読了:
「ワイドレンズ」(ロン・アドナー)
- どんなに素晴らしいイノベーションであっても、エコシステムを構築できなければ成功しないという事がソニーとアップルなどの例から説かれている。経営者が持つべきなのは、エコシステムを見渡す視野の広さだ。イノベーションに関する新たな見方であり、クリステンセンやコリンズといったGuruたちが絶賛するのも納得する。(評価A)
「コピーキャット」(オーデッド・シェンカー)
- 「模倣の経営学」にオーバーラップする内容だが、アメリカでもこうした本が書かれていたことに驚いた。アップル、サウスウェスト航空といった”イノベ―ター”とみなされる企業にもモデルとなる”本家”があった事を再認識した。単に模倣するのではなく、自社の置かれた環境や資源を踏まえ、改良を加えて適用することもInnovativeという事なのだ。日本企業が自らの良さを忘れているという指摘に納得。(評価A)
「コラボレーション革命」(ロン・リッチ、カール・ウィージ)
- 組織力を発揮するために必要なコラボレーションをどのように活性化するか、事例を交えて説かれている。正直なところあまり目新しい所はなかったが、デューク大学の例が取り上げられていて驚いた。せっかくシスコシステムズ日本が翻訳しているので、日本での事例が追加されてると良かったろう。(評価A-)
「機械との競争」(エリック・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー)
- ITの進展は、これまでの人間VS機械の競争とは全く異なる次元に到達している。”知的労働”の分野においては、今後ますますコンピューターに置き換わる仕事の増大が予想される。今週号の東洋経済で「ワークシフト」と本書が取り上げられているが、そのくらいのインパクトがある1冊と言える。(評価A)
購入:
「何が、会社の目的(ザ・ゴール)を妨げるのか」(ラミ・ゴールドラット、岸良裕司)、「源泉」(ジョセフ・ジャウォースキー)、「ニッチ」(ジェームズ・ハーキン)、「MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み」(若林計志)、「宇宙になぜ我々が存在するのか」(村山斉)