2013年11月30日土曜日

残念!厳しい戦いは続く・・・

今日はF.マリノスのホーム最終戦に行ってきた。いつもとは比べ物にならない混雑の中スタジアムへ到着。レ・ミゼラブルのキャストによる「民衆の歌」から始まる選手紹介は鳥肌ものだった。

試合開始からアルビレックスの方が優勢で、どうもF.マリノスのイレブンは動きが硬かった。時間が経つにつれ落ち着きを取り戻し、サイドからいくつか惜しいチャンスを作り結局スコアレスで前半終了。これは勝てると思えたし、事実後半は20分過ぎまでペースを握っていた。ただ、ここで先制できなかったことが敗因。川俣に決められ、前掛かりになったロスタイムには鈴木武蔵に2点目を取られて万事休した。

この結果F.マリノスは勝ち点62で足踏み、今日勝ったサンフレッチェとアントラーズに優勝の可能性がでてきた。この2チームが最終節直接対決するので、F.マリノスが3位以下になることはない。整理すると、

  • サンフレッチェが優勝できるのは自らが勝利して、かつF.マリノスが引き分け以下の時
  • アントラーズは勝ったうえでF.マリノスが敗れ、かつ得失点差9を逆転した時
  • それ以外はF.マリノスが優勝

ということになるが、ここまで来た以上、他力に頼るのではなく、「優勝を決めるのは自分たちだ」、という強い思いを持って次節のフロンターレ戦に臨んで欲しい。

読了:
「流れとかたち」(エイドリアン・べジャン、J・ペダー・ゼイン)

  • 「樹木・河川・動物の構造からスポーツの記録に至るまで、全ては「良く流れるかたちに進化する」という新たな物理法則(コンストラクタル法則)が説かれている。著者がデューク大学特別教授ということでまたビックリ。「トンデモ科学」かと間違うほどシンプルだが、その適用範囲の広さを思うと、ここから研究はどのように進んでいくのかと興味深い。(評価A)
「劣化国家」(ニーアル・ファーガソン)
  • 「国家はなぜ衰退するのか」で謂わば「勝者」として扱われている西欧とアメリカ、更には日本がどうして衰退しているのか。民主主義、経済、法律、社会の4つの視点から分析されている。一般的な「通説」からすると逆の立場での議論が展開されているが、納得できる点が多かった。(評価A)
「狼の牙を折れ」(門田隆将)
  • 昭和49年8月の「三菱重工ビル爆破事件」をはじめとする企業爆破事件の犯人たちを警視庁公安部はどのように特定し、逮捕したか。多くの関係者への取材を通じ、生き生きとした映像が浮かぶような描写で記録された1冊。比較的短期間で逮捕に至った背景で、これだけ凄まじい捜査が行われていたとは・・・「死の淵を見た男」に続き非常に面白く読んだ。(評価A+)
購入:
「インフェルノ」(上)(下)(ダン・ブラウン)、「シグナル&ノイズ」(ネイト・シルバー)

2013年11月23日土曜日

ベルギー戦、天皇杯・・・そしてマジックナンバー1!

日本時間水曜日朝に行われた日本代表のベルギー戦は3対2で勝利。先制点の取られ方はオランダ戦同様悪く、反省材料。セットプレーから2点目を取られたことも同様。しかし攻撃面は日本らしいパスワークから得点できたことで、良いイメージが繋がったのではないだろうか。先発メンバーを入れ替えても一定のレベルが維持できることが明らかになったことで、今年最後の欧州遠征でようやくチームとして厚みができてきた。ザッケローニ解任やむなしと考えていたが、オランダ戦を含むこの2戦で本大会まで続投ということだろう。
今後は本大会メンバー23名への生き残りだ。当面代表の試合はないので、各チームでどれだけ結果を出せるかが重要になる。12月の組み合わせ抽選結果も影響するだろう。ヨーロッパ相手では一定結果が出せるが、ラテンアメリカ(中南米)には苦戦が続いている。いっそ3月の代表戦はヨーロッパで南米チームと対戦するというのはどうだろうか?

水曜日夜の天皇杯。F.マリノスは延長戦でパルセイロを破りベスト8に残った。天皇杯においてすべての試合を90分で勝ち抜いて優勝するというのは結構難しい。ここで苦戦したのが良かったという結果を期待する。次戦はアウェーでトリニータだ。ここで勝つと日産スタジアムで恐らくフロンターレとの準決勝になるだろう。

32節のアウェー、ジュビロ戦。俊輔と齋藤が戻ってベストメンバーで臨んだ。天皇杯の疲れが心配されたが、ジュビロにはチャンスらしいチャンスを作らせることもなく中盤から圧倒した展開になった。しかしゴールが遠い。前半マルキのFKがGKの手をかすめバーに当たったり、多くのCKを掴んでも点にはつながらなかった。同時刻に行われていた2位~6位の試合経過を気にしながらハラハラTV観戦するなか、後半ようやく中澤のゴールが決まった。終盤は少し押される場面もあったが、最後までゴールを許すことなく1対0で勝利。レッズもサンフレッチェも更にはアントラーズまでもが敗れるというF.マリノスにはこれ以上ない「おまけ」までついた美味しい1勝となった。これで次節は勝利するのみ。目標が明確になった。

読了:
「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー)

  • 変化に抗うメカニズムは個人も組織も同じ。表面上「こうしなければ」と考えていても、それと反対の思い(というか固定観念)が行動を妨げているというメカニズムを明らかにし、どうやって克服するかまでを解説した1冊。「免疫マップ」をしっかり作り、パイロット実施を通じてPDCAサイクルを回すという方法は斬新。(評価A)
「歴史主義の貧困」(カール・ポパー)
  • マルキシズムなど全体主義を批判する著者が、「歴史的運命への信仰は全くの迷信であり、人間の歴史の行く末を科学的方法または何らかの合理的方法により予測することはできない」ことを説いた1冊。久々に骨の折れる1冊だった。巻末の黒田日銀総裁による解説が分かり易かった。(評価B)
「行人坂の魔物」(町田徹)
  • 目黒雅叙園のある行人坂を巡り江戸時代から現代に至るまで、波乱万丈の物語(ノンフィクションだが)が展開される。「お七の井戸」のトラブルなど知らなかったこともあったり、実際何年か前にアルコタワーの某社を訪問したことを思い出したり・・・でも一番の驚きというか「やはり」というのは、某メガバンクのビジネスの杜撰な現状だ。3メガバンク一斉FSA検査の引き金となった反社対応の甘さだけではないのだと再確認。(評価A)
「日本サッカー スカウティング127選手」(ミケル・エチェリ、小宮良之)
  • レアル・ソシエダで長年スカウトを務め、シャビ・アロンソを発掘したというエチェリ氏が日本代表およびJリーグの試合で行った日本選手のスカウティングレポート。各選手の長所・短所だけでなく、守備意識の低さという日本チームに共通する弱点まで鋭く衝いている。欧州遠征の2試合の結果を見ても「なるほど」と納得させられる。(評価A)
購入:
「ウォートン・スクール ゲーミフィケーション集中講義」(ケビン・ワーバック、ダン・ハンター)、「ウォール・ストリート・ジャーナル ザ・マネジメント」(アラン・マーレイ)、「原発ホワイトアウト」(若杉冽)、「狼の牙を折れ」(門田隆将)、「劣化国家」(ニーアル・ファーガソン)

2013年11月17日日曜日

オランダ戦は久々に良い出来で・・・

代表のオランダ戦は2対2のドロー。前半立ち上がりに攻勢をかけ、「あれ?今日は違うぞ」と思い、2点取られたときは、正直「やはり変わらないな。今日もダメか?」と思ったが、昨夜の代表はここからが違った。前半のうちに大迫が1点返し、後半スタートから遠藤と香川が入ったことで、攻撃がスムーズに行くようになった。特に、F.マリノスでの俊輔のように、ピッチ全体を見渡せる遠藤の良さが昨日ほど明らかになった試合はないのではないか。流れるようなダイレクトパスから本田が同点のシュートを決めてからも香川と柿谷が惜しいシュートを放ち、最後は完全に日本ペースの試合になった。やればできるじゃん!ただ、前半非常に効いていたナジェル・デ・ヨングが交代したことで、オランダがゲームメークできなかったという要因は割り引いて考える必要があるし、やはり勝ちきれないという課題は残った。次のベルギー戦はどうなるだろうか?

F.マリノスは前節辛うじて首位をキープ。贔屓目かもしれないが、残る3戦のうち最低2勝して勝ち点65を確保できれば優勝の可能性は高い。レッズ・サンフレッチェ・アントラーズいずれもセレッソとの試合が残っているので、3連勝は厳しいだろう。得失点差で考えてもF.マリノスは若干優位。ただ、さらに確実にするには2点差以上の勝利を挙げておきたい。金曜夜の「キックオフF.マリノス」で俊輔が「相手の試合経過が気になるようではダメだ。」と言っていた。やはり次節彼が戻ってくるのは頼もしい。ケガだけはしないようにお願いします!
ところで、天皇杯で苦手レイソルがトリニータに敗れた。これで決勝までの道筋が見えてきた。めったにないチャンスだ。この際2冠達成を狙おう。

Dukeバスケはカンザス大に敗れたが、この時期にランキング上位校と戦ったのは意味がある。気が早いが2014年にリクルートランキング1位(Jahil Okafor)と5位(Tyus Jones)の2選手が入学をコミットした。奇しくも(?)カンザス大に競り勝っての勝利だ。今年の1年生Jabari ParkerがNBAに入った後も大丈夫な補強になった。
一方フットボールは強豪マイアミ大にも勝利。年末のボウルゲームへの出場にまた一歩近づいた!

読了
「新訳7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー)

  • 何年振りかで本書をすべて読んだ。改めてそれぞれの習慣がどのように結びついていくかを確認し、また時間管理をどうすべきか考えた。自分自身では「やっているつもり」の習慣が多いのを反省した。やはり名著である。(評価A)

「知の最先端」(フランシス・フクヤマ他)

  • 心理学、経営学、政治学などの著名な研究者およびカズオ・イシグロがまさにそれぞれの専門分野における最先端の理論を語っている。イシグロ氏以外の著作は読んだことがあるので、内容は目新しいものではなくても、インタビューを通じて、日本をどう見るか、という視点が加わっているのが良い。(評価A)

「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」(山口周)

  • 日本人がイノベーティブでないというのは嘘。問題はイノベーションをつぶす日本企業の組織構造にある。著者の考えに大きく頷かされた。「新参者」、「素人」が持つイノベーティブな考え方をつぶさずに伸ばす。日本企業およびその中のリーダーにとって一番難しい仕事だが、ここが変えられなければ衰退以外ない。(評価A)

「失われた20年の勝ち組企業100社の成功法則」(名和高司)

  • 伝統的な「J型」(現場のオペレーション力だけで勝負する)企業をいかに事業モデル構築力と市場開拓力を備えた「X型」企業にするか。この20年間の「勝ち組企業」からユニチャーム、ダイキン、味の素、さらにはランキング対象外だが圧倒的存在のファースト・リテイリングなどを例に実践的な戦略論が展開されている。(評価A)

「その科学があなたを変える」(リチャード・ワイズマン博士)

  • 「AS IF理論」行動が意識を変えるという理論をベースに、様々な実験結果からいかに自己変革をしていくかが説かれている。それにしても心理学者は酷い実験をやるものだ、というのも本書を通じ明らかにされる。巻末の「体を使って脳を変えるための10の方法」は実践してみようと思う。ただ、読みながら本を破くことができなかったので、ちょっとハードルは高そうだ。(評価A)


購入:
「流れと形」(エイドリアン・べジャン、J・ペター・ゼイン)、「行人坂の魔物」(町田徹)、「シナリオ・プランニング」(ウッディ―・ウェイド)、「日本サッカースカウティング127選手」(ミケル・エチャリ、小宮良之)

2013年11月10日日曜日

俊輔抜きは・・・(グランパス戦)

今節は予想通り俊輔抜きの闘いとなった。中継が見られなかったのでネットで経過を確認するだけだったが、結果は1対2で24節以来の敗戦だった。まだレッズの試合が始まる前の投稿だが、首位を明け渡す可能性が出てきた。救いはサンフレッチェも引き分けに終わった事で、一気に3位転落ということは事態は避けられた。その他ではアントラーズが勝利し、勝ち点を56に伸ばし、セレッソもFC東京を下し勝ち点53となった。セレッソは残り3試合がサンフレッチェ(ホーム)・アントラーズ(ホーム)・レッズ(アウェー)となるので、タイトル争いの台風の目だ。セレッソの勝利はF.マリノスに追い風をもたらしてくれるので、期待したい。

F.マリノスは残り3戦負けられなくなった。次節ジュビロ戦には俊輔も戻るだろうから、心機一転勝利を目指して欲しい。また、ホーム最終戦のアルビレックス戦は今季4回目の観戦だ。

この2週間は今年最後の代表ウィーク。オランダ・ベルギーとの戦い方次第では、今度こそブラジル本大会の戦術を見直さなければならなくなるだろう。香川の調子が上がってきたのは好材料ではあるが・・・

読了:
「祈りの幕が下りる時」(東野圭吾)

  • 加賀恭一郎シリーズの最新作。「新参者」からの日本橋三部作の最終作という位置づけで、一つの殺人事件が、加賀が何故今の職場への異動を希望したかや彼の母親の秘密まで明らかにしていく。推理としては途中で犯人の検討はつくのだが、それでも最後まで読ませるのはストーリーがしっかり作られているからだろう。「原子力ムラ」の現場の実態が描かれたり、仙台を舞台にするところは震災を意識している。エンディングは次の展開を暗示しているようだ。(評価A)
「BCG未来をつくる戦略思考50」(マイケル・ダイムラー、リチャード・レッサー、デビッド・ローズ、ジャンメジャヤ・シンハ)
  • ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の創立50周年を記念し、過去から現代に至る同社の戦略コンセプトが50のテーマに集約されている。古典の経験曲線(Experience Curve)やタイムベース競争、デコンストラクションに関する論文がまとめられており、戦略論の進化を再確認できた。日本人の手による論文がなかったのが残念だった。(評価A)
「日本の論点」(大前研一)
  • プレジデント誌で掲載されている「日本のカラクリ」からの抜粋で、日本が直面している課題をいかに著者が考えているかが再確認できる。必ずしも個々の課題に関する著者の解決策全てに賛成するものではないが、「この国をどうするのか」というグランドデザインの欠如という根本的な問題認識はその通りだ。安倍氏の限界も見え始めてきたし、本書を読んでこの先どうなるか心配が大きくなってきた。(評価A)
「日本経済論の罪と罰」(小峰隆夫)
  • 旧経済企画庁出身のエコノミストによるアベノミクスなど日本の経済政策評価が展開されている。脱成長論、反TPP論、雇用慣行、財政再建などいずれの章についても、俗論のいい加減さが経済学的に論破されていて、読んできて気持ちの良い一冊だった。小泉改革の評価など今の政権が本書から学ぶべき点は多い。(評価A)
購入:
「その科学があなたを変える」(リチャード・ワイズマン博士)、「なぜ人と組織は変われないのか」(ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー)、「ロードサイド・クロス」(上)(下)(ジェフリー・ディーヴァ―)、「感染遊戯」(誉田哲也)

最後に久々Dukeのネタ。
昨年1995年以来のボウルゲーム出場を果たしたフットボールチームは今季も好調。日本時間今朝のノースカロライナ州立大戦にも勝って7勝2敗。昨年の6勝を上回った。また、バスケットボールのシーズンも開幕。初戦は期待のHood、Parker2人をはじめ5人が二けた得点を挙げての快勝。こちらは昨年ルイビルに阻まれたファイナル4進出を目指して欲しい。

2013年11月2日土曜日

残り4試合。俊輔入院!!!!!!

前節F.マリノスはアウェーでトリニータと対戦。俊輔が記録づくめの直接フリーキックを決めて1対0で勝利、首位を守った。TVで生中継を見られなかったので、ダイジェストでしか見ていないが、「流石!」というシュートだった。他の上位チームもセレッソが敗れた以外波乱はなかった。残りは4試合。対戦相手を見るとレッズはベガルタ・フロンターレ・セレッソとの試合を残し、サンフレッチェもセレッソ・アントラーズのアウェー戦が残っている。日程はF.マリノスが有利だ。守備陣が5試合完封を続けているので、点さえ取れれば優勝できる。今週はしっかり休んで10日のホーム、対グランパス戦に備えてほしい。

と、ここまで金曜日の午後書いていたら「俊輔が胆のう炎で入院」というニュースが入ってきた。数日間入院・加療が必要、という公式発表からすると幸い重症ではなさそうだが、次節100%の動きは到底期待できないだろう。これまで俊輔に引っ張ってもらってきた攻撃陣は勿論チーム全体で穴を埋めて欲しい。突然次節が正念場になった。

前回取り上げた「96ジャパン」はカウンターからの2失点でスウェーデンに敗れた。75%のボール支配率でも負けるという事実をどう受け止めるか。良いサッカーをしている事は誇って良いので、是非次の世代98ジャパンに繫げて欲しい。

今週一番のお粗末はJ1の2ステージ制再検討というニュース。小手先の金欲しさに詳細を詰めずに走ったツケが出た。再度マーケティングの4P(Product, Price, Place, Promotion)から考えてはどうか?もう10年以上前だが、マーケティングの自主勉強会でテーマとして取り組んだことがあったことを思い出した。その時に出たアイディアは:
  • (しばしば言われているように、)Jの開催日は学校・地域サッカー部の活動を控え、子供たちが観戦できるようにすること。
  • 代表とのセットでリーグ戦を売ること。(日本協会がJ軽視になっていないか?)
  • (始めてはいるが)他国リーグとの協力関係構築。(オランダリーグが海外リーグの若手有望株を「輸入」・育成してトップリーグに返すような事をJではできないだろうか?)
  • 観戦チケットの価格体系見直し、 などなど。
やれることはまだ沢山ある筈だ。


読了:
「ハーバード・ビジネススクールが教える顧客サービス戦略」(フランセス・フレイ、アン・モリス)
  • 先週読んだ「ファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略」にも共通しているが、すべてを完璧にこなそうというのは、そもそも戦略ではない、と教えてくれる。きちんと顧客が誰か把握し、意味のある差別化を図る。必要あればコストを顧客に負担してもらうなど有効なサービス戦略を構築するためのステップは納得できるものだ。(評価A)

「そして日本経済が世界の希望になる」(ポール・クルーグマン)
  • 数々の著作で知られ、ノーベル経済学賞受賞者でもある著者から見たアベノミクスの評価は如何にもリフレ派らしい。金融緩和(第一の矢)および財政出動(第二の矢)の評価が高く、規制緩和(第三の矢)の効果は限定的という。また、インフレターゲットも4%であるべきとか、増税はNGとも主張されている。消費増税を決定したことがどう影響するか?いずれにせよアベノミクスはまだ道半ばだ。(評価A)


「BCG流 最強の思考プロセス」(リュック・ド・ブラバンデール、アラン・イニー)
  • 改革・改善のプロジェクトを進める上でよく部下に"Out of Box Thinking"を奨励するが、実践は極めて難しい。まず新しい「箱」を作ることから始めるという本書が説く5つのステップは理想的なものだ。(ここで「しかし」と書いて止めた)だからうちのチームでどうやれば実践・定着できるかしっかり考え・トライしてみよう。(気分が前向きになってきた・・・)(評価A)


購入:
「失われた20年の勝ち組企業100社の成功法則」(名和高司)