2017年6月4日日曜日

神奈川ダービーは快勝。監督の首が繋がった!?(2対0フロンターレ戦)

この一週間の2試合は監督を続投させて良いか決まるぐらいの意味を持っていたと思う。ACLで敗退したアントラーズが監督交代に踏み切ったのに、ベストメンバーの出し惜しみでルヴァンカップ予選敗退の監督が続投するのか?いかに試合内容は良かったと言っても結果が伴っていなければ、こうした意見が出るのは当然だ。そういう意味で個人的にはこのダービーが正念場だったと思う。

結果は2対0での勝利。内容も今季一番だったと思う。サイドを入れ替えた齋藤とマルティノスが効いていたし、喜田に代わり中町が扇原と組んだボランチはデュエルはもう一つでも展開力が高かった。ポゼッションでは下回っていたが、決定的なチャンスは与えず、前半からいつになくチャンスを作っていたので、ひょっとすると勝てる、と思いつつハーフタイムに入った。
すると後半、天野のクロスをファーのマルティノスが折り返し、ウーゴが見事に決めた。その後押し込まれ相手のミスやオフサイドで救われたりする場面があったが、39分に交代直後の富樫がファーストタッチで見事なループシュートを決め2対0で快勝した。

これで全てOKという訳ではない。ビルドアップでのミスからカウンターを食らう悪癖は今節も出ていたし、アディショナルタイムのチャンスを決めきれないのも問題だ。しかし、今節の勝利はこれまでよりも明るいもので、しばらく監督の首は繋がったのだろう。

2017年5月27日土曜日

ウーゴ覚醒?2試合で4得点(カップ戦2対1サガン、リーグ戦3対1エスパルス戦)

先週の最低な試合から1週間。代表ウィーク前の4試合が始まり、F.マリノスはアウェーのカップ戦とリーグ戦を連勝で折り返した。

今週のヒーローはウーゴで良いだろう。水曜日のサガン戦、前半の良い流れが相手の選手交代により断ち切られた中、バブンスキーの頑張りから得たチャンスで冷静に決め先制。更に、同点に追いつかれた後アディショナルタイムで仲川が獲得したPKを決め、チームの3位浮上&プレーオフに近づく勝利に繋げた。

土曜日のエスパルス戦。松原の移籍後初ゴールで先制した前半25分過ぎ、ウーゴは伊藤のアクシデントで急遽ピッチに入る。前半終了までの見せ場は前田のクロスにヘッドで合わせようとした場面のみ。しかし、後半立ち上がり早々に追いつかれた直後、マルティノスの高速クロスにピンポイントで合わせ、リーグ戦では3月4日以来約3か月ぶりのゴールを決め、更にアディショナルタイムには前がかりになったエスパルスの守備陣を切り裂いてダメ押しゴール!これまでの不振が嘘のような決定力を見せた。

エスパルス戦は齋藤が欠場したことで苦戦が予想された。齋藤不在の前線はマルティノスを左にシフトし天野を一列前に上げた布陣でスタート。ベンチには山中に加え中島と仲川というカップ戦で活躍した2人が入った。勝利はしたものの相変わらずビルドアップでのミスが多いし、栗原を入れてからは、「予定通りの」防戦体制でロングボールからの淡泊な攻撃しかできなかった。また齋藤に加え伊藤もケガしたようだし、この勝利が水曜日に控えるカップ戦プレーオフを賭けたサンフレッチェ戦、更には神奈川ダービーのフロンターレ戦にどう繋がるかは正直明確に見えてはこないが、ウーゴの復調がチーム内競争を良い方向に向かわせてくれると信じよう。この2試合は正念場ですよ!


2017年5月20日土曜日

チーム状態は改善するどころか、むしろ悪化(1対1ベガルタ戦)

J1リーグ第12節。先月30日以来の生観戦。最近のチーム状態を表すようにスタンドは空席が目立つ。前節の勝利を梃に日産スタジアムで9戦ぶりのベガルタ戦で連勝を狙うF.マリノスはバブンスキーに代わり前田がトップ下に入りキックオフ。

 まるで3連敗中に逆戻りしたかのようなマリノスはスタートからベガルタにほぼ一方的にボールを支配され、しばしばゴールを脅かされる。相手のシュート技術の乏しさと飯倉のセーブがなければ30分までに試合が決まってしまったのではないだろうか。ミロシュの超ロングシュート?ぐらいしか見せ場のないままアディショナルタイム。それまで良いところのなかった前田がカウンターから右サイドを抜け出しゴール!なんとリードして折り返すことになった。

 後半も基本は同じ。攻撃が機能しないマリノスはシュートにまで持ち込めず、ベガルタの拙攻に救われ続けるが、やはり1対0のままでは終われなかった。CKに飛び込んできた選手をフリーにし、ゴールを割られてしまう。その後も齋藤が足を痛め交代?と思ったら前田も故障し、こちらが先に交代することに、するとマルティノスが状況を理解していないのか、とっととタッチへ出すべきボールから攻めようとして奪われたり・・・そんな状況にも関わらず3人目の交代枠は使わずにそのまま引き分けた。試合後の挨拶では流石に堪忍袋の緒が切れたサポーターが多く、ブーイングの方が大きかった。レッズが引き分けたこともあり、9位は変わらず。しかし首位ガンバとの勝ち点差は8に開いた。

 ここ2か月間リーグ戦ではいつも相手の方が戦術で上回る試合ばかり見せられている。攻撃も守備も全てがチグハグ。「若いチーム」などという言い訳では説明できない状況だ。
試合後フロンターレ戦着用の25周年記念ユニフォームを受け取り新横浜に向かう途中で聞こえてきた声、「ベガルタ相手でこれじゃ、フロンターレにはボコボコにされちゃう」、「6月4日はビジター側に座ろうかな」・・・リーグ戦3分の1消化時点で早くも下位との差の方が気になるチーム状態では、抜本的な手を打つ必要があるのではないか?


2017年5月14日日曜日

勝ったものの相変わらず内容に乏しいゲーム(1対0ヴァンフォーレ戦)

J1リーグ第11節。ここまで3連敗のF.マリノスはヴァンフォーレとニッパツで対戦。連休明けの日程で疲れが出てスタジアム行きをギブアップ。初めてホームゲームをDAZNで観戦した。
 マリノスは喜田がスタメンに復帰したが、攻撃陣は前節と同じメンバーでキックオフ。立ち上がりは守備重視のヴァンフォーレに対し形が作れず、逆にカウンターからシンプルに2トップを使われペースを握られる。20分ごろから形が良くなり、マルティノスのクロスを伊藤がピタリと合わせゴール!と思ったところオフサイドの判定。リプレーで見ると完全なミスジャッジだった。その後もセットプレーから金井のシュートが枠を捉えたり、齋藤がミドルを放つなどチャンスが増え、ロスタイムにFKからミロシュのヘッドをキーパーが弾いたところを金井が押し込んで先制する。
 後半も同じような展開のゲーム。ただ、ヴァンフォーレの2トップは油断ならない。ミロシュが裏を取られてエリア内であわやPKというシーンを作られるが、今度はミスジャッジで救われた。その後、扇原を入れ天野を前に上げたことで攻撃の形ができ始める。終盤にはヴァンフォーレが1点を取ろうと攻勢に転じたため、逆にマリノスにも決定機が訪れる。カウンターから天野がゴール前でフリーになってシュート!ところが右足で放たれたシュートは枠を外してしまう。その後も喜田のシュートが決まらず、試合を決められない。それでも何とか逃げ切ってやっと勝利を掴んだ。
 久々の勝利を素直に喜びたいところだが、攻撃陣の不振は深刻だ。この試合では金井が積極的にゴール前まで顔を出してアクセントをつけたことが勝因。ただ、齋藤のドリブルは不発。マルティノスも「俺が」の意識が相変わらず強く「シンプル」にプレーできない。バブンスキーは下がってきてしまうのでゴール前は伊藤一人の状態になってしまう。更に交代するメンバーの出来もいまいち。
 勝利という結果で雰囲気だけでも上昇して次戦を迎えてほしい。

PS:DAZNの実況がクラッキーだったので期待したのだが、選手名の間違い(特にマリノスの選手)が多く気になって仕方なかった。残念!

2017年5月7日日曜日

リーグ戦3連敗(0対1サガン戦)

GW最終日、今節最後の試合として組まれたF.マリノス@サガン戦。喜田が負傷ということで扇原と天野のボランチで試合開始。流れを変えたい思いからだろうが、齋藤がタッチライン沿いに張るばかりでなく、中に入ってバブンスキーと入れ替わったりする工夫が見られたが、相変わらず得点の気配がしない前半。扇原の信じ難いチョンボから先制点を与えてしまう。ディフェンスの近くに下がって受けたボールを鎌田にさらわれて独走を許してゴールを決められてしまう。その後も良い位置でFKを得るが壁に当ててしまったのが唯一のチャンスという状態で前半を終える。

後半も流れは変わらず10分が過ぎ、バブンスキーに代えウーゴを投入、2トップにしたあたりから少し攻撃が活性化、更に山中が入ってゴール前にボールを運ぶ回数が増えてくる。しかし、惜しいシュートという意味では40分過ぎの伊藤のポストに嫌われた1本ぐらいで、サガンの方がゴール前の迫力では1枚上だった。これでリーグ戦は3試合無得点で3連敗。負け数の方が多くなり、11位まで後退してしまった。現状のサッカーを続けていては降格争いに巻き込まれかねない。次節ヴァンフォーレ戦は正念場だ・・・


2017年4月30日日曜日

機能しない攻撃をどう立て直すか?(0対1ガンバ戦)

3週間ぶりのリーグ戦ホームゲーム。F.マリノスはガンバに0対1で敗れた。

松原・マルティノス・バブンスキーがスタメンに復帰、トップには伊藤の入った布陣でスタート。前節のリプレーを見るように、齋藤が抑えられ、チャンスが作れない。前後半通じ枠に飛んだシュートはCKからのボンバーのヘッドぐらい。前半はこちらに付き合った感があったガンバだが、後半アデミウソンと長沢を入れてからはチャンスが増え、ついにこちらの右サイドを突破され堂安に決められてしまう。何とかしたいマリノスは最後のセットプレーで飯倉まで上げて同点を狙ったが今節もゴールが遠かった。

ルヴァンカップで流れを掴んだかに見えたが、齋藤・マルティノスの突破頼みを脱することができない・・・10位に後退してしまった・・・ポジションの入れ替えが必要かもしれない・・・

2017年4月23日日曜日

齋藤が抑えられると打つ手なし。(0対2レイソル戦)

J1リーグ第8節。F.マリノスはレイソルとアウェーで対戦。ここ2年はリーグ戦で負けていないが、相性の悪いチームが相手ということで、真の実力が試されたと言うと言い過ぎかもしれないが、重要な1戦であった。

マルティノスが出場停止、松原がケガで欠場、バブンスキーがベンチということで、扇原が今季初スタメン。天野がトップ下、右サイドは新井・前田という布陣でスタート。立ち上がりからレイソルのプレスにてこずり、齋藤も小池のマークが厳しくてチャンスを作れない。せっかく得た良い位置からのFK2回もシュートは枠に飛ばない。そうこうしているうちにフリーのクロスを上げられ、金井のハンドでPK献上。これを決められると、直後にも逆サイドからのクロスを頭で折り返され、中川に決められてしまう。このあとも枠内シュート1本に抑えられて完敗。得失点差もあって9位にまで後退した。

この試合で改めて明らかになったのは、現状のマリノスには「齋藤・マルティノスの『個の力』」以外に戦術がないという事。マルティノスが不在で齋藤が封じ込まれてしまうとゴールの匂いが全くしない。正直選手起用についても「?」ばかりだ。天野がトップ下ならトップはウーゴではなく伊藤だろう。バブンスキーを「切り札」的に使いたいのなら、ウーゴとのセットの方が相手は嫌なはず。

今週はルヴァンカップのアルビレックス戦を挟み、日曜日はガンバ戦。体力的には厳しいが、ホームゲームが続く恵まれた日程だ。もう一度攻撃を立て直して欲しい。