2010年4月29日木曜日

GW初日

 今日からGW。明日一日休暇を取ったので1週間休みになる。これが明けると益々忙しくなりそうなので、どう対応するか考える時間を作ろうと思う。
 バルサは残念ながらUEFAチャンピオンズリーグ準決勝で敗退。決勝はインテル対バイエルンとなった。何としてもサンチャゴベルナベウの決勝に行こうとしていたバルサのショックは大きいだろう。リーガも手放すことになるかもしれない。

読了:
「告白」(湊かなえ)
  • 本屋大賞受賞作ということで一読。ショッキングな出だしから一気に読んだが、読後感は悪かった。舞台が中学ということで余計にそう思うのだろう。ただ、今の家族・学校の状況というのはこの小説と実は変わらないほど「寒い」のではないかと考えさせられた。映画になるというが、映像化は難しい作品なのでよくチャレンジしたものだ。(評価B)
「戦後世界経済史」(猪木武徳)
  • 昨年の経済本ランキングで常に上位にランクされていた1冊。確かに戦後から20世紀末までの経済状況についてアフリカやラテンアメリカの状況まで記述されているので、イベントの連続性が良く理解できた。「経済学史」ではないので仕方ない点はあろうが、経済学者・経済理論が及ぼした影響についてほとんど記述が無かったように思う。これは経済学がイベントを追いかける後付けの学問だという事を意味するのだろうか?(評価A)
購入:
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建)、「まさか!?」(マイケル・J・モーブッサン)、「W杯の透視図 蹴球対談」(倉敷保雄・西部謙司)、「明日のリーダーのために」(葛西敬之)

2010年4月24日土曜日

バルサ ピンチ!?

 今週どんなニュースを差し置いてでも自分的にNo.1はバルサがインテルに完敗した事。アウェイゴールで先制した後の逆転負け、それも2点差は痛いし、挽回のハードルが高い。グラウディオラがどんな手を打つのか、モウリーニョは優位をキープするためどのような采配をふるうのか、興味は尽きない。
 一方J1に眼を向けると、今日はマリノスがホームでアントラーズと戦う。開幕当初(というか俊輔復帰当初)の勢いがなくなったマリノスがどう戦うか。代表ボーダーラインの選手たちがどれだけ意地を見せるか。GW明けまで結構楽しみだ。
 また、たった今知ったのだが来年1月のアジアカップ本大会の組合せが決まった。サウジアラビア、ヨルダン、シリアというお馴染みの国ばかり。覇権奪回が目標になるが、さてさてこの時代表を率いるのは誰だろう?また、ポストW杯のメンバーは?6月のW杯次第では次回ブラジル大会から予選が厳しくなるだけに実は重要な大会になるのではないか。

今週の読了
「日経 経済教室セレクションⅠ、Ⅱ」(日本経済新聞社)
  • シリーズ第二弾発行を機に未読だったⅠとⅡを併せて購入し読んでみた。2008年9月の直前と後ということで危機の評価がどのように変わったかが良く分かる。ただ、日本経済の低調は変わっていないし、その原因は政策の失敗に負うところが大きいのも変わらない。日本沈没の時期が加速度的に近づいているように思われてならない。(評価A)
「戦略力を高める」(平井孝志)
  • ローランドベルガーのシリーズも何作目になったのだろう。本書は明確にミドルの戦略力の必要性を説いているのが日本向け。内容は可もなく不可もなくという感じ。巻末の付録はテンプレートになる。(評価A-)
「1Q84 Book3」(村上春樹)
  • Book2の最後からどう繋がるのか?が一番の興味で読んだ。なるほど、そういうことだったのかと納得。後はほぼ一気に読んだ。青豆と天吾の距離が縮まる過程で一応全て答えが分かったので、読後感は意外によかった。(3冊併せて評価A)
購入:
「告白」(湊かなえ)、「残念な人の思考法」(山崎将志)、「ハカる考動学」(三谷宏治)

2010年4月18日日曜日

やっぱり日本は・・・

 先週は香港での会議に1週間参加し、金曜日の深夜に帰ってきた。10年ぶりの香港は相変わらず活気があった。うちのオフィスは中心から少し離れたところだが、ヒルズかミッドタウンといった雰囲気の新築ビルに入っていた。比べると日本は何だか沈滞気味だなと思ったが、一方ミーティングルームで配られたお菓子は約半分が日本のブランドだったり、近くのショッピングセンターには日本語の表示が多かったりするのを見ると、まだまだ底力はあるのではないかと安心した。(ただ、一方では同時に、この底力を発揮できないデフレを退治しないと復活は難しそうだとも感じた。)

 TVで見ることはできなかったが、バルサがダービーをスコアレスドローで終わったようだ。レアルは明日バレンシア戦に益々気合が入る事だろう。

読了:
「考えよ-なぜ日本人はリスクを冒さないのか」(イビチャ・オシム)
  • オシムのW杯予想とでもいうべき一冊。俊輔と遠藤はもっと走れなど個々の選手への「エール」もあり、やっぱりこの監督でW杯を戦わせたかったなと改めて思う。セルビア戦の後だけになおさら強く思う。(評価A)
購入:
「1Q84 Book3」(村上春樹)、「新版 問題解決プロフェッショナル」(齋藤嘉則)、「企業価値向上論講義 社長の値打ち」(佐山展生 編著)

2010年4月11日日曜日

クラシコ

 クラシコは後半から見た。スコア以上にチーム力の差を見せつけてバルサが完勝した。レアルは個人(特にロナウド)の力に頼るばかりのように見えた。他のチーム相手なら通用するのだろうが、やはり世界最強チームには通じなかった。グティやラウールが先発の方が良い勝負になったかも。(恐らく2人ともこれが最後のクラシコになるだろう。)リーガはこれで結末が見えたようだ。

読了(記入漏れ):
「ロスト・シンボル」(ダン・ブラウン)
  • ラングドンシリーズ第3作。今回の舞台はワシントン。この街がこんなに謎を含んだ街とは全く知らなかった。フリーメイソンが題材で何となく、映画「ナショナル・トレジャー」ともかぶる感じもあるが、これまで同様におどろおどろしい描写あり、「ありえねー」と突っ込みたくなるところも満載。これも映画になるのかな?自分的には3作中Worst。(評価B)
購入:
「戦略力を高める」(平井孝志)、「考えよ!」(イビチャ・オシム)、「統計学を拓いた異才たち」(デイヴィッド・ザルツブルグ)

2010年4月10日土曜日

デューク優勝。セルビア戦・・・

 まずは今週一番嬉しかった事。デュークが9年ぶりにNCAAバスケットボールで優勝した。Final4に進んだ時点で「今年はもしかすると」と思い、準決勝の快勝で「大丈夫だろう」に変わったが、やはり決勝は難しい試合だった。バトラー最後のショットは外れたのが分かった後で見ても冷や汗ものだ。ただ、ほぼ完全アウェーの状況で勝ちきった事は来年に繋がるのではないだろうか。シングラーが残れば連覇の期待もできる。

 次はセルビア戦。放送を全く見なかったのだが、酷い試合だったようだ。ポイントは①何のための試合かが明確でなかった事、②そのため新戦力のテストも中途半端、主力はケガ続出となってしまった事、③監督の自信が崩壊した事、というところのようだ。これが代表発表前最後の「強化試合」なので、約束されたレギュラー陣が一人でも欠けるとコンセプトが共有できないという寒い状況で本番に臨まざるを得ない。おまけに、頼りの俊輔・遠藤に加え内田・稲本など「確定組」のコンディションが本番までに上がらない可能性が高くなっていること。ますます0勝3敗が現実味を帯びてきた。最後はやはり精神論?

読了:
「実践力を鍛える戦略ノート 戦略立案編」(原田 勉)
  • この著者は「競争逆転の経営戦略」やこれまで2冊の「戦略ノート」シリーズが良かったのだが、今回の1冊はレベルからすると初心者向きで、歯ごたえが足りなかった。ミドルマネジャーの勉強用教材としては良いのだろうが・・・印象に残ったのは、「ビジネスモデルとは合法的なイカサマ」というフレーズ。なかなか深い。(評価B+)
「利益思考」(グロービス 嶋田 毅)
  • タイトルは利益思考だが、事業開発のためのノウハウ集という感じがした。日本企業にとっては重要なのだろうが、「ボトムラインが重要」とか「株主への還元」ということがある意味当たり前の外資社員にとっては、「何を今更」という思いだ。(評価B+)
「日本経済復活 一番かんたんな方法」(勝間和代、宮崎哲弥、飯田泰之)
  • デフレ自身の問題が日銀の金融政策の拙さやマスコミの経済音痴により増強されている。まずはデフレを退治することが復活への第一歩、というリフレ理論派からの提案書。「生活者目線」ばかりの現政権には「馬の耳に念仏」にならなければ良いが・・・記述は分かりやすい。(評価A)
「エセ経営理論の嘘」(伊丹敬之)
  • プレジデント誌に掲載されたエッセイ集。読み返してみると、無謀な事も多いが、海外の経営者はリスクテーカーでアントレプレナー、日本の経営者はサラリーマン(所詮雇われ社長)だということが改めて感じられる。どんどんダイナミズムが無くなる衰退社会への道をまっしぐらに進んでいるように思えてならない。(評価B+)
明日から10年ぶりの香港。今回は観光の時間はないが、食事くらいは楽しみたいものだ。

2010年4月4日日曜日

FINAL 4

 UCAAバスケットボールトーナメントでデュークが決勝に進出した。Final4に残ったのも6年ぶりだったので、本当に久々の気がする。こうなれば地元Butlerにも勝って2001年以来の優勝を期待する。(やはりハラハラするので生では見られなかった。)

 マリノスはエスパルスに負け。俊輔と栗原の負傷退場まで付いてきてしまった。まあシーズンはまだ序盤だし、W杯を考えてしっかり直して欲しい。それにしてもシュート数に比べ何とゴールが少ないことか。。。

 バルサはクラシコに向け調子はまずまずのようだ。控え選手までモチベーションが高い。ただ、日程は圧倒的にマドリーが有利だ。バルサはアーセナルとのミッドウィークの決戦を控えており、センターバック編成で苦労しそうだ。チャンピオンズリーグに関してはここを乗り切れば決勝まで見えてくると思う。

読了:
「MBA事業開発マネジメント」(グロービス経営大学院 編著)
  • 日本人が意外に苦手なビジネスプランニングについて、資金調達まで視野に入れて書かれた案内書。CCCやユニクロなどの事例もポイントをついている。何気に経営戦略のコンセプト整理までできるので付加価値が高い。(評価A)
「その科学が成功を決める」(リチャード・ワイズマン)
  • 自己啓発やイメージトレーニング、「ほめる教育」など通説では良い・役に立つとされている理論も完璧ではない事が良くわかる。本当に実証を経た理論もあるので、取捨選択が必要と言う事だ。(評価A-)
「戦略思考のフレームワーク」(西村行功)
  • ロジカルシンキング、システムシンキング、シナリオプランニングをいつ・どのように活用すべきかが良く整理されている。ファイブフォーシズモデルのように、「動的な観察には適さない」とされている理論も使い方次第で有効だということが再確認できた。このフレームワークは絶対にモノにしようと思う。(評価A+)
「組織行動のマネジメント」(スティーブン・P・ロビンス)
  • OB(組織行動理論)の定番教科書。何も付け加える事なし。(評価A)
「中国名参謀の心得」(守屋洋)
  • 『三国志』を始めとする中国の古典に残された数々の参謀の活動とその評価が網羅できる。間違いないのは身の引き際の鮮やかさが評価の大きなポイントになっている点。諸葛孔明だけが参謀ではないのだ。(評価A)
購入:
「戦後世界経済史」(猪木武徳)