2011年6月26日日曜日

U-17W杯決勝トーナメント進出!

U-17日本代表が18年ぶりに決勝トーナメント進出を決めた。試合を見る限り結果(2勝1分けで首位)ほど抜けてはいない。個々の力はプラチナ世代よりは弱いかもしれない。それでも決勝トーナメントに進出したことで、最強以上の最強世代になる可能性ができた。次のニュージーランドにはしっかり勝って、準々決勝はPK戦でもいいから勝つ!目標は最低でもベスト4だ!

U‐22は最終予選でのシードが決まった。やはり運はまだ味方についている!プラチナ世代を融合させて中東勢を撃破じゃ!

読了:
「真夏の方程式」(東野圭吾)
  • 管轄外の草薙と内海が協力したり、最初から湯川が「すべてお見通し」だったり小説っぽさがあちこちにあるが、それでも「子供嫌い」の湯川が少年と真摯に向き合う姿が良かった。そのうち湯川の恋愛というのがあるのかな?(評価A-)
「近代哲学の名著」(熊野純彦 編)
  • 副題のとおり、デカルトからマルクスまでの哲学者による24の本がコンパクトに紹介されている。近代の末期になるにしたがって、社会とのあり方に重点が置かれてきた事が分かった。また、現代の哲学にどんな影響を与えているかも理解できた。(評価A)
「守りつつ攻める企業」(井上潤吾)
  • 「日本企業は攻めに転じなければガラパゴスの中で死滅する」というメッセージというか危機感が伝わってきた。事業のポートフォリオをしっかり考え、選択と集中を徹底することなしには成長はない。現状のインフラや規制を考えると、多くの企業は国外脱出まで考えざるを得ないと思う。(評価A)
「創発的破壊」(米倉誠一郎)
  • 本書を読んで元気になった。日本の技術者はやはりすごい。復興を論議する中で、本書のようなスマートシティといったイノベーティブな考えが、復興会議の提言と並んでSNSで論じられることだろう。そうした中で日本流のジャスミン革命まで進めると良いな。(評価A+)
購入:
「コーチングの神様が教える『前向き思考』の見つけ方」(マーシャル・ゴールドスミス)、「「危急存亡時のリーダーシップ」(トーマス・コルディッツ)、「アメリカ陸軍リーダーシップ」(リーダー・トゥー・リーダー研究所ほか)

2011年6月19日日曜日

オリンピック予選

今晩いよいよロンドンオリンピックの予選がスタート。ワールドカップより狭い門を突破する必要がある。文字通り「負けられない戦い」が始まる。クウェートにホームで圧勝してアウェーを有利に進めたい所であるが、心配は永井のけがの状態だ。関塚監督が相手を欺く作戦を取っているのであれば「あっぱれ」だが、実際のところはどうなのだろう?後半の勝負どころでスーパーサブ的に使うのか、それとも前半から行けるところまで引っ張るのか。いずれにせよ鍵になるのは間違いない。

昨日はX-menを見た。Professor Xとマグニートが時に(X-メン2のように)共同戦線を張ったりするほど「近い」のは何故か、これを見て納得した。これからも続編やスピンオフが作成されるようだが、スターウォーズのようになれるのだろうか?

マリノスは大阪二連戦終了。1勝1敗は最低限の結果に見えるが、アドリアーノの移籍が決まったガンバ相手に負けたのは痛い。フロンターレの強さが「本物」になってきているので、ACL出場権争いは益々厳しくなってきた。

読了:
「最強マフィアの仕事術」(マイケル・フランゼーゼ)
  • 著者はかつて本当にマフィアの幹部として「ビジネス」を仕切っていた人物。その著者がマキャベリの「結果がすべて」のリーダーシップ論を礼賛するのではなく、ソロモン王のような聖人君主に学べというのが意外だった。基本を学べとかおしゃべりは禁物とかいった原則は、下手をすると命取りになるというエピソードの凄味の分面白かった。(評価A-)
「古典で読み解く現代経済」(池田信夫)
  • アダム・スミス「国富論」、マルクス「資本論」、ナイト「リスク・不確実性・利潤」、ケインズ「一般理論」、ハイエク「個人主義と経済秩序」、フリードマン「資本主義と自由」。古典とされるこれら6つの著書・論文はいずれも現代経済を語る上で重要というのが良く分かる。その中で、フリードマンを一番評価しているのが面白かったし、自分の思いと著者の考え方に共通点が多かったので、読んでいて気持ち良かった。(評価A)
「三国志」(渡邉義浩)
  • 三国志演義や小説を読んだこともなく、映画「レッドクリフ」も見ていないが、三国志には興味があったので、読んでみた。諸葛孔明の活躍がすべてではないこと、「正統」をどこに置くかで見方が変わることなど、「三国」それぞれの事情を極力史実に沿って解説されている点がよかった。依然として誰が誰やらはっきりしていないところが残るので、いつか誰かのバージョンの「三国志」を読んでみたいと思う。(評価A)
「『持ってる人』が持っている共通点」(小笹芳央)
  • イチロー、本田圭祐、斉藤祐樹に代表される「持っている人」は他人を意識せず、感情的にならず、過去にとらわれず行動しているという。そのうえで、著者は「社会で愛され、信頼を築く」というのを行動原理としているが、これは成果を出し続けた結果出来上がるもので行動原理にするのには無理があると思う。(評価A-)
購入:
「日本人の誇り」(藤原正彦)、「創発的破壊」(米倉誠一郎)

2011年6月12日日曜日

3-4-3、U-22、完敗

先週、世の中は首相がいつ辞めるかの駆け引きとAKB48の総選挙が2大トピック。震災から3か月で、被災地以外は元の「平和ボケ」にすっかり戻ったようだ。

そんな中での自分的なサッカー3題。
  1. 代表のチェコ戦:3-4-3をテストしたいザッケローニだったが、またもやスコアレスドロー。何しろゴールが遠い!初戦のアルゼンチン戦のように縦にいく力が弱く、見ていてフラストレーションが溜まるばかり。今の状況では、実質1バック(プラスサイド2枚=内田+長友)で守れば十分な時(その位相手が弱い時)以外使えないだろう。
  2. U-22:宇佐美、宮市、指宿が落選。宇佐美は態度で選ばなかったとか・・・永井のスピードだけに賭けるように思われてならない。
  3. マリノス対レイソル:結局見に行けなかった。シュート数は16対4、でもスコアは0対2。アントラーズやレッズの時にマリノスがやったのを逆にやられた。レイソルの強さは本当だろう。去年のセレッソやその前のサンフレッチェそうだったが、J2からじっくり外国人監督の下でチーム作りをしているチームが昇格後すぐに上位にくるというのは、J1のチーム作りの根本的な問題を浮かび上がらせていると思う。
読了:
「日本中枢の崩壊」(古賀茂明)
  • 本当に腹を括らなければ現役の官僚がここまで書くことはできなかっただろう。でも本書を読むと、霞が関の論理が如何に時代遅れか、一刻も早く、「政治主導」(まともな意味の)を実現しなければならないかが理解できる。役所だけが「成長産業」という実態を変えられない不満を解消できる政治家が求められる。古賀氏自身が「過去官僚」として政治家になったら面白いのになどと考えながら読んだ。(評価A)
「エンパワード」(ジョシュ・バーノフ、テッド・シャドラー)
  • SNSの台頭に象徴される「グランズウェル」(前著のタイトルでもある)に企業が対応するには、従来の組織体系では困難で、エンパワーされた社員が必要だというのが本書の主旨。出る杭を打つのが企業文化のトラディショナルな日本企業には高いハードルだ。うちはまだ可能性はあるな・・・(評価A-)
「アイデアを形にして伝える技術」(原尻淳一)
  • 著者が意図したように、現代版の「知的生産の技術」といった趣のある1冊。フィールドワークの方法から、情報の整理、プレゼンのノウハウなど、企画を担当する若手にしっかり読ませたいと思う。(評価A)
「自由市場の終焉」(イアン・ブレマー)
  • リーマンショック以降、市場の欠陥ばかりが喧伝され、(特に日本では)市場規制の強化ばかりが語られる。そうした国家の介入や新興国の国営企業台頭がどこまで続くのか?本書は一定の考え方を示してくれている。市場に必要なのは有効な規制であって、強い規制ではないはずだ。(評価A)
「コンサルタントの『ひと言』力」(野口吉昭)
  • コンサルタントでなくても、経営者・リーダーなら部下に対して使えなければならない「ひと言」、また、言われてはならない「ひと言」が詰まっていた。発想を広げたり、変革を実現したりするには、更に応用していかなければならない。(評価A)
「伸び続ける会社の『ノリ』の法則」(遠藤功)
  • 毎度ながら遠藤さんらしい1冊。ザッケローニが出てくるのもサッカーから学ぼうとしている著者らしい。日本企業の勢いが良かったころはリーダーは神輿に乗って、部下のノリに任せていれば良かった。いつしかバウルが崩壊し、コンプライアンスとかいう面倒が出てきて、ノリの良い社員が生きる場は少なくなってきた。今回の震災からの復興おいて、こうした行き過ぎた面が取り除かれて、企業が活性化されればいいなと思う。(評価A)
購入:
「守りつつ攻める企業(井上潤吾)、「『持っている人』が持っている共通点」(小笹芳央)、「真夏の方程式」(東野圭吾)

2011年6月4日土曜日

6月1日 日本対ペルー戦

6月1日はMy birthday。半世紀を超えること4回目の誕生日なので、特段のお祝いもなし。ちょっと早く帰ってきて日本対ペルー戦を見た。3-4-3の並びに気を使うあまり全く良い所のなかった前半では、長谷部のパスで西がサイドを抉った時だけが唯一の見せ場。後半本田の投入でやっと活気が出たが、最後は押し込まれ川島のセーブでやっとのことドロー。負けなかったのが収穫の寒い試合に見えた。来週火曜日のチェコ戦には現時点でのベストメンバーで臨めるので、より攻撃的な3-4-3を見たい。

今週は菅外しに明け暮れた1週間。鳩山氏の迷言(「こんな民主党にしたつもりはない」とか、「ウソをついてはいけません」とか・・・)ばかり報道された。被災地の復旧を最優先にすべきなのは当然だが、それをリードできないリーダーをいつまで支えなければならないのか?これ以上の遅延を発生させない為には菅抜きの大連立しかないだろう。退陣時期が明確になってきたので、早期に次の政権枠組みを論議すべきだ。

読了:
「プラチナ世代のW杯」(安藤隆人)
  • 読み終わって、宇佐美、宮市、柴崎など92年組が早くアテネ組や北京組を追い抜いてほしいと率直に思った。それがW杯における次の壁(ベスト16の壁)を打ち破るための絶対条件だろう。本書を読んだのと時を同じくして宇佐美が代表に選出され、バイエルン・ミュンヘンへの移籍も現実味を帯びてきた。(評価A-)
「敗者の錯覚」(鈴木信行)
  • 中小企業の社長向けに、守ってはいけない「常識」40を紹介している。その「教え」は経営に携わる者すべてに共通する実践的なものだ。「経営に盲点などない。見えていないだけ」、「社員のやる気がないのは社長が引き出せていないから」などは耳が痛かった。(評価A)
「脱『コモディティ化』の競争戦略」(リチャード・A・ダベニー)
  • 日本語訳されてないが、この著者の”Hypercompetition"という本は競争戦略を語る上で重要な1冊だ。本書もこの”Hypercompetiton"でのフレームワークである「価格・ベネフィット分析」が随所に出てくる。うちの商品はまさにコモディティ化しているので、本書に描かれている対応策の考え方は参考になる。(評価A)
「本物のリーダーとは何か}」(ウォレン・ベニス、バート・ナナス)
  • 約20年前に「リーダーシップの王道」を読んだときは、こんなに「刺さって」きていただろうか?それだけ今の方がリーダーシップを求められているということだろう。ビジョンを定め、意味を伝え、ポジションを固め、自己を研鑚する。言葉にするとシンプルだが、重たい役割だ。(評価A+)
「分析力を駆使する企業」(トーマス・H・ダペンポート、ジェーン・C・ハルス、ロバート・モリソン)
  • 前作「分析力を武器にする企業」で示されたモデル企業になるための要素をDELTA(Data, Enterprise, Leader, Target, Analyst)の5つに分解、それぞれステップ1からステップ5(分析力を武器にしている企業)に至るための条件が何か解説している。当社の場合はシビアに見るとまだまだステップ2といったところだろうか。(評価A-)
購入:
「最強マフィアの仕事術」(マイケル・フランゼーゼ)、「アイデアを形にして伝える技術」(原尻淳一)、「伸び続ける会社の『ノリ』の法則」(遠藤功)、「コンサルタントの『ひと言』力」(野口吉昭)、「古典で読み解く現代経済」(池田信夫)、「三国志」(渡邉義浩)、「「近代哲学の名著」(熊野純彦)、「昭和天皇」(古川隆久)