2012年7月29日日曜日

ロンドン・オリンピック開幕、ダークナイト・ライジング

オリンピックはサッカーの連勝から始まった。
なでしこはカナダに勝ち、昨夜はスウェーデンとスコアレスドロー。次の南アフリカ戦で順位が決まるが、敢えて2位狙いのように見える。アメリカに敗れはしたが、フランスは昨日の試合で北朝鮮に完勝しており、準々決勝であたりたくない相手だ。開催国イギリスを選ぶのが作戦としては正しいだろう。準々決勝でドイツに勝った勢いで優勝した昨年のW杯の再現だ!
U23はスペインに勝利。今晩のモロッコ戦で勝てば決勝トーナメントが決まる。大差がついてもおかしくなかった内容にビックリした。スペインに勝ったことで比較されるアトランタ大会では「マイアミの奇跡」はあったが得失点差で準々決勝に進めなかった。今回も今となると「もっと点が取れたのに・・・」と思うが、同じ轍は踏まないだろう。


マリノスはエスパルスに快勝。6位まで上がってきた。FWが点を取れたのが良かった。。。


「ダークナイト・ライジング」を見た。クリストファー・ノーランのバットマン3部作は全て水準が高く、自分の中では、「スターウォーズ エピソードⅣ~Ⅵ」にも匹敵する映画になった。個人的には前作「ダークナイト」の方が良かったが、事前の期待度の違いかもしれない。


読了:
「PLAN B 不確実な世界で生きのびるための11の法則」(デイビッド・コード・マレイ)

  • 環境の変化に応じて戦略を適応させることが必要であり、そのために踏むべき11のステップが説かれている。グランドストラテジーを作り、最初の計画を立てるところから変更を考慮するあたりがポイントになる。計画策定の参考にはなるが、内容に特段新しいところはなかった。(評価A-)
「財務3表実践活用法」(國貞克則)
  • シリーズ第三弾。前の2冊が財務諸表の読み方に力点が置かれていたのと比べると、本書の方がより経営においてどういう意味を持つかにフォーカスされている。また、財務会計だけでなく、管理会計の基礎も分かり易く解説されている。文字通り「実践的」な1冊と言える。(評価A)
「心を上手に操作する方法」(トルステン・ハーフェナー)
  • 著者が先日来日し、「メンタリズム」のDaigoと一緒にTVに出ていた。本書の内容はラポールの作り方など前半は良かったが、催眠術の話になり、後半はチャルディーニの「影響力の武器」解説が中心になっていたのが残念。(評価B)
「『超』入門 失敗の本質」(鈴木博毅)
  • 名著「失敗の本質」を解説しながら、日本企業の問題点を明らかにしている。タイトルが気になって読んでいなかったが、内容は思いのほかしっかりしていた。改めて、日本企業の経営者はこの20数年、「失敗の本質」を分かったつもりで、結局何も実践してこなかったのだと実感した。(評価A)
「数学入門」(小島寛之)
  • 経済学者による数学の入門書。ピタゴラスの定理、関数、微分・積分、集合などの内容がコンパクトに整理されている。中学・高校の数学のつまらなさがこうしたストーリーの欠如にあったのではないかと考えた。(評価A)
購入:
「ゴールド・スタンダード」(マイク・シャシェフスキー、ジェイミー・K・スパトラ)、「失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇」(野中郁次郎 編著)、「競争戦略の謎を解く」(ブルース・グリーンウォルド、ジャッド・カーン)、「ザ・ディマンド」(エイドリアン・J・スライウォツキ―、カール・ウェバー)、「なぜ、あの会社は儲かるのか?ビジネスモデル編」(山田英夫)




2012年7月22日日曜日

オリンピック直前。日本代表の出来は?

いよいよ水曜の深夜からオリンピックのサッカー競技が始まる。「何やねん?あのユニフォームは!」と個人的には突っ込みをいれたいが、珍しいレッドのセカンドユニフォームは、はるか昔、ワールドカップもオリンピックも「出場するのが夢」だったころを思い出す。
U23はベラルーシ、メキシコという同じ出場国に連勝。吉田が入ってディフェンスがグッと安定してきた。メキシコに押されていたが、つまらないミスさえなければ、スペインとも良い勝負になるだろう。前線は誰を使うか未だ決まっていないようだが、杉本や大津が点を取るなど競争が良い方向に働いていると感じる。懸念は扇原。直前のJでも精彩を欠いているようだったが、自信を失っているように見える。ロングパスで形勢を変えることのできる選手で、「遠藤の後継者候補一番手」と言われる選手だが、昨夜も良い所がなかった。ボランチ(セントラルMF)の出来がスペイン戦の勝敗のキーなので、立ち直って欲しい。
なでしこはフランスに完敗したが、思い返せば昨年のW杯前もアメリカに連敗していた。準々決勝で当たる可能性が高いが、その際には別の結果をもたらしてくれるだろう。

オリンピックではアメリカのバスケットボールチーム(ドリームチーム)にも注目している。デュークのコーチKがNBAのトッププロを率いて連覇を果たしてくれるだろう。UKチームはデュークOBのルオル・デンが引っ張っているので、こちらもどこまで戦えるか楽しみだ。

読了:
「『計算力』を鍛える」(斎藤広達)

  • 「人口一人当たり」に概算することで大きな数字を理解する方法(「@換算」)をはじめ、計算力を鍛える、つまり数字のセンスを磨くことがビジネス上重要かを改めて考えた。こうし「たセンスがないと、最後にはありえない戦略・戦術が横行し、問題に発展しかねない。部下の夏休み課題読書」に推奨したい一冊。(評価A)
「挑戦する脳」(茂木健一郎)
  • サヴァン能力の持ち主などのエピソードをはじめ、脳にとって挑戦することが発達のために重要であることが分かり易く説かれている。日本が「偶有性忌避症候群」(contingency avoidance syndrome)だとする著者の問題意識に強く同意する。先送り体質の企業、決められない政治など、この「病気」がもたらす影響・問題は深刻だ。(評価A)
「重力とは何か」(大栗博司)
  • アインシュタインの相対性理論や超弦理論、マルチバースなど、素人には難解な理論の解説・入門書。最近この種の「入門書」を読んでいるが、その中でもかなり理解しやすい。本書の著者もそうだが、気鋭の学者はやはりアメリカで研究している。高等教育の問題を本書を通じても再認識した。(評価A)
「ビッグデータの衝撃」(城田真琴)
  • ビッグデータに関わる技術の解説から、企業戦略の活用例まで網羅的に解説。事例では海外と日本とのバランスが良い。海外ではプログレッシブ、国内ではコマツや日本マクドナルドの事例が面白かった。4つのビッグデータ活用パターンが理解しやすいし、参考になった。(評価A)
購入:
「財務3表実践活用法」(國定克則)、「数学入門」(小島寛之)、「心を上手に操作する方法」(トルステン・ハーフェナー)、「『超』入門 失敗の本質」(鈴木博毅)

2012年7月15日日曜日

壮行試合&4試合ぶり勝利

なでしこ&U23オリンピック代表の壮行試合は明暗を分けた。なでしこはオリンピック直前のこの時期にで昨年良かったころの状況に戻ったようだ。パススピードが上がってきたので、メダルは十分可能だろう。一方U23の方は、ロスタイムにミスから追いつかれた。確かに(数えたわけではないが)吉田を除くメンバーの国際Aマッチ出場数は合計でも10試合程度だが、今回のメンバーは決して国際経験がないとはいえない。北京の代表には当時A代表と掛け持ちという選手はいなかったと記憶しているし、宇佐美と酒井(高)が入れば海外組が1/3(清武と酒井(宏)は今シーズンからだけど)もいる。あまり楽観視してはいけないが、こちらも十分グループリーグ突破は可能だ。期待して見ていきたい。

F.マリノスは久々に2点目を取ってガンバに勝利。齋藤は壮行試合で「それを外すか!」というシュートミスがあったが、これで気分良くオリンピックに行けるだろう。F.マリノスは悪いなりの戦いをしているが、ガンバはいよいよ危ない。フロントの阿呆さははるかに上を行っている。残留争いから抜け出すのは相当困難だろう。

読了:
「MBA入門」(早稲田大学ビジネススクール 著)

  • WBSの有名講師陣がビジネススクールの講義内容からエッセンスをコンパクトにまとめた一冊。自分がFuquaで学んだ内容が大部分ではあるが、再整理になった。インターナルマーケティングに関して独立したChapterがあるのが新鮮だったし、内容についても納得することが多かった。(評価A)
「サイエンス入門Ⅱ」(リチャード・ムラー)
  • こちらでは光、量子物理学、相対性理論や宇宙論が取り上げられている。正直なところ量子物理学はこの本のレベルでも理解困難だった。ヒッグス粒子発見といったタイムリーなニュースもあったが、このような科学ニュースを読んでもキャッチアップしていけるよう、いこれからも本書を活用しようと考える。(評価A-)
「怖くて眠れなくなる科学」(竹内薫)
  • 人間の記憶の誤り、病気、ブラックホール、地震や津波、エセ科学など、科学の様々な分野における「怖い」話が集められており、理屈抜きで面白かった。個人的にはロボトミー、原爆などと科学者の関わりに関するエピソードが一番怖かった。科学を間違った方に使うのも結局人間なのだ。(評価A)
「悩む力」、「続・悩む力」(姜尚中)
  • 4年前にベストセラーになった時は手を出さなかった一冊を続編とともに読んだ。100年前に夏目漱石の著作に描かれた内容が、現在の状況でも変わっていないというのは改めて驚きだった。高校生のころ盛んに読んだ小説はここまで深い内容だったのか!シューマッハーの原発に関する予言。その通りです。自分は「二度生まれ」しただろうか?(評価A)
購入:
「挑戦する脳」(茂木健一郎)、「重力とは何か」(大栗博司)、「Plan B 不確実な世界で生きのびるための11の法則」(デイビッド・コード・マレイ)、「ビッグデータの衝撃」(城田真琴)

2012年7月8日日曜日

夏休み第一弾

一昨日1日休みを取って軽井沢に行ってきた。天気はイマイチだったが、オーベルジュのフレンチは今回も納得の味。雨にもかかわらず蛍が鑑賞できたし、アウトレットでも良い買い物ができた。
夏休み第2弾は8月の終わりになりそうだ・・・

F.マリノスは今節もセレッソに追いつかれて引き分け。先制しても2点目が取れず試合を決められない状況が続く。ヴィッセルが負けたおかげで順位はアップしたが、上位とはまた差が開いた。前回書いたように齋藤がオリンピックで抜ける間(かつ俊輔が復活するまで)は更に攻撃力が低下すると思われる。次節がどん底のガンバであるのがせめてもの救いだが、梅雨明けは遠そうだ。


読了:
「偶然の科学」(ダンカン・ワッツ)

  • 多くの実例を詳細に見ていくことで、9.11などのイベントは事前予測できないこと、企業の成功も経営戦略が良かっただけでは成し遂げられないこと(アップル、ソニーなどの例)など、「常識」は正しくない点が「反証」されている。企業には刻々変わる事象にアジャイルに反応できる能力が益々求められているというレッスンを学んだ気がする。(評価A)
「リーン・スタートアップ」(エリック・リース)
  • リーン経営手法がスタートアップ企業であっても有効であることは驚きだった。ただ、アジリティはスタートアップほど求められるので、ある意味ではスタートアップでこそ応用範囲は大きいかもしれない。リーンプロジェクトをスポンサーする立場からは、理論を再整理することができた。(評価A)
「それをお金で買いますか」(マイケル・サンデル)
  • ディズニーやユニバーサル・スタジオのファストパスから始まり、ありとあらゆるモノ・サービスがビジネスとなっている点について論じられているが、市場主義=悪のような単純化が図られていないところが良い。市場主義経済と市場社会とを区別すべきことについては賛成だが、個々の「ビジネス」への干渉過多にならないようすべきだ。(評価A)
「リスク、不確実性、そして想定外」(植村修一)
  • リスクの解説本・入門書として極めて有効な1冊。リスクと不確実性の違い、「ブラックスワン」の意味するところ、といった金融・市場に関するリスクだけでなく、コンプライアンスなど企業経営のリスクについても分かり易く説明されている。また、挿入されている歴史エピソードの出来も高い。(評価A+)
購入:
「悩む力」、「続・悩む力」(姜尚中)、「『計算力を鍛える」(斎藤広達)、「怖くて眠れなくなる科学」(竹内薫)

2012年7月1日日曜日

オリンピック代表は?

F.マリノスはまた引き分け。9戦負けなしでも順位は12位まで下がった。移籍が解禁となる中、他のチームでは補強の動きが出ているがF.マリノスからは何も聞こえてこない。ただでさえ得点力不足は著しいのに、俊輔は今月いっぱい「?」。これでオリンピックに齋藤が選出されたらどうするつもりなのだろう??????

そのオリンピック代表は明日発表される。私の予想(希望)メンバーは、
GK:権田、林(協会の方針と異なるが、希望なので・・・)
DF:徳永、吉田、鈴木、山村、酒井(宏)、酒井(高)
MF:扇原、山口、清武、宇佐美、高木
FW:永井、齋藤、大津、指宿、宮市
海外組(含む酒井(宏)、清武)が半数。それなりに豪華メンバーだ。実際には大迫、東、原口が高木、指宿、宮市と変わるかもしれない。攻撃陣は人選に苦労するだろう。


ユーロは明日が決勝。スペインが初めて主要大会(W杯&ユーロ)でイタリアに勝つことができるか?予想ではPK戦で決着。スペインが初の連覇というところだが、果たして・・・


読了:
「最強の業務改革」(A.T.カーニー監修 栗谷仁 編著)

  • 業務改革をM(ビジネスモデル変革)、O(オペレーション改革)、C(キャパシティー適正化)の3つに分解するフレームワークは理解しやすい。ビジネスモデルをどう支えるかが業務・オペレーションの基本だ。ただ、本書はOとCに比重がかかり、Mについての記述が少ないのが気になった。もっとM-O-Cが連関する事例を見たかった。(評価B+)
「超実践的 経営戦略メソッド」(山田修)
  • 部下が絶賛していた本を遅ればせながら読んだ。社長としての実績に裏打ちされたメソッドなので、実践的だし、思いのほか「良かった」。シナリオというかストーリーの必要性。コミュニケーション・モチベーションといったヒトのマネジメントの側面の重要性など学ぶべき点も多く、参考になった。(評価A)
「勝ち続ける経営」(原田泳幸)
  • こちらも実践的な経営ノウハウ本と言えるだろう。基本に忠実であること。分かり易さがいかに大切か。グローバル企業における本社とローカルの関係など、こちらも参考となることが多かった。(評価A)
"The Strategist" (Cynthia Montgomery)
  • ハーバードの経営者・起業家向け講座(戦略論)をまとめた1冊。有効な経営戦略を構築し、実践するのは簡単ではないということを改めて考えさせられる本だ。どんなに理論上「正しい」ものであっても、企業は「生き物」で、結果が保証されるものではない。そういう中で成功確率を少しでも上げるのが戦略家の役割なのだ。(評価A)
購入:
「ビジネスマンの基礎知識としてのMBA入門」(早稲田大学ビジネススクール著)、「リスク・不確実性、そして想定外」(植村修一)、「リーン・スタートアップ」(エリック・リース)、「それをお金で買いますか」(マイケル・サンデル)、「サイエンス入門Ⅱ」(リチャード・ムラー)

その他:
いよいよ民主党の分裂が決定的になった。たとえ「マニフェストを変えるべきではない」、「増税の前にやるべきことがあるだろう」という小沢グループに「理」があるにせよ、そのマニフェストでバラマキ政策を掲げた民主党の一部であったことを国民は忘れてはいけない。