2015年11月28日土曜日

チャンピオンシップ決勝にはガンバが進出

J1チャンピオンシップ準決勝は年間順位3位のガンバが1stステージ優勝のレッズを延長戦で破り決勝に進出した。いろいろ議論のあったプレーオフだが、今日のような試合内容であれば少なくとも興行的には良かったのではないだろうか。ガンバは宇佐美を途中交代させた直後に同点に追いつかれ、長谷川監督の采配ミスではないかと思ったが、結果的にこれも途中交代で入った米倉のアシストから藤春が見事なボレーの決勝点を決めた。日程的にはサンフレッチェが有利だが、ガンバがそれを跳ね返せるだろうか・・・

F.マリノスは長いオフに突入。5人の選手と契約を更新しない旨発表されたが、正直端戸以外は「仕方ないだろう」というメンバーだった。新天地での活躍を祈りたい。今後も契約更新ではドラマがやってきそうだ。キクマリでのインタビューに対する回答を見る限り、アデミウソンの残留はなさそうなので、新たな助っ人がどうなるか含め当面ヤキモキということになるだろう。

読了:
「国家興亡の方程式」(ピーター・ターチン)

  • タイトルを読んだときは、今後の地政学を考える際に参考になる方程式が提示されるのか?と思ったが、流石にそこまでのものではなかった。しかし、少なくとも19世紀までの国家興亡に辺境、宗教、人口動態などの点である種パターンが存在し、数学的なモデリングで説明できるというのは極めて興味深かった。簡単に読めるレベルの本ではなかったので、通勤時間ほぼ3日を要した。(評価A)
購入:
「フォーカス」(ダニエル・ゴールマン)

2015年11月23日月曜日

最終節スコアレスドローで終戦・・・

2ndステージ最終節松本山雅戦。木曜日から体調不良が続き、スタジアム行きを断念。TV観戦となった。結果はある意味今年を象徴するスコアレス・ドローで終わった。TV観戦後の今でさえ具合が悪くなったので、見に行っていたら、しばらく寝込むことになったかも・・・前半は相手に危ない場面を作られる時間もあり、攻撃がなかなかカタチにならなかった。後半は相手の出足が鈍り、伊藤・齋藤の惜しいシュートがあるなど圧倒したが、ゴールをこじ開ける事は出来なかった。これで最終的に2ndステージは5位、年間順位は7位でシーズンを終了。上位の顔ぶれを見ると、残念ながらここらあたりが今のF.マリノスの実力ということなのだろう。

これで約3か月の長いオフに入る。アデミウソンや齋藤がいなくなるかもしれない前線に(新助っ人を含め)どんな顔が加わるのだろうか?守備陣に変更はあるのだろうか?

読了:
「生命の星の条件を探る」(阿部豊)

  • なぜ地球に生命が誕生したのか、宇宙に生命が存在する星はあるのか。著者は水・地面が動くこと・大陸・酸素が生命存在の条件と考える。興味深かったのは、地球のような「海惑星」よりも、水の量が少ない「陸惑星」の方が生命存在の期間が長いとか、現在発見されている巨大地球型惑星「スーパーアース」では生命存在が難しいという記述だ。地球の条件が宇宙の規模からは特殊とは言えないが、ハードルはそれなりに高いと思った。人類は地球に生命が存在できなくなる10億年先までに移住先を見つけられるのだろうか?それともそれを待たずに絶滅するのだろうか?(評価A)
「ヒトラーとナチ・ドイツ」(石田勇治)
  • ヒトラーが30歳で政治活動を始めてから1945年のナチ・ドイツ滅亡までの歴史はこれまで教科書以上のことは知らなかった。本書を読むと、ヒンデンブルク大統領がなぜ1933年に、得票率33%に過ぎなかったナチ党党首のヒトラーを首相に選んだのか、その後どうやって独裁体制を築いたのか、ヒトラーの反ユダヤ主義の本質は何か、更には当時のドイツ人は何故ヒトラー時代を評価したのかといった点が理解できる。(評価A)
「スキン・コレクター」(ジェフリー・ディーヴァ―)
  • リンカーン・ライムシリーズの最新作。ウォッチ・メーカーが刑務所で死亡したとのニュースを受けたリンカーンの前に毒針でタトゥーを入れるシリアル・キラーが現れる。刺青に示された数字の意味は?ボーン・コレクターの影響を受けているのか?これらが全て伏線となっていて、事件が解決したときに、「そういうことだったのか」と納得する。シリーズの中でも傑作と言える一冊だ。次の展開を予想させる結末で、自作が待ち遠しい。(評価A+)
購入:
「メイカーズ進化論」(小笠原治)、「ハイデガー哲学入門『存在と時間』を読む」(仲正昌樹)、「ソーシャル物理学」(アレックス・ペントランド)、「BOLD突き抜ける力」(ピーター・H・ディアマンディス、スティーブン・コトラー)、「限界費用ゼロ社会」(ジェレミー・リフキン)、「日本の論点2016~17」(大前研一)、「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」(入山章栄)

その他:
日本時間水曜日朝の試合でDukeバスケットボールチームはケンタッキー大に完敗。開幕2試合とも好調だったアレンが抑えられ、現時点での力の差を見せつけられたようだ。しかし勝負は来年3月。それまで悔しさをバネにしてチーム力向上に取り組んで欲しい。

クラブ・ワールド・カップのチケットGet!残念ながら決勝戦のチケットは残っておらず、準決勝(バルセロナ出場)を購入した。2006年に見たときはメッシがケガをしていて不在だったので、今回はたとえ短時間でも良いから生で見たい!マラドーナ、ジーコ、プラティニ、C・ロナウド、ルーニー・・・これまでトヨタカップなどで見ることのできたスーパースターたち。このリストに今回是非MSN(メッシ・スアレス・ネイマール)の3人を加えたい。クラシコでの圧勝を見て一層楽しみになった。

2015年11月15日日曜日

ヴィッセル戦に敗れ今年の無冠決定・・・

天皇杯の4回戦、アウェーでのヴィッセル戦は後半の失点でリーグ戦アントラーズ戦から連敗。パリでのテロ事件の後の試合、モンバエルツ監督たちスタッフとの連帯を掲げたサポーターの努力もむなしく、毎度の事ながらゴールは遠く、結局今シーズンの無冠が確定してしまった。来週はアデミウソンや齋藤にとって文字通りの最終戦となる可能性がある。是非とも勝って有終の美を飾ろう!

代表のシンガポール戦。3対0では物足りないと思うのは私だけではないだろう。金崎や柏木はよくやったが、常連組は・・・所属チームでレギュラーを取れていなくてもポジションが確保されている選手さえいる。監督は言行不一致と言われても仕方ない。就任当初の印象とこんなに変わった監督がいただろうか?最終予選までにこの監督の下でチームを作れるか非常に心配だ。

カレッジバスケットボールのシーズンが開幕した。ディフェンディング・チャンピオンのわがDuke、初戦・2戦目とも快勝でシーズンをスタートした。日本時間水曜日朝にはケンタッキーとの大一番。シーズン終盤まで見据え、しっかり勝っておきたいところだ。

読了:
「資本主義に希望はある」(フィリップ・コトラー)

  • マーケティング研究の大家である著者が、貧困・格差など資本主義の抱える課題を明らかにし、そこにどう対応すべきかを説いている。個々の課題に対して様々な立場で書かれた多くの経済書が引用されており、極めて公平な立場に立っているところに好感を覚えた。最終章で資本主義の希望を守るのにマーケティングの果たすべき役割について触れているのは、流石にマーケティングのGuruというべきだろう。(評価A)

「アメリカの世紀は終わらない」(ジョセフ・S・ナイ)

  • アメリカの一極集中化、中国の世紀の始まりといった俗説を排し、今後もアメリカの地政学的優位が変わらないことを説いている。アメリカに対抗する勢力としてヨーロッパ、日本、ロシア、インド、更には中国の現状と課題を整理している。ソフトパワーの違いを強調するのは著者ならではのポイントだ。日本が今後アメリカ、中国、ロシア、インドなどの国々とどういった関係づくりに励めば良いかについても、本書は有益な示唆を与えてくれている。(評価A)

「【戦後史の解放Ⅰ】歴史認識とは何か」(細谷雄一)

  • 世界史と日本史の分離という戦後教育の問題点を踏まえ、改めて20世紀初頭から世界の平和主義と日本との関係を解説している。本書を読むと、日露戦争の捕虜に対する対応を世界から高く評価され、国際法を順守していた日本が、その後国際協調路線から次第に脱線し、世界の流れを読めないままに軍部の暴走を許し、遂には開戦へと突き進んだかが一層理解できる。続編が楽しみだ。(評価A)

2015年11月7日土曜日

リーグ戦11試合ぶりの敗戦

8月~10月の3か月間負け知らず、その間俊輔が8月・9月とベストゴール賞を連続受賞し、更には月間MVPを8月は齋藤、10月は俊輔が獲得するという快進撃を続けてきたF.マリノスだったが、今節リーグ戦11試合ぶりの敗戦でプレーオフ進出の望みが絶たれる結果となった。

この試合で勝てなければ2ndステージの優勝の可能性も年間3位以内の可能性も消滅という瀬戸際の試合にも関わらず、ここのところ4連敗中のアントラーズを前に怯んだのだろうか、イレブンからは気迫が伝わってこなかった。前半開始早々に先制点を許し、後半にもカイオに追加点を奪われて0対2で敗れた。サイドで遠藤とカイオに主導権を握られ、守備に追われていた上、俊輔に対する小笠原と柴崎のプレッシャーがきつく、攻撃は単発。ただ一人齋藤だけが孤軍奮闘していた。残念ながら力の差を見せつけられた試合になってしまった。

これで唯一残った獲得可能なタイトルは天皇杯となった。次週アウェーのヴィッセル戦では是非意地を見せて欲しい。

読了:
「CSV経営戦略」(名和高司)
  • マイケル・ポーターが2011年に提唱したCSV(Creating Shared Value)。「社会価値と経済価値の両方を創造する次世代の経営モデル」として注目されているコンセプトの内容を深掘りし、ネスレやGEなど海外での実践事例を紹介すると共に、ユニクロや三菱ケミカルなど日本企業の実例も紹介されている。日本企業経営者の「CSVは日本企業がやってきたこと」という安易な考えを否定し、改めてポーターの考えをアレンジした日本的なCSVの在り様を説いている。内容の濃い一冊。(評価A)
「ジオエコノミクスの世紀」(御立尚資、イアン・ブレマー)
  • 地政学(ブレマー)と経営(御立)という組み合わせは今までなかったものではないか。グローバルな経済活動が益々前提となる企業経営を考える上で、地政学的な観点もまた重要になってきていることが本書を通じ改めて理解できる。米中関係の行方、イスラム圏におけるサウジアラビアとイランの関係、「Gゼロ後」の世界で日本はどうすべきなのか、また企業はどう立ち回る必要があるのか、など参考となる点が多い。(評価A)

購入:
「戦略思考トレーニング 経済クイズ王」(鈴木貴博)、「ハウス・オブ・デット」(アティフ・ミアン、アミール・サフィ)

2015年11月1日日曜日

マリノスの試合のない週末は・・・2つのニュース

今週はナビスコ杯決勝でリーグ戦は休み。ただ、マリノスに関しては2つのニュースがあった。一つはU-22候補合宿に参加していた喜田の負傷。全治6週間ということなのでリーグ戦は絶望で、順調でも天皇杯の準々決勝(当然勝ち進むのが前提)からの復帰ということになるだろう。土曜日のFC東京との練習試合ではレギュラー組に熊谷が使われていたので代役は決まり?もうひとつは富樫の入団決定。彼に活躍して欲しいのは勿論だが、シーズン終了後には「世代交代」という名前で戦力外となる選手がもう一人加わるということも意味している。もうすぐ寂しい季節がやってくるのを痛感。

読了:
「インテル 世界で最も重要な会社の産業史」(マイケル・マローン)

  • とにかく面白い。集積回路発明者の一人ボブ・ノイス、「ムーアの法則」で知られるゴードン・ムーアという「創業者」と社員番号4番で後のCEOアンディ・グローブ。三人がいかにインテルを築き、様々な困難に立ち向かい、会社を発展させてきたか。三人の間にある愛憎関係ともいえる関係も含めて語られる歴史はある意味でシリコン・バレーの歴史そのものとも言える。会社経営に対するヒントも豊富で、間違いなく今年のベスト経営書の一冊だ。(評価A+)
「財務省と政治」(清水真人)
  • 自民党一党支配の終焉から始まり、住専処理、小泉改革、リーマンショック、そしてアベノミクスまで、1990年代初頭から四半世紀の政治史と、そこに大蔵省・財務省が如何に関わってきたか、関わり方が変わってきたかが語られている。関係の濃淡が政権ごとに異なってはいるが、財務省は依然として「最強官庁」であることは間違いないのだろうが、その力はかつてのようなものではなくなっているということが本書を読んでの感想。(評価A)
購入:
「国家興亡の方程式」(ピーター・ターチン)

その他:
Dukeのバスケットボール新シーズンが練習試合でスタートした。11月17日(日本時間18日)にはケンタッキー大(UK)との試合が予定されている。かつてNCAA史に残る試合を戦い、今年4月のNCAAトーナメント決勝で当たることを期待された両チーム。シーズン初めだが、注目試合だ。
一方Footballはマイアミ大に負けて6勝2敗に。次節UNCには何としても勝っておきたい。