉術」(Getting to Yes)のBATNAなどのコンセプトの問題点(交渉を静的にとらえ過ぎている事)を踏まえ、修正した理論となっている。自分の有利な立場を使いすぎない、トラブルは起きるものと覚悟すること、最悪のシナリオは複数用意すること、など実践で使える技が、実例と共に網羅されている。(評価A)
購入:
「その女アレックス」(ピエール・ルメートル)、「東京ブラックアウト」(若杉冽)



2014年12月14日日曜日

2014シーズン終了

アジアカップの日程と国立競技場の解体で異例の12月@日産スタジアム開催となった天皇杯決勝はガンバの3冠達成で終わった。途中モンテディオに押される場面もあったが、宇佐美とパトリックで3点取ってしっかり勝ちきった。かつてのようにボールを繋いでばかりでなく、パトリックへのにロングボールやカウンターで点を取れるところが強みになっている。

これで今シーズンは終了。年明けのアジアカップにもF.マリノスの選手は選ばれないだろうから、しっかり今年の反省をして来年につなげましょう。報道によると監督はモンベール氏でほぼ決まりだという。Under世代のフランス監督経験を持つ人だというので、伸び悩んでいる若手が育ち、ベテランと良い競争ができるようなチームにして欲しい。

読了:
「ビジネス意思決定」(大林厚臣)

  • 帯に書かれている通り、ビジネスに関わる意思決定理論が解説されている最新版のMBA教科書と言って良いだろう。ディシジョン・ツリー、ゲーム理論について考え方だけでなく使い方についても言及されている。最終章の八甲田山行軍とキューバ危機の事例を見ると、どのように応用されるべきか理解が進む。(評価A)

「Thinkers 50 イノベーション」、「Thinkers 50 リーダーシップ」(スチュアート・クレイナー、デス・ディアラブ)

  • 「Thinkers 50」シリーズの2冊。マネジメント、ストラテジーの2冊同様この2冊も、最新理論について多くの著者へのインタビューを通じ分かり易く解説されている。21世紀に入って以降あまり新理論が出ていないと感じたのも前2作の時と同様で、それだけ現実の経営が速いスピードで変化しているのだろう。(評価:ともにA)

「日本の論点2015-16」(大前研一)

  • プレジデント誌に連載されている記事の再録だが、近いテーマを纏めて読むと、毎度の事ながら著者のカバーする領域の広さと深さに驚かされる。現政権の危うさ、日本企業・社会の問題点を考えると、これも毎度の事ながら先細りの未来が見えて仕方ない。今回の選挙で何か変わるのか、それともこのままなのか?(評価A)
購入:
「国家経営の本質」(戸部良一、寺本義也、野中郁次郎 編著)、「反グローバリズムの克服」(八代尚宏)、「ケインズの逆襲 ハイエクの慧眼」(松尾匡)、「新・戦争論」(佐藤優、池上彰)

2014年12月7日日曜日

And the winner is・・・

J1の優勝争いが決着した。最終節は優勝の可能性があったガンバが引き分け、レッズとアントラーズが敗れるという波乱、というか何とも情けない状況だったが、結果的にガンバが9年ぶりの優勝を成し遂げた。ガンバはW杯中断前は16位と低迷していたが、宇佐美の復活、効果的だったパトリックの補強で順位を上げ、レッズのもたつきにも助けられて頂点に上り詰めた。逆にレッズは後遺症が残る結末になった。

F.マリノスはFC東京とドロー。何とか賞金圏内の7位を確保してシーズンを終えた。最後3試合で「定位置」の10位を抜け出したこと、遅すぎたとはいえ伊藤がようやく機能したこと、リーグ最少失点で終えたことは来季につながると思う。残念なシーズンだったけれど、お疲れ様でした。

続いてDukeネタ:
  • フットボールはレギュラーシーズンを9勝3敗で終了。最終的にはトップ25に入れなかったが、2年連続9勝というのは史上初らしい。かつてはローズボウルなど有名なボウルゲームに出たことがある大学なので、これからどこまで復活できるか楽しみだ。
  • バスケットボールは今週強敵(ランキング2位で昨年のFinal 4)のウィスコンシン大にアウェーで勝利、8戦全勝となった。Okafor、T.Jones、Winslowという1年生トリオと4年生Cookが好調を維持しているので、5年ぶりのNCAAトーナメントFinal 4、更にはタイトルを期待したい。
読了:
「ゴースト・スナイパー」(ジェフリー・ディーヴァ―)
  • リンカーン・ライムシリーズの最新作。あとがきによると本書で10作目だという。今回は政府機関が絡む暗殺事件の捜査という初めてのパターンだが、本当は・・・という毎度おなじみのどんでん返しがある意味心地よい。マンネリ感もあるが、「水戸黄門」のような楽しみ方になってきた。次回作もアメリカでは刊行されているということなので、期待しよう。(評価A)
「原則中心」(ジェームス・スキナー)
  • スティーブン・R・コヴィー博士が残した「原則中心のリーダーシップ」を、「7つの習慣」の翻訳を手がけた著者が説き起こした一冊。自分自身のミッションは何か、から始まりリーダーシップの役割(モデリング、メンタリングシステム作り、エンパワーメント)や会社のスコアカード、さらにはコーチングまでが一貫した体系で示されている。(評価A+)
「インデックス」(誉田哲也)
  • 姫川玲子シリーズの最新刊。姫川が捜査一課を出され、「ブルーマーダー」事件を経て捜査一課に戻り、さらに菊田とのコンビが復活するまでが描かれている。途中には学生時代の姫川が登場したり、捜査一課に戻ってからは新たな部下が登場したりと次の長編への布石が打たれている。リンカーン・ライムシリーズ同様に自分の中では「鉄板」なシリーズになっている。(評価A)