2016年7月31日日曜日

またしても勝ち点2を失う(グランパス戦)

J1セカンドステージ第6節。F.マリノスはホームにグランパスを迎えた。オリジナル10のうち降格を経験していないのはこの両チームにアントラーズを加えた3チームのみ。相手は前回のマリノス戦以来13試合勝利なしで降格圏まで後退しており、しかも過去6連勝の「港北サンクスマッチ」。たとえ俊輔不在でも勝利は絶対条件だったはず。しかし、セカンドステージ最悪の内容を見せられ、スコアレスドローに終わってしまった。

シモビッチの高さと永井のスピードを警戒したためか、相変わらずディフェンスのラインが深い。このためせっかく良いパスが出てもアタッキングサードに入るころには息切れしてフィニッシュの精度を欠く。せっかく金井や小林が高い位置をとっても、各駅停車のパスでは効果はない・・・ボランチのポジションも低いのでカイケや富樫が中盤まで下がってパスをもらっている・・・マルティノスは周囲をまったく使わない上に後半はバテバテ・・・いつまで同じことを繰り返すのだろう?????試合終了時にブーイングが起こるのは当然の酷さだ。先週・今週と勝ち点4を失った結果、セカンドステージ5位、年間順位7位に後退。こんな状況ではセカンドステージ制覇など夢のまた夢!

(追記)試合後の斎藤のインタビュー内容を見て愕然。この試合を「前向きに捉える」なんて言っているようでは全くNG。エースなら昨晩のような結果は他人事ではなく、自分事として考えてほしい。

読了:
「Attention」(ベン・バー)
  • 人を動かすには「注目」させることが必要。本書では、Facebook、Amazon、ビヨンセ、AKB48など様々な事例をもってその重要性を説いている。関心を集める、長期の信頼につなげるために「無意識」、「フレーミング」、「破壊」、「報酬」、「評判」、「ミステリー」、「承認」という7つの戦略があるとされているが、いずれも今後マーケティングを考えるうえで有効なものだと思う。strategy & businessのベストビジネスブックに選ばれたというのも頷ける。(評価A+)

「境遇」(湊かなえ)
  • 共に生みの親を知らず、児童養護施設で育った2人。陽子は県会議員の妻で童話がベストセラーになり、その童話のヒントを与えた晴美は新聞記者に・・・ある日陽子の一人息子が誘拐されたことでから事態が急変する・・・2人それぞれの視点で並行して物語が進む作者一流のストーリーテリングが本書でもはまっている。(評価A)

「Originals」(アダム・グラント)
  • 実現は困難と思われていた眼鏡のネット通販を成功させた起業家。博士課程に在籍したままでGoogleを始めたブリンとペイジ。世紀の発明と言われたセグウェイへの投資を見送った投資家。黒人初のメジャーリーガーであるロビンソン。本書で取り上げられているOriginalsだ。リスクに対する考え方、周りの巻き込み方などなどOriginalsはどこが違うのか?長男である自分自身はOriginalsにはなれそうにないなと思う。(評価A-)
購入:
「フィンテック 金融維新へ」(アクセンチュア)、「不平等との闘い」(稲葉振一郎)、「情報参謀」(小口日出彦)、「少女」(湊かなえ)

2016年7月24日日曜日

首位陥落。ちょっと前の「残念な」マリノスに逆戻り(1対1 ジュビロ戦)

総得点の差で首位となったマリノスは今節ジュビロ戦。ホーム3連勝ならず悔しい引き分けに終わり、一週間で首位を明け渡した。

 立ち上がりから攻勢に出たマリノス.。俊輔が2トップの一角に入るように高い位置をとったマリノスは、その俊輔がボールを奪取し、カイケとマルティノスのワンツーから先制する。その直後ビッグチャンスがジュビロに。クロスがピタリとあってヒヤッとしたが、榎本が止めた。その後マリノスは度々チャンスは作るのだが、フィニッシュの精度を欠き、1対0で折り返す。
 後半はジュビロが押し返し、マリノスはカウンター狙いに。そうした中、相手の同点弾が唐突に決まる。見ていて「えっ!入っちゃった!?」という感じだった。その後は押し込んだが、斎藤のヘッドなど最後まで得点できずドローで終わり、セカンドステージ3位、年間順位6位に後退した。

見ていて歯がゆい試合だった。押し込んでいたと思っていたのに、スタッツを見るとシュート数は15本対16本で相手のほうが多かった。ここにマリノスの問題点がある。例えば俊輔。見せ場は作るが、シュートは1本のみ。それも正直「いつ打ったっけ?」と思うほど印象に残っていない。他の攻撃陣も然り。今季たぶん1試合複数得点した選手はいないはず。斎藤やマルティノスのドリブルがありながら、ゴール前でファウルをもらっていないのも疑問だ。もっと貪欲にゴールを奪う意識がなければステージ優勝など夢のまた夢だ。一方守備も後半ズルズルと下がる悪い癖が出ていた。それで相手が(多くはノーチャンスだったが)マリノスを上回るシュートを打てたのだろう。次節はグランパスとのホーム戦。連敗中の相手に勝利をプレゼントしてしまうマリノスの悪い癖だけは出さないでしっかり勝ち点3を挙げてほしい。

読了:
「アリエリー教授の人生相談室」(ダン・アリエリー)
  • 行動経済学の立場から人生のさまざまな悩みを解決しようとするとどうなるのか。本書を読むと、「使える経済学」というフレーズがぴったりとくるが、よく考えると、行動経済学は心理学がベースにあるのだから、人生の心配事に対する何らかの示唆は十分可能ともいえる。母校Fuquaの教授なのでますます活躍してほしいし、できれば5年後のReunionでは記念講演を聞いてみたいと思う。(評価A)

購入&読了:
「花の鎖」(湊かなえ)
  • 奥さん用に買った一冊だが、一日で読んでしまった・・・東京から新幹線で1時間余、そこから更に在来線で行くという町を舞台に3人の女性のストーリーが展開する。この3人のストーリーがどう結びつくのか?鍵を握るのは「K」なる人物・・・いたるところに伏線が張られているので、全て明らかになると、「なるほど!」と納得できる。(評価A)
購入:
「母性」、「夜行観覧車」(共に湊かなえ)


2016年7月17日日曜日

4連勝はならず。しかしアウェーで勝ち点1拾う(サンフレッチェ戦)

J1セカンドステージ第4節。F.マリノスはアウェーでサンフレッチェと対戦した。スタメンには5試合ぶりに俊輔が復帰して試合開始。ここ何試合かと異なり、立ち上がりからプレスが効いて攻勢に出る。いくつかチャンスを作ると30分過ぎに獲得したCKからファビオが決めて先制し、1対0で折り返した。
 後半前がかりになった相手に対し、カウンターのチャンスがあったが、ことごとく外してしまい、嫌なムードになると、交代出場のミキッチにチャンスを作られ、立て続けに失点、逆転を許す。それでも小林のクロスを伊藤が豪快に決めて追いついて試合終了となった。
 この結果ステージ開幕4連勝はならなかったが、同じ3連勝のフロンターレとレッズも引き分けたため、得点数の差で単独首位となった。逆転されても追いつけたことを収穫とし、次節からのホーム2連戦できっちり勝ち切ろう!

2016年7月15日金曜日

3連勝(何とか勝った・・・)、セカンドステージ首位キープ!

水曜日のF.マリノス対ヴィッセル戦。初めてのニッパツ観戦試合はマリノスが劇的勝利、セカンドステージ首位をキープした。
 この試合も毎度のことながら試合の入りが不安定で、早々にCKから失点してしまう。その後もブラジル人トリオの動きの良いヴィッセルに攻め込まれる場面が続き、マリノスはボールが繋がらず「ヤバイ!」と思わざるを得ない状況でハーフタイムを迎える。
 さすがにベンチも動き、後半頭から俊輔を投入する。これで流れが変わるかと思う間もなく追加点を奪われたのは計算外だったが、すぐにカイケが決めて1点差にすると、そこからはヴィッセルは足が止まってマリノスの一方的な試合に。再三チャンスを迎え、ついに80分過ぎにマルティノスがPKを獲得。やり直しも含め俊輔がキッチリ決めてアディショナルタイムになると、今度は斎藤がライン際まで突破し、最後はマルティノスが決めてついに逆転!苦しい試合だったが、この勝利は大きな意味を持つのではないか。 この試合では前半と後半でまったく別チームではないか、と思われる程に出来が違った。やはりこのチームは「俊輔仕様のチーム」であることが明らかになったと考える。次節サンフレッチェ戦からは俊輔が先発に復帰するだろう、いや、して欲しい。

読了:
「経営戦略概論」(波頭亮)

  • 経営戦略論のスタートから現在に至る変遷を辿り、それをいくつかの角度から整理・分析している。俗に言われるポジショニングVSリソース・ベースだけではなく、「システマティックからヒューリスティック」、「ハードからソフト」、「スタティックからダイナミック」という3つの潮流で整理し、かつ実際の経営戦略構築の局面ではどちらか一方だけでは不足で、双方の要素を適宜活用する必要があると説いている。この点に本書の意義があるのではないか。(評価A)


購入:
「悪いヤツほど出世する」(ジェフリー・フェファー)、「ORIGINALS」(アダム・グラント)、「レッドチーム思考」(ミカ・ゼンコ)、「アリエリー教授の人生相談室」(ダン・アリエリー)、「リーダーの本義」(門田隆将)

その他:
ついにKndleを買った。本棚のスペースを気にせず読書できるぞ!


2016年7月10日日曜日

セカンドステージは連勝スタート

J1セカンドステージ第二節はホームのアビスパ戦。俊輔がベンチスタートのF.マリノスは前節と同じスタメンで試合開始。立ち上がり早々金森にゴールを脅かされ、その後もフワッとした感じでなかなかボールが繋がらない状態が続いた。30分前後から徐々にペースを握るとカイケがFKから直接シュート。これはGKに防がれるが、続く斎藤の強引なドリブル突破からのシュートがゴールイン!前半を1対0で折り返す。ここ数試合ポストに嫌われ続けた斎藤のシュートがやっとネットを揺らしたのは何よりの収穫だ。

 後半早々には富樫がディフェンダーと競り合いながら技ありのゴールを決めて突き放す。久々の俊輔投入で活気づいた攻撃は更に何度となくアビスパゴールに迫るがシュートが決まらずちょっと嫌な流れに・・・しかし相手に得点を許さず、アディショナルタイムには伊藤が決めて今節も3対0での勝利となった。これでセカンドステージはフロンターレと並んで首位、年間順位も7位に上がった。

 結果は連勝となったし、FW陣がゴールを決めたこと、俊輔の復活などプラス材料はあるが、守備面はまだまだ不満かつ不安だ。クリーンシートが続いた事に満足せず、「堅守」を取り戻してほしい。次節はミッドウィークのヴィッセル戦。勢いを止めることなく勝ち切ろう!

読了:
「贖罪」(湊かなえ)

  • 小学生時代、同級生の殺人事件に遭遇し、被害者の母から十字架を背負わされて生きる4人の運命がある日大きく動く。一人に起こった事件はドミノ倒しのように次々と他の3人にも起こっていく。そしてこの4つの事件を通じて15年前の事件の真相も明らかになっていく。。。著者一流のストーリー展開は若干無理はあるが、それでも一気に最後まで読みたくなる。本書もWOWOWでドラマ化されたが、著者の作品が次々と映像化されるのも頷ける。(評価A)
「ストラテジー・ルールズ」(デイビッド・ヨッフィー、マイケル・クスマノ)
  • ビル・ゲイツ、アンディ・グローブ、スティーブ・ジョブズ。Microsoft、Intel、Appleという現代を代表する3社を率いたカリスマ経営者に共通する戦略的思考。著者らはこれを5つのルールに纏めた。未来のビジョンから逆算する、大きな賭け、プラットフォームとエコシステムの重視、パワーとレバレッジの活用、個人の強みを核にした組織づくり。強弱はあるし、すべてが成功ではないが、この3人の思考は日本企業の経営者が真似できないものだ。(評価A)

2016年7月3日日曜日

マルティノス、カイケ、中町。。。2nd Stage初戦は勝利(@ベルマーレ戦)

J1 2nd Stageが始まった。F.マリノスの初戦は前回19年ぶりに敗れたベルマーレが相手。俊輔不在のマリノスは今季初めて4-4-2でスタートしたが、試合の入りは毎度のことながら「軽く」て押し込まれる展開が続く。それでも前節までと見違えるような動きを見せるカイケをはじめ攻撃陣が徐々にペースを取り戻す。先制点もカイケがうまく左サイドに流れ、折り返したところをマルティノスが詰めたものだった。後半も基本的にマリノスのペース。25分には齋藤のシュートがポストに当たりこぼれたところをカイケが押し込む。更に途中出場の前田のCKを中町が決め3点差にすると、反撃を何とか抑えクリーンシート達成。年間順位8位に浮上した。
 
今日はこのところの試合に比べると、監督のやりたい事が出来たように見えたし、カイケ・マルティノス両選手がやり易そうに思えた。そう考えると、俊輔復帰後ももしかすると2トップの方が結果につながるようにも思われる。その場合にはセントラルMFは中町・喜田ではなく、アンカータイプの選手が俊輔と組むのが良いだろう。次節どんなメンバーでスタートするか楽しみだ。

読了:
「福島第二原発の奇跡」(高嶋哲夫)

  • 福島第一原発事故の裏で語られることは少なかったが、実際には3.11の大津波により福島第二原発も同様の危機にあった。本書では当事者のインタビューを基に増田所長以下のメンバーどうやって危機を切り抜けたかが描かれている。電源が全喪失しなかったためメルトダウンしなかったという表面的な知識はあったが、本書を読むと、第二原発でもベントが真剣に検討されていたことなど、本当に一歩間違えたら第一と同じ運命を辿っていた可能性がある事を改めて知った。(評価A)
「戦後政治を終わらせる」(白井聡)
  • 「永続敗戦論」著者による日本政治論。所謂55年体制が如何にして生まれたか、その成り立っていた基盤(=冷戦構造)がなくなった今、どのように「戦後レジーム」から脱却すべきかといった点については耳を傾けるべき点がある。しかしながら地政学的な不確実さが増大する現状を考えると、次の展望を示せない勢力が政権に参加することの方が怖い。著者もそのあたりは認識しているのではないか?(評価A-)
「往復書簡」(湊かなえ)
  • 手紙のやり取りの形を取りながら、学生時代の出来事の真相が暴かれていく。3つのエピソードいずれも面白いが、映画「北のカナリア」の原案になった「二十年後の宿題」を読むと、一つの「事件」が、たとえ当事者であっても関わり方の強弱や視点の違いで「十人十色」の見え方をするということが面白い。文庫版に収録された「一年後の連絡網」により2つのエピソードが完結しているので、読後感が良かった。(評価A)
購入:
「経営学者の読み方 あなたの会社が理不尽な理由」(清水勝彦)、「中央銀行が終わる日」(岩村充)、「花の鎖」(湊かなえ)