2011年9月24日土曜日

20年目の同期会(IIST)


昨日・今日は貿易研修センター(IIST)22期の同期会。20周年記念ということで、懐かしの富士宮キャンパス(現在は大原富士宮ビガークラブ)に行ってきた。参加者は10名と少なかったが、久々に再会した友人もいて楽しむことができたし、何より9か月間を過ごしたドームで皆と話をできたことが有意義だった。今度戻るのは何年後だろうかと思う。

F.マリノスはベガルタに完敗。前半少ししか見ることができなかったが、俊輔と小椋の欠場で中盤が機能不全に陥っていたように思う。栗原を左SBに使うのであれば、いっそ3-4-3を試して欲しかった。

読了:
"Strengthfinder 2.0" (Tom Rath)
  • 本自体よりも、StrengthfinderのWebで自己診断できたのが良かった。「やはり」というべきか、DisciplineやSignificance、Strategicといった点が強みとされた。この点については引き続き活かしていきたいが、周りは必ずしも同じではないという事をより強く意識しなければと感じた。”Strength Based Leadership"を購入したので、そちらを読んで実践に移したい。(評価A)
「国家は破綻する」(カーメン・M・ラインハート、ケネス・S・ロゴス)
  • ベスト経済書に選ばれた1冊をようやく読み終えた。経済危機のパターンを整理し、過去数百年遡って資料を分析した事で、”This time is different"ということはないのだと説得力ある指摘をしている。対策にはあまり言及されていないが、金融規制の緩和が引き金を引くというパターンについては何らかの手を打つことは可能だろう。(評価A)
「ジェノサイド」(高野和明)
  • ハリウッドが映画化を考えても良いくらい「ぶっ飛んだ」ストーリーで一気に読めた。登場人物のつながりも良く描かれている。また、合衆国大統領のキャラはその当時(舞台は2004年)現職だったB氏を思わせて面白かった。ただ、南京虐殺の記述については、昔の通説をそのまま引用したようで残念だった。(評価A-)
購入:
"Strengths Based Leadership" (Tom Rath, Barry Conchie)、「リーダーの条件が変わった」(大前研一)、「危機を超える経営」(伊藤邦雄)、「日本経済今度こそオオカミはやってくる」(竹中平蔵、冨山和彦)、「コラプチオ」(真山仁)



2011年9月19日月曜日

何とか踏ん張った(マリノス1:ガンバ1)



昨日、今季(ようやく)初めて日産スタジアムに行った。先制して逃げ切るといういつものパターンは首位のガンバ相手では通用しなかった。後半は完全に足が止まり、前半消えていた遠藤にやりたい放題でやられた感がある。また、ラフィーニャとイ・グノは威力十二分で、特にイのスピードはすごかった。渡邉と小野も頑張ってはいたが、一人で何とかするという点ではまだまだだった。総括:引き分けで良しとしよう!











この週末は欧州で細貝、香川、森本、阿部といった日本人プレーヤーがゴールを挙げた。長友も復活したし、この調子なら10月のタジキスタン戦は本田不在を感じさせないプレーが期待できる。

欧州と言えば、スペインではバルサが8点取って快勝(セスクがイニエスタ不在を感じさせない活躍だった。)した一方でレアル・マドリーがレバンテに敗戦。プレミアではマンUがチェルシーに勝ち、アーセナルは泥沼。まだ序盤とはいえ、明暗がくっきり分かれた週末だった。

読了:
「新自由主義の復権」(八代尚宏)
  • ミルトン・フリードマンを代表とする新自由主義はリーマンショック以後日本で影が薄い思想だったが、本書は社会保障や復興対策にまで新自由主義の立場から試案を示している。また、小泉改革についても、不十分という立場での批判を行っている。個人的にはこの立場が今後のあるべき姿だと信じている。「経済成長は不可能なのか」と並んで、今リーダーが熟読すべき経済書だと思う。(評価A+)
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」(アービンジャー・インスティテュート)
  • 人間関係を良くするのも悪くするのも実はこちら側に問題がある。単純すぎる整理だが一理ある。自分自身の「箱」について意識してみよう。(評価A-)
「ドラゴンフライ・エフェクト」(ジェニファー・アーカー、アンディ・スミス)
  • SNSを使うと「普通の人」でも大きなうねりを作り出すことができる。少なくともアメリカではそれが可能だということが証明されている。監修者のコメントのように日本の例が2つしかないのと対照的だ。自由主義・民主主義がそれだけ成熟しているのだろう。実例のいくつかが、不治の病と闘いながらも大きな事をやり遂げた人の話であり、涙が出そうになった。(評価A)
「リーダーシップの真実」(ジェームズ・M・クーゼス、バリー・Z・ポズナー)
  • 名著「リーダーシップ・チャレンジ」の共著者が多くのリーダーの行動を分析した結果たどり着いた「真実」。結局のところ多くの「指南書」で語られていることが証明されたともいえる。間違いないのは、リーダーは信頼されていなければそのポジションにいることができないということだ。自分はいまどうなのだろう?(評価A)
読了:
「下町ロケット」(池井戸潤)、「ジェノサイド」(高野和明)


2011年9月11日日曜日

9.11と3.11。プラスなでしこ、マリノス&バルサ

10年目の9.11だ。昨日見たドキュメントで、当時の国務長官のラムズフェルドがペンタゴンの負傷者を皆と一緒に救助していたために、大統領がなかなか連絡できなかったという事を初めて知った。危機管理においては日本のはるか上を行っていたはずのアメリカが如何にパニックになっていたか理解できる。

もうひとつ、今週のニューズウィーク日本版の特集記事には考えさせられた。東日本大震災直後に出ていた「戦略的な復興」とか「日本を変えていこう」とかいう雰囲気が消えつつある。このままでは復旧しても復興にはならないだろう。電力、原子力、法人税などの課題が解決せぬまま緩やかに第二次産業の空洞化が進展していく姿が容易に想像できるのに・・・経産相が就任9日で辞任する政府に何か期待することなどあきらめるしかない。

話は一変!なでしこジャパンはベストシナリオと言っていい状況でオリンピック出場権を獲得した。試合内容については選手の疲労を差し引いても物足りなさを感じたが、それでも勝ち抜けたのはやはりW杯の経験の差だろう。ロンドンまでには今の「異常」な状態も少しは収まるだろう。今回はメダルなしでは許されないプレッシャーとの戦いになる。(ここまで書いた時、6か月目の2時46分になった)

マリノスは2位に浮上。次節はガンバとの直接対決@日産スタジアムだ。正直昨夜の試合を見るとガンバの攻めの方が優位に思われるが、ホームで負けるわけにはいかない。3連休中日の開催なので、今度こそ見に行こう。

バルサはリーガ2戦目で早くも引き分け。ミッドウィークのACミラン戦に不安というところだ。

読了:
"Good Strategy, Bad Strategy" (Richard Rumelt)
  • しっかりした戦略は単なる数字でも、施策のリストでもない。しっかりとしたデザインがあり、流れがある。というのが著者の主張。「ストーリーとしての競争戦略」にも重なるように思えた。ボリュームのある1冊だが、きっと早晩翻訳されるだろうなと思いながら読んだ。今年の戦略本ベスト3には入るだろう。(評価A+)
「プランB」(ジョン・マリンズ、ランディ・コミサー)
  • アマゾンやグーグルといった企業も、成長の途は単純なものではなく、設立当初の姿からは大きく変貌してきているという事から、「プランB」の必要性を説いている。ただ、当初からビジネスプランの失敗を前提として、バックアッププランを用意するのとは全く異なっている。ただ、留意すべきとされるポイントはある意味で当たり前の事でもある。(評価A)
購入:
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」(アービンジャー・インスティテュート)、「ドラゴンフライ・エフェクト」(ジェニファー・アーカー、アンディ・スミス)、「リーダーシップの真実」(ジェームズ・M・クーゼス、ハリー・Z・ポズナー)

2011年9月3日土曜日

初戦はこんなもの!?

昨夜の北朝鮮戦はロスタイムの1点で「劇的」勝利。ただ、時間はかかったが負ける気がしない一戦だった。フィニッシュの精度があればプラス2~3点できたし、実力差はそのくらいあったと思う。チャンスでミドルシュートが枠に飛ばない(昔は「宇宙開発」って呼んでいた)、わざわざ利き足と逆で打ってみたり・・・あれだけ攻め込んでいてシュート20本?ピッチの状態を考えたシュートやクロスを蹴ればもっと楽だったのではないか?W杯予選は厳しいのだということを選手が実感したので、次はもう少しやってくれるでしょう。ウズベキスタン戦では柏木でなく清武が先発では?またハーフナーは今後も昨夜のように「残り少ない時間で1点必要」という場面の切り札になるだろう。

今週「報道災害【原発編】」を読んだ直後に福島原発事故による土壌汚染の状況が公表された。34地点でチェルノブイリの時の「移住基準」を超えた高濃度の汚染が確認されたという。そもそも6月14日の観測結果が今頃出てくるのもおかしいし、それほど土壌が汚染されているのなら、3月の時点での住民(特に半径20キロ圏外の住民)の被曝量は相当のものだったと推定できるのでは?しかしそうした点に言及したマスコミはあったのだろうか???

読了:
「報道災害【原発編】」(上杉隆、烏賀陽弘道)
  • 日本には、少なくとも大新聞やTVなどのマスコミには社員はいてもジャーナリストは存在しないということが確認できた。官僚の構造と全く同じで国民の利益より自分の属する組織の利益が優先するのだろう。3.11の直後は海外メディアの伝え方がヒステリックに見えた時期もあったが、今振り返ると間違いなく彼らの方が真実に近かった。改めてこれからは一層海外のメディアを参考にバランスを取らなくてはと思う。(評価A+)
"Exit, Voice, and Loyalty" (Albert O. Hirschman)
  • 顧客が不満を持った時の行動は市場・競争環境などで異なること。今読むと当たり前に思えるが、そうしたことを論理的に、しかも40年以上も前に示していたという点で価値が高い1冊。ただ、最近あまり使わないボキャブラリーが頻出するので正直読みづらかったのも事実。(評価A)
購入:
"Strength Finder 2.0" (Tom Rath)、「新自由主義の復権」(八代尚宏)、「プランB」(ジョン・マリンズ、ランディ・コミサー)