2009年8月30日日曜日

ニューラケット

 今日から新しいラケットがデビュー。何回か回転のかかった良いショットが出たので〇。慣れればもっと良くなるだろう(というか願望である)。
 マリノスはここ7戦でわずかに2勝。昨夜もそうだが、ゴールに迫れども結果シュートが打てない。毎回スタメンが定着しないから渡辺も坂田もその他の選手も安全策になっている。もう一工夫必要などど監督が言うべきではない!リスクを取れないようにしているのはリスクをとってほしい監督本人ではないのか?毎節下位が近づいている!今の監督ではACL圏内など望むことは不可能。早期に手を打つべきだ。

今週の読了:
「組織が大きく変わる『最高の報酬』」(石田淳)
  • 行動科学の観点で、金銭的報酬以外の「報酬」を活用することが如何に重要か。経済危機の影響で賃上げ・ボーナスが望めない状況だからこそ、組織活性化に必要だということは頭では理解している。課題は如何にして今の組織の実態と融合させるかだ。来年度以降の詳細オペレーション戦略策定の際にいくつか実践したいと思う。(評価A)

「『確信力』の経営学」(ロザベス・モス・カンター)

  • 企業だけでなく、プロやNCAAのスポーツチームのリーダーたちがどのようにして「勝ち癖」をつけ、「負け癖」を克服しているかについて、「確信力」という観点から解説。個人的にはデュークのコーチKなどが登場して分かり易かったが、そのあたりに疎い人には却って難解になったかもしれない。アカウンタビリティ、コラボレーション、イニシアチブという3つの要素全てが揃わないと確信は築けないし、それでも「常勝」は難しい。まあ、現状はまずどうやって負け癖を克服するかが課題だし、その点では参考になるところが多かった。(評価A)

「ガイアの夜明け ニッポンを救え」(テレビ東京報道局)

  • 毎度思うが、スタッフはよく色々な題材を見つけてくるものだ。逆に言えば、ピンチをチャンスに変える工夫はそこここにあるということだろう。ニッポンを救うのではなく、世界を救う意気込みが分かるエピソードを読むと、危機克服の処方箋であるように思われる。いずれにせよ、人口減=市場規模縮小の国内市場だけ考える「内向き」な企業は益々苦しくなると感じた。(評価B)

「インテグレーティブ・シンキング」(ロジャー・マーティン)

  • ロジカルシンキング一辺倒では根本的な問題解決はできない。視点・手段・経験を駆使した統合的思考でそういった状況を打破するのだ、と著者は説く。P&Gのラフリー氏のエピソードはそうした考えがうまくいった例として大変興味深い。ただ、このような考えから出てくる施策は他者にはなかなか想像できないのではないか?その意味からはリーダーシップやコミュニケーションスキルとの統合も必要なのだろうと考える。(評価B)

購入:

「MBAマーケティング(第3版)」(グロービス経営大学院)、「ドラッカーへの旅」(ジェフリー・A・クレイムス)、「グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業」(夏野剛)、「ニッポンの思想」(佐々木敦)

その他

今夜は俊輔のリーガデビュー。ただ、アウェーなのであまり期待できないだろう。むしろ第2節のレアル戦の方が面白そうだ。記念に録画しよう!その前のオランダ戦も、前半はベストに近いメンバーを組んでくれそうなので、今の代表の実力を測る意味でしっかり見たい。いよいよシーズンインという感じだ。

2009年8月22日土曜日

勝ちきれず・・・

 マリノスはレイソルとドロー。山瀬の「シミュレーション」は明らかに誤審。でも狩野のところでペースが落ちて良い攻撃ができていなかったので、結果は却って良かったのかも?
 今朝自民候補の応援に山本一太参院議員が来ていた。世代交代を訴えていたけど、今回はやはりNG。小泉改革から全面的に後退した自公政権は交代してもらいましょう。改革に期待して前回自民に入れた人は失望して今回民主に入れるという投票行動になるのだろう。ハテさて何人の党幹部・閣僚が戻ってこれるだろう?このままなら比例入れて半分かも。

読了:
「ビジネス成功脳スピード構築」(苫米地英人)
  • コンフォートゾーンから抜け出したエリアの目標設定、Have toではなくWant toというマインドの切り替え、エフィカシーなど重要なことはわかるが、結局はTPIEトレーニングの売り込み本。ただ、考え方に一定理解はできるので、自己流でも何か取り組んでみたいとは思わせるものだった。(評価B-)

購入:

「手にとるようにNLPがわかる本」(加藤聖龍)

2009年8月20日木曜日

いずこも混戦?

 昨夜は鹿島、川崎、新潟が負け、上位が足踏み。もう少し中位・下位のチームが頑張れば混戦になる。名古屋・磐田が調子を上げてきたのに対し、浦和はボロボロになってしまった。AFC圏内から落ちたにも拘らず監督の続投宣言をだすなど、マリノス以上にフロントがおかしくなっている。マリノスはあんなものでしょう?流石に山瀬・兵藤・狩野の「パサートリオ」揃い踏みがなくなった分だけ勝ちに繋がるようになったが・・・
 プレミアではMan-Uとリバプールが早々と1敗。ブンデスではバイエルンが今一のようだ。いずこも混戦かな?(チェルシー、ヴォルフスブルグ独走だったりして)
 
今週ここまでの読了:
「プロの課題設定力」(清水久三子)
  • 問題解決力の本はあまたあれど、課題設定力の本は少ないので、それなりに参考になった。課題設定のために視座・視野・視点が重要であることやラテラルシンキングの果たす役割などの点については、役に立ちそうだ。(評価B)

「こころを動かすマーケティング」(魚谷雅彦)

  • 日本人として何十年ぶりかで日本コカコーラの社長を務めた著者の経験を踏まえたマーケティング論。所謂「4P」のうち、価格に関するエピソードはないが、マーケティングが本来の役割どおり商品(Product)に関してもきちんと影響を発揮できているというのは、コカコーラがUSの会社だからだろう。「明日があるさ」キャンペーンの話は読んでいて不覚にも涙が出そうになるくらい良かった。そういえば、10数年前、コンサルの頃、コカコーラがOne-to-oneマーケティングを考えているという話をパートナーがしていたのを思い出した。その時は「?」だったが、それだけマーケティングを真面目に考えている会社なのだと今は納得できた。(評価A-)

「発想の視点力」(三谷宏治)

  • 我が家の三谷さん本(共著除く)はこれが4冊目。直接知っている人の中でトップ3に確実に入る「地頭力」の高い人というのが三谷さんに対する私の評価。今回も十二分にそのあたりが発揮されている。「比べる・ハカる・空間で観る」言われると簡単だが、実践すると中々難しい。ただ、これが課題設定力・問題解決力ともに高める決め手だろう。(評価A+)

購入:

「人を助けるとはどういうことか」(エドガー・H・シャイン)、「『確信力』の経営学」(ロザベス・モス・カンター)、「インテグレーティブ・シンキング」(ロジャー・マーティン)、「経済危機は9つの顔を持つ」(竹森俊平)

2009年8月16日日曜日

みなとみらい(海のエジプト展、ラ・マシン)



 昨日は久々にみなとみらいに行った。8年ほど前に働いていた頃よく行っていた店もいくつかは消えていた。時の流れを改めて感じる。パシフィコ横浜の「海のエジプト展」は面白かった。「ローマ人の物語」などでアレクサンドリアという都市は知っていたが、一部が海に沈んでいたというのは正直この間まで知らなかった。ギリシャ系のプトレマイオス王朝、キリスト教支配時代、そしてイスラム統治というエジプトの移り変わりが知識としても整理できたのが収穫だった。今週は上野の「トリノ・エジプト展」で更に前の時代を勉強してこよう。


 その後ラ・マシンが動くのを(遠くからであったが)見ることができた。(写真)高い入場料を払わずともよかったのでラッキー!若干日に焼けはしたがエンジョイできた1日だった。

読了:
「社長力養成講座」(小宮一慶)
  • 自らも社長でありコンサルでもある著者が整理した「経営者がやるべき事」解説書。日経を1面から読もうとかROA重視とか内向き企業はNG、CSをESより重視、ダメな会社は新規営業がうまい等々自分を省みるためのヒントがあって、単なるノウハウ本を超えていた。倒産した会社の社長は「明るく元気・大雑把で見栄っ張り」というのは素晴らしい観察!(評価B+)

「『多様な意見』はなぜ正しいのか」(スコット・ペイジ)

  • 難しかったというのがまず第一の感想。多様性が重要というのは「『みんなの意見」は案外正しい」に共通するテーマだが、こちらの方が学術的研究の色が強い。実例の解説は良いが研究の解説に関しては正直どこに向かおうとしているのか分からなかった。最後に国の発展にも多様性が重要としていたが、日本のような多様性を容認しなかった国が何故世界第二の経済力を得られたか説明されていなかった。著者の見解を聞いてみたい(評価C)

「目に見えない資本主義」(田坂広志)

  • 貨幣価値で測れるものをベースとする資本主義が新たなパラダイムの下変わりつつある事(それも弁証法に則り螺旋状の発展を遂げる)、その結果かつての日本的経営が再び力を得る、というのが主旨と読めた。しかし、「合理化」、「最新化」の二つ(それも正直具体的にはピンとこない)が弁証法の結果というのは「?」である。金融資本主義が反省を踏まえて弁証法的に復活するというシナリオだってあり得るのでは?と突っ込みを入れたい。(評価C)

「世界は分けてもわからない」(福岡伸一)

  • アミノ酸の話、ランゲルハウス島の話からがん細胞活性化メカニズムを巡るコーネル大学での「スキャンダル」に至るまで上級なミステリーのようなストーリーの展開で一気に読んだ。サキヨミでのコメントはいただけないし、正直好きになれないが、著者の文書力には毎度の事ながら脱帽。面白うございました。(評価A)

購入:

「こころを動かすマーケティング」(魚谷雅彦)、「発想の視点力」(三谷宏治)、「組織が大きく変わる『最高の報酬』」(石田淳)、「ガイアの夜明け ニッポンを救え」(テレビ東京報道局)

2009年8月8日土曜日

J選抜大勝

 今少し前にJOMOカップが終わった。J選抜が4対1でK選抜に勝利。現在の両国リーグ(および経済環境)を考えるとこの位の点差はある意味当然だろう。(何で去年ホームで負けた!)ただ、4点のうち3点は「外国人」プレーヤーによるもので、ここにも日本サッカーの課題が現れている。出でよ!頼りになるフォワード!!
 俊輔の本拠地デビュー戦を見る限り、エスパニョールでも1年戦っていけそうだ。自らもっと仕掛けられれば点も取れそうだし、首脳陣の信頼も更に高まるだろう。「W杯ベスト4なんて軽々しく言えない」と日本の本当の実力を理解し、三十路を過ぎても更に向上を目指す俊輔だから、当然本人は意識している事だろう。WOWOWでの中継が楽しみになってきた。

今週の読了:
「ネットワーク思考のすすめ」(西口敏宏)
  • 一橋ビジネスレビュー連載も読んだが、この著者のネットワーク思考はトヨタのサプライヤーネットワークをベースにしているところが特徴。ただ、この本ではサッカーなどにも言及されており、より一般化されている。「近所づきあい」と「遠距離交際」をどう組み合わせるか。特に他社との差別化には「遠距離交際」を如何に活用するかが鍵だろう。(評価B)

「不透明な時代を見抜く『統計思考力』」(神永正博)

  • 表紙の「小泉改革は格差を拡大したのか?」でキワモノ?と思い敬遠していたのだが、内容は初心者から中級者が統計を正しく捉えるための知識が分かりやすく整理されていると思った。小泉政権の評価についても全て否定するわけでなく、「昇給無き景気回復」の可能性を示唆しており、格差社会についても小泉改革の前から流れがあったことがきちんと読み取られている。(評価A)

「ネコに学ぶ組織を変える『9つの教え』」(スティーブン・C・ランディン)

  • 読み始めて初めて著者が「フィッシュ」の著者であることが分かった。前著の舞台だったシアトルのフィッシュマーケットを含み、活気のある組織を作るにはネコ型人材が必要というのが結論だが、9つの教えより「イノベーションへの4つの壁」(①ゆとりがない、②目の前の常識、③失敗への恐れ、④画一的なリーダシップ)が参考になった。(評価B+)

「不況後の競争はもう始まっている」(ボストンコンサルティンググループ)

  • BCGがこの経済危機発生後に発行しているニュースレター等の翻訳版。Collateral Damageという原題は昨年後半からの経済状況を正確に捉えた言葉だ。ラム・チャランの「徹底のリーダーシップ」より一歩突っ込んで景気回復時に優位に立つため何が必要かを明らかにしている。ただ、処方箋の第一はキャッシュマネジメントというのは共通。これが常道なのだと再確認した。(評価B)

「協力のリーダーシップ」(Diamondハーバードビジネスレビュー編集部)

  • DHBR論文集の最新版。「チームEQ]、「フェア・プロセス」、「ハイパフォーマーチーム」など改めて読み返すと、日々の仕事を進める上での示唆に富んでいると再確認される。年度後半に向けての業績評価や来年の組織を考える上でも頭の片隅に置いて参考としたい。(評価A-)

購入:

「目に見えない資本主義」(田坂広志)、「ビジネス成功脳スピード構築」(苫米地英人)、「プロの課題設定力」(清水久三子)

その他

総選挙は「政権交代」シングルアジェンダになってきた。前回の「郵政民営化」と同じ現象だが、今回は完全に攻守所を入れ替えている。このままだと自民は大惨敗を免れないだろう。さて、自分が選挙責任者ならどうするか・・・(宿題?)

2009年8月2日日曜日

6試合ぶりの勝利

 昨夜は久々にフラストレーションの少ない試合だった。中盤の「出し手」が整理できたのが良かった。ナビスコ杯、リーグ戦と相次いだ活躍で長谷川も自信を持っただろう。これで水沼あたりが覚醒すればもっと面白い試合ができる。2週間空くのでしっかりコンセプトを固めて再開後に臨んでもらいたいと思う。
 明日早朝はエスパニョール対リバプール。俊輔がどのくらいマッチしているか凡その検討がつくのではないか?いよいよ欧州のリーグ開始が近づいたと実感する。
 今日はフランス旅行の写真プリントアウトを完了。2時間かかったが、カミさんの喜ぶ顔を見ると改めて行って良かったと思う。それにしてもそろそろPCも限界?だいぶ使い勝手が悪くなってきた。来年へ向けての課題。

先週の読了:
「誇りと復讐」(ジェフリー・アーチャー)
  • イギリスの法廷劇&復讐劇というストーリーだが、読み応えがあって楽しめた。日本以上に「格差社会」というか未だに「階級社会」である英国でなければあり得ない物語だと感じた。話し方一つとっても、主人公が「労働階級」の言葉遣いをいちいち矯正されたり(これ自体伏線なのだが)、遺産のケタ外れの大きさとか、これを読むと日本のどこが「格差社会」かと思う。イギリスの司法制度や下院の仕組みなども分かるし、そういう点からも「ためになる」物語だ。(評価A)

「スモール・ジャイアンツ」(ボー・バーリンガム)

  • 株式未公開の会社にも優れた経営者がいて、立派な業績を上げている。その成功要因は大企業と実は変わらない。ということが良く分かる一冊。読んでいて感じ取ったたキーワードは「こだわり」である。自らの進路を自ら定め、やりたいことを責任もって貫く。目の届く範囲はきめ細かくマネージする。企業文化を大切にする等々。経営者のこだわりが(勿論方向性の正しさが前提ではあるが)成功をもたらしているのではないか。(評価A)

「実践 行動経済学」(リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン)

  • 行動経済学の第一人者であるセイラーが、医療・貯蓄など日常生活の意思決定に心理学的な要素を駆使した働きかけが如何に有効かを説いた一冊。色々な実例が出てきて、確かにとかなるほどとか思うことが多かった。「影響力の武器」にも通ずるところが多い。経済学というより、消費者行動論の本といった趣さえある。(評価B)

「徹底のリーダーシップ」(ラム・チャラン)

  • 金融危機発生を受け、リーダーシップ論のGuruが「今何をすべきか」について緊急出版したという一冊。CEOだけでなく、その他の経営幹部がそれぞれのファンクションの中で何をすべきかまで説いている。根底を流れるのは、Cash is King!というフィロソフィーだと思う。金融機関の力が弱っている状況では、黒字倒産のリスクは高まる。この点からもチャラン氏の指摘は的を射ている。日本企業もキャッシュフローマネジメントに一層力をいれるべきではないか。(評価A)

「大前の頭脳」(大前研一)

  • 日経BPサイトで連載の「産業突然死の時代」をベースに、単に著者の考え方を案内することで、その構想力・発想力の一端を知ろうという本。基本は自分の頭で考えること、常識(特に統計で裏打ちされているとする常識)を疑うということ、の2点だろう。ただ、「言うは易く行うは難し」である。日頃の鍛錬あるのみか・・・内容は他の本と重複するところが多かった。(評価B)

「マーケティング脳VSマネジメント脳」(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

  • マーケティングの第一人者からは世の中のCEOはこう見えるのだ、ということが良く分かる。右脳と左脳という単純化は極端のような気もするが、確かにCEOの方が理論的に考えざるを得ない環境におかれていることは確かだ。毎日市場から業績に関する評価を突きつけられる身になれば仕方ないだろう。著者はマーケティングの肩を持つが、マーケティング側にも問題はある。日常の仕事の中では、経営の言語でCEOを説得する努力が不足している局面を多々見る。結局のところ私はマネジメント脳が強いと実感した。(評価A-)

購入:

「不況後の競争はもう始まっている」(BCG)、「協力のリーダーシップ」(HBR)、「謀略法廷(上・下)」(ジョン・グリシャム)、「社長力養成口座」(小宮一慶)、「ネコに学ぶ組織を変える『9つの教え』」(スティーブン C.ランディン)