2012年12月30日日曜日

天皇杯:今年も準決勝どまり・・・

 昨日の天皇杯準決勝は2試合とも1対0。ガンバとレイソルが勝ちあがった。F.マリノスは今年も準決勝で敗退し、ACLの出場権を逃した。結局最後の最後まで決定力不足が響いた。ACL出場を「公約」としていたフロントはどう対応するのだろう???
 報道を見る限りだが、狩野と金井がチームを離れ、ベガルタの渡辺に獲得オファーをしているようだ。中澤の後継者が必要なのはもちろんだが、今やるべきは得点力の強化だろう。小野にしても齋藤にしても良い選手ではあるが、セカンドトップであってCFタイプではない。来季もマルキーニョス頼みなのだろうか???

読了:
「死の淵を見た男」(門田隆将)

  • あの日福島第一原発で何が起こっていたのかが、吉田所長をはじめとする関係者の証言から明らかにされた。本当に死を覚悟したのは3月15日、2号機の問題であったことなどは当時情報操作され伝わっていなかった。文字通り命懸けで原子炉の冷却に取り組んだスタッフの奮闘に涙が出、一方あまりに無責任な東電本社や官邸の有様に怒りを覚えた。現場力で本社の無能をカバーしている典型的な日本企業の姿が見て取れる。(評価A)
「リーダーのための戦略思考」(冨山和彦、岸本光永)
  • リーダーが戦略を決定し実行するために必要なスキルとそれらをどう使うべきか、2つの観点がコンパクトに整理されている。ある意味でMBAコースのダイジェスト版ともいうべき1冊。戦略構築のためのフレームワークやシステム思考の活用方法など実践的な内容になっている。各章の最後の質問に回答していくことがそのままトレーニングになっている。(評価A)
「ビジネスストラテジー」(リチャード・コッチ)
  • ファイナンシャルタイムズが出しているガイドシリーズの1冊。著者のコンサルタント・投資家・起業家としての経験を踏まえ、現代経営戦略論のエッセンスをまとめた1冊。ケースを使った戦略構築プロセスの解説、Thought Leadersの業績、主なコンセプトのDictionaryいずれも戦略構築に有効だ。惜しむらくは訳が悪い。原文で読むべきだったかな。その分がマイナス評価だ。(評価A-)
購入:
「Repeatability」(クリス・ズック、ジェームズ・アレン)、「フットXブレインの思考法」(テレビ東京Foot x  Brainプロジェクト編)、「経済学に何ができるか」(猪木武徳)、「思考の『型』を身につけよう」(飯田泰之)、「数学的推論が世界を変える」(小島寛之)

2012年12月24日月曜日

天皇杯ベスト4決まる。次はレイソル

 F.マリノスはグランパスに2年連続でPK戦にまでもつれ込む激闘を展開。後半と延長戦を録画で見たが、良い試合だった。GKが楢崎でなければ小野のヘディングも俊輔の終了間際のフリーキックも得点になっていたのでは?とにかく昨年に引き続いて準決勝に進出した。

 準決勝の相手はレイソル。今シーズンは開幕戦で撃ち合いの結果引き分け、ホームで敗戦。去年も2敗と苦手にしている相手だ。ただ、F.マリノスはレッズ、グランパスとリーグ上位勢に無失点。守備が安定してきているので、最悪PK戦に持ち込んででも決勝に進んで欲しい。

 もう一つの準決勝はガンバvsアントラーズになった。カップ戦の勝ち方を熟知している両チームだが、来シーズンJ2のガンバがACLに行くようではJリーグの地盤沈下が加速してしまう。何としてもアントラーズに勝って欲しい。

購入:
「夢をかなえるゾウ2」(水野敬也)、「IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ」(冨山和彦 経営共創基盤)

2012年12月22日土曜日

CLトーナメント一回戦組み合わせ決定

 CLトーナメント1回戦の組み合わせが決まった。予選リーグで強豪が苦戦し二位通過となったことで、1回戦から潰し合いが始まる。ACミランvsバルセロナやアーセナルvsバイエルン・ミュンヘンも興味深いが、何と言っても超目玉はレアル・マドリーvsマンチェスター・ユナイテッドだろう。クリスティアーノ・ロナウドのオールド・トラフォード凱旋、モウリーニョとファーガソンの駆け引きは今からワクワクする。香川の活躍も期待したい。日程的にはクラシコを挟むレアルが不利だが、選手層を考えるとこのくらいがちょうど良いハンデかもしれない。

 マンUといえば、来年の夏(7/23)にF.マリノスとの親善試合が決まった。カレンダーにマークしておこう!

 デューク・ブルー・デヴィルズは試験休み明けの2戦も順当に勝利。インディアナ大が敗れた結果、今シーズン初めてランキングNo.1になった。控えの薄さは相変わらず気になるが、油断さえなければもう少し連勝が続くだろう。今週は2013年のリクルートでもトップ3のジャバリ・パーカーのコミットメントというGood Newsがあった。

読了:
「リーダーの英断」(山内昌之 編、造事務所 編著)

  • 中世以降のリーダーたちが下した英断を、リーダーとして求められる7つの資質(大局観、胆力、洞察力、責任感、寛容心・和の心、発想力・実行力、敢闘精神)ごとに整理し、解説している。エピソード・登場人物は多くが良く知られたものなので、新たな発見は少なかった。むしろコラムに描かれた、XXXがなかったために・・・という話の方が良かった。(評価B)
「コミュニケーション リーダーシップ」(佐藤玖美)
  • リーダーのコミュニケーションはビジネス・ゴールを達成するためのもの、という出発点から戦略・戦術を組み立てるフレームワークやDDER(Drive、Differentiate、Enhance、Re-position)マトリックスは実践的で有効だ。ただ、事例は正直あまり参考にならなかった(評価A)
「ケン・ブランチャード リーダーシップ論 [完全版]」(ケン・ブランチャード+ケン・ブランチャード・カンパニー)
  • 「1分間マネジャー」をはじめとする一連のブランチャードの著作が、リーダーシップ論として体系だって整理された1冊。自らをリードするところから始まり、チーム・組織をリードすることで、最終的にハイ・パフォーマンス組織を実現するという筋道が明らかにされている。「状況適応型リーダーシップⅡ」モデルを如何に活用するかも理解できた。(評価A)
「ずる」(ダン・アリエリー)
  • 「予想どおりに不合理」で知られるFuquaの人気教授の著作第三弾。善人であっても嘘やごまかしの誘惑に負けることがあること、実は経済的な損失はそちらの方が大きいことなどが様々な実験結果を基に解き明かされている。人間の「面白さ」が良く分かる。この本も面白かった。(評価A)
購入:
「ビジネスストラテジー」(リチャード・コッチ)、「リーダーのための戦略思考」(冨山和彦、岸本光永)、「戦略サファリ 第二版」(ヘンリー・ミンツバーグ、ブルース・アルストランド、ジョセフ・ランベル)

2012年12月15日土曜日

Skyfallと天皇杯4回戦

 今日は007シリーズ最新作「スカイフォール」を見てきた。出来が良いという評判に偽りはなかった。50周年記念作品らしく、タイトル自体重要な伏線になっていたり、アストンマーチンが登場したり、若返ったQがペンに仕込んだ銃を小馬鹿にしたり、途中で「もしかしてここは・・・」と考えたロケ地はやはり軍艦島だったり、と内容も盛り沢山。アデルのテーマソングも切なくてGood! やっぱり映画って良いものです。次は「レ・ミゼラブル」を見よう!

 F.マリノスは天皇杯でレッズに勝利。マルキーニョス、齋藤が欠場の攻撃陣で今季限りの狩野が1G1Aの活躍を見せた。これで天皇杯優勝チームがそのままACLに出場することが決まった。次戦はグランパス。TVでロアッソ戦後半の後半を見たが、永井、玉田、金崎が揃った攻撃陣はかなり手強そうだ。

(読了)
「話す技術・聞く技術」(ダグラス・ストーン、ブルース・パットン、シーラ・ヒーン)

  • 話し合いが難しくなる3つのパターン(①何があったかをめぐる会話、②感情をめぐる会話、③アイデンティティをめぐる会話)それぞれに、いかにして話し、聞くかを説いた1冊。ハーバード・ネゴシエーション・プロジェクトから生まれているので、極めて論理的だ。どうしようもない相手でなければ、この方法はかなり役立ちそうだ。相手の見ている景色は自分と同じなどということはありえないという理解が重要だ。(評価A)
「なせ、あのリーダーの職場は明るいのか?」(ダイアナ・ホイットニー、アマンダ・トロステン=ブルーム、ケイ・レイダー)
  • AI(Appreciative Inquiry)や「ポジティブ・チェンジ」で知られるダイアナ・ホイットニーの著書。AIの手法をリーダーシップに生かすのはかなり有効だろう。著書に取り上げられた5つのI  (Inquiry、Illumination、Inclusion、Inspire、Integrity)を意識し、ポジティブなメッセージを伝えることが、今のうちのような組織には重要だろう。(評価A)
「ザ・チーム」(齋藤ウィリアム浩幸)
  • 日系アメリカ人(二世)の起業家である著者が、今の日本の組織に警鐘を鳴らす1冊。前半の「自伝」はややToo muchだったが、本論である「日本にはチームがない」という指摘は重く受け止める必要がある。単一民族の同質性はグローバル競争においては競争優位にはなりえない、どころか致命的な問題だということが鋭く指摘されている。巻末の提言に拍手を送る。(評価A+)
(購入)
「戦略の経営学」(高橋琢磨)、「ずる」(ダン・アリエリー)、「コミュニケーション・リーダーシップ」(佐藤玖美)、「ケン・ブランチャード リーダーシップ論[完全版]」(ケン・ブランチャード+ケン・ブランチャード・カンパニー)、「64」(横山秀夫)、「死の淵を見た男」(門田隆将)

2012年12月9日日曜日

忘年会続きで疲れた・・・

 先週は火・水・金・土と4回も忘年会が続いたので、バテ気味だ。
 
 火曜日はFuquaのOB会。久々に会うメンバー・初対面の人と楽しく過ごした。アドミッションが力を入れているにも関わらず、日本人入学者が減っているというのは残念だ。ビジネスウィークのランキングでは6位に上昇しているので、我々OBが国内での知名度向上に貢献することが重要なのだろう。話しているうちに、2016年のReunionには絶対デュークのキャンパスに戻ろうと改めて決意した。

 そのデューク大のブルー・デヴィルズ バスケットボールチームは日本時間で今朝行われたテンプル大戦にも勝利。9戦全勝となった。ランキングでは2位のままだが、1位インディアナとの差を少し縮めた。どこまで連勝記録を伸ばすか楽しみだ。

 F.マリノスが俊輔に2年の契約延長をオファーしたようだ。確かにここのところのパフォーマンスは全盛期並みの凄さなので、当然と言えば当然かもしれない。問題は若手が俊輔を脅かすところまで育っていない事だ。まだ天皇杯が残っているので、齋藤、小野ほか若手の奮起を大いに期待する。

(読了)
「バーニング・ワイヤー」(ジェフリー・ディーヴァ―)

  • リンカーン・ライムシリーズの最新作。電気を使った殺人事件にライム&サックスが挑む。早い時点で犯人が割り出されたということで、これには裏があるなと気づいたのだが、まさかのドンデン返しまでは予想できなかった。今回も期待を裏切らない面白さであった。(評価A)

「世界の経営学者はいま何を考えているのか」(入山章栄)

  • 欧米の経営学者はドラッカーを引用していない、という日本人にはいささか挑発的な記述からスタートし、経営学の最先端を素人にも分かり易く紹介している。組織として「知の探索」(Exploration)と「知の深化」(Exploitation)を同時に達成する「両利き(Ambidexterity)の経営」などは、これまで日本には紹介されてないが参考にすべきコンセプトだと思う。(評価A+)
「孫子とクラウゼヴィッツ」(マイケル・I・ハンデル)
  • 戦略論の古典である「孫子」と「戦争論」は、まったく異なるものではなく、視座・視点の違いを考慮すると、言っていることの内容の違いは大きくないということが説かれている。アメリカでは軍人教育のレベルが高く、最近は事業会社でも軍人OBの採用に積極的と聞いたことがあるが、こういうレベルの教育がなされているのであれば納得だ。2大著書の言いたいことが良く理解できた。(評価A)
「イノベーションを実行する」(ビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル)
  • 訳出が前後になっているが、「リバース・イノベーション」著者の1冊。欧米企業においてもイノベーションを推進・成功するためには組織の在り様、人事政策とりわけ評価や報酬などをしっかりデザインしないといけない、ということが実例を交え書かれている。ましてや日本企業をや、である。(評価A)
(購入)
「ザ・チーム」(齋藤ウィリアム浩幸)、「リーダーの英断」(山内昌之 監修、造事務所 編著)

2012年12月2日日曜日

J1最終節&コンフェデ杯組み合わせ

 昨日は最終節にして今季初のF.マリノス生観戦だった。試合は終始F.マリノスが押していてサガンは終盤までチャンスらしいチャンスが作れなかった。豊田のロングボールを蹴るだけでは、ボンバーと勇蔵の壁は崩せない。F.マリノスではやはり俊輔が目だった。セットプレーは勿論だが、ボールを納めるところでも、守備でも、とにかく良く動いていた。ただ、裏返すと若手が彼を脅かすところまで行っていないという事で、来年以降が心配になった。ACL争いはレッズが勝ち、F.マリノスは残された天皇杯勝利に向けて当のレッズと戦うことになる。

 降格争いはアルヴィレックスが残り、ガンバとヴィッセルがJ2行きになった。前節、アルヴィレックスがベガルタに勝ったのが最終的に効いた。「前田の呪い」は今年もあった!

 昨夜、来年6月のコンフェデレーション・カップの組み合わせが決まった。ブラジル・イタリア・メキシコと、この順で戦うことになる。個人的にはスペイン、ウルグアイとの対戦が見たかったが、いずれにせよ本番に向けて良いシミュレーションになる。どんな戦いになるか、今から楽しみだ。

 デューク大ブルー・デヴィルズはオハイオ州立大にも勝利。これで昨年度ファイナル4進出校のうち3校(ケンタッキー大、ルイヴィル大、オハイオ州立大)を破った。8戦全勝でランキングも2位まで上がり、今週は1位を窺える状況だ。12月は比較的楽な相手との試合が続くので、ここで控えの層を底上げすればチャンピオンも望めるのではないか?明後日の夜はFuquaのOB会があるので、この話で盛り上がるだろう。

(読了)
「考え抜く社員を増やせ」(柴田昌治)

  • 「プロセスデザイン」というコンセプトを掲げ、日本企業の組織改革を支援する著者による1冊。問題を捌くことに長けた社員では競争には勝ち残れない、改革は深く考える事からはじめないとだめだ、という著者の考えは、外資の日本支社であっても同様に当てはまる。日本企業の問題というより、日本人の問題ととらえるべきだろう。(評価A)
「実行と責任」(清水勝彦)
  • 責任の所在が曖昧であったり、逆にトップが責任を取って辞めても、失敗から何も学んでいなかったりという日本企業の問題から、組織における責任とはどうあるべきかが論じられている。良い意味の「公私混同」といった日本組織再生のヒントは多いに参考になる。今年の経営書のベスト3には入る1冊。(評価A+)
「スタンフォードの自分を変える教室」(ケリー・マクゴニガル)
  • 意志力を高めるにはどうしたらよいか?先送りをしないようにするにはどうしたらいいか?この講義が人気を博しているというのは、こうした問題が日本人だけのモノではないという事だ。推奨されている対策は心理学や脳生理学に基づいている。いくつかは取り入れているものもあった。「気持ちの持ち方」が影響することが多いのを改めて認識した。(評価A)
(購入)
「話す技術・聞く技術」(ダグラス・ストーン、ブルース・パットン、シーラ・ヒーン)、「なぜ、あのリーダーの職場は明るいのか?」(ダイアナ・ホイットニー、アマンダ・トロステン=ブルーム、ケイ・レイダー)