2012年5月27日日曜日

いよいよ最終予選

先週のアゼルバイジャン戦で、取りあえず三次予選終盤の悪い流れは断ち切れたように思う。香川はワールドクラスの実力の片鱗を見せたし、本田の復活も好材料だ。ウズベキスタンの時と異なり、海外組を含む攻撃陣は大丈夫だろう。ただし守備はところどころ「?」という点があった。吉田・今野のバックアップ(栗原、伊野波、槙野)には一層奮起してほしいところだ。

トゥーロン国際大会のU23がオランダに勝った。指宿・宇佐美・高木といった「プラチナ世代海外組」が実力を発揮した。たとえ香川は出なくても、清武や宮市まで含めて考えると、本番の18名は予選メンバーと大きく変わるだろう。北京の時もそうだったが、オリンピック代表はブラジル大会の中心メンバーになる可能性が高いので、良い意味で更に競争して欲しい。

J1は13節を終わりF.マリノスは暫定9位。得点14、失点12がチームの現状を示している。上位チームと比べると攻撃の迫力が今2つ3つ足りない。中断期間に修正できないとこれから厳しい。

話は変わるが、松井秀喜がダーラム・ブルズでプレーしている関係で、スタジアムの様子をTVで見る機会が増えた。まだブルズがブレーブスの1Aチームで、日本の高校野球程度のレベルの試合を、ビールとナチョスを買って見ていたのが懐かしい。もう17年か・・・

読了:
「『叩き上げCEO』が明かす結果にこだわる思考法」(デニー・F・ストリグル、フランク・スウィアテク)

  • アメリカの携帯会社CEOを務めた著者なので、アドバイスがきわめて実践的。マネジャーの仕事の優先順位を①売り上げを伸ばす、②新規顧客を得る、③既存顧客を維持する、④コストを削減する の4大原則に照らして考えるというのが最たるものだ。アクションリストも簡潔で良かった。(評価A)
「ミッションからはじめよう!」(並木裕太)
  • 意外に良かった、というのが第一印象。前回書いた「すべての仕事は『逆』から考えるとうまくいく」とも共通することだが、本当に何がしたいのかを木も森も見ながら考えることが必要なのだ。「人の感情をなめるな」とか「どんなに美しい戦略も実施されなきゃゴミ」といった表現はいただいてしまおう。(評価A)
「日本と世界の『流れ』を読む経済学」(伊藤元重)
  • いつものように著者は経済学という学問が実世界に当てはまる(逆に言うと世の中の動きから経済学の理論が出来上がっている)ことを示している。バランスの取れた議論だし、共感するところが多い。同時に経済学的に正しい解決策は一般庶民の直観的な思いに反することを理解しないといけないという事も分かる。(評価A)
「勝つための経営」(畑村洋太郎、吉川良三)
  • 日本企業および取り巻く環境や問題点について極めて正しい分析が示されている。サムソンでCEOの改革を見てきた著者ならではの厳しい指摘も多い。グローバル競争を否定することからは発展はないのに、TPPやFTAに舵を取れない政府に、円安・バブル再来といった神風のみ期待する経営者が年功序列に従ってポジションにつくだけの日本企業には未来はない。まだ自覚できないのだろうか????(評価A+)
「戦略人事のビジョン」(八木洋介、金井壽宏)
  • 若いマネジャーに是非読んで欲しい一冊。改めてGEと日本企業の人事の違いを認識した。八木氏のストーリーを読むだけでも、まだまだ参考になることが多い。「思う」と言うをやめるのは上に立つものには重要だし、一時意識していたが、改めて徹底したい。(評価A)

2012年5月20日日曜日

連勝が止まって・・・

F.マリノスはガンバとスコアレスドローで連勝がストップ。結果論だがナビスコ杯で勝利する必要性があったのだろうか?とも思う。次節が代表戦ウィーク前最後となるので、たとえアウェーのエスパルス戦で齋藤抜きの一戦であっても勝利で終わって欲しい。

そのフル代表アゼルバイジャン戦に本田が復帰した。どれだけ試合勘が戻っているだろうか?ここから6月の最終予選3戦は海外組中心の戦いとなるので、結果はもちろん、内容の伴う勝ち方を見せてほしい。この連戦での起用方法でオリンピック代表(OA枠含む)が最終決定されるのだろう。今回フル代表に招集されたメンバーでは清武以外結局は試合出場が限定されるだろうから、最初からトゥーロンに行った方が良かったように思う。この点ではセルジオに賛成だ。

読了:
「すべての仕事は『逆』から考えるとうまくいく」(ロブ・ヴァン・ハーストレッチト、マーティン・シープバウアー)

  • 元BCG&マッキンゼーのコンサルタントによる問題解決手法の解説。「イシューからはじめよ」にも通じるが、なりたい姿=目標を明確にしておかないと、結局無駄な議論をすることが多い。シンプルな考え方・フレームワークだが、オペレーショナルな問題の解決には役に立つ場面が多いと思う。目標のシェアや「実行がすべて」など学ぶべきところが多かった。(評価A)
「[新版]問題解決の実学」(斎藤顕一)
  • 初版本も読んだが、チャート活用のポイントや"So What?"と聞き続けることの大切さなど改めて学んだ。こちらはどちらかというと大きな変革を成し遂げるために有効だと思う。(評価A)
「マーケティング・リフレ―ミング」(栗木契、水越康介、吉田満梨 編)
  • マーケティング研究者とセラピストの合作というのがユニーク。鍋用ラーメン、はとバス、キリンフリー、ロック・フィールドなど掲載されている事例も馴染みのものが多く、担当者自身がどのようにリフレ―ミングしたか語っている点も大いに参考になった。「ブルーオーシャン戦略」を如何に構築するかという点からも捉えられるように思う。(評価A+)
「経済性工学がわかる本」(橋本賢一)
  • 経済性工学の入門書。名著「経済性工学の基礎」の初心者向け解説書といった位置づけなので、使われている事例もシンプル。それでも経営判断する際の基準をどこに置くかといった点で参考になるところが多い。「侮れない」一冊だと思う。(評価A)
「隠れていた宇宙(上)」(ブライアン・グリーン)
  • 下巻読了時に纏めて感想を述べる。

購入:

「戦略人事のビジョン」(八木洋介、金井壽宏)、「勝つための経営」(畑村洋太郎、吉川良三)、「人を束ねる」(久米一正)、「サーバント・リーダーシップ入門」(金井壽宏)、「HPIの基本~業績向上に貢献する人材開発のためのヒューマン・パフォーマンス・インプルーブメント~」(ジョー・ウィルモア)、「信念の魔術 新装版」(C.H.ブリストル)

2012年5月13日日曜日

これは本物?

F.マリノスは昨日サンフレッチェに逆転勝利で4連勝。暫定順位も9位まで上がってきた。マルキーニョスの復帰がFW陣に良い影響を与えているのは間違いなさそうだ。それでも個人的にはまだ懐疑的。夏場に再度失速するのを危惧している。ベガルタやサガンが勝てなくなってきたので、全体はますます混戦になるだろう。

欧州のリーグが最終盤になって、夏の移籍が話題を占めるようになってきた。日本代表クラスではやはり香川がどうなるかだろう。マンUかそれとも???プレミアではこれまで本当にレギュラーを獲得した日本人はいないので、もし香川が移籍するなら、その第一号になって欲しいにはもちろん、更にその先はバルサかレアル・マドリーまで狙う位活躍してほしい。

読了:
「マネジャーのための経営モデルハンドブック」(マーセル・ヴァン・アッセン、ガーベン・ヴァン・デン・バーグ、ポール・ピーテルスマ)

  • オランダのコンサルティング・ファームのメンバーによるハンドブックなので、USのビジネス理論だけでなく、ヨーロッパ発のモデルやフレームワークも紹介されているのが特徴。単にコンセプトを説明するだけでなく、使用方法や使用上の注意まで書かれているので、経営課題を検討する際に参考となる本だといえる。(評価A)
「組織能力のハイブリッド戦略」(高木晴夫)
  • 組織能力を向上させるという点で仕事・人の両面から見ていくことは必要だが、日本企業=人ベースの組織、欧米企業=仕事ベースの組織 という2分法が前提となっている点に違和感を覚えながら読んだ。実際に取り上げられている企業を考えると、むしろ企業の発展段階や(こちらの方がインパクトは大きいが)採用方法等から結果的に比重をどちらに置いているかが決まるように思う。(評価B+)
「実践知」(金井壽宏、楠見孝)
  • 第Ⅰ部の理論編については、いかに現場において実践知が形成され・伝承されるかが、知識創造における所謂SECIサイクルなどとの関係も含め述べられており、良い内容だと思う。ただ、第Ⅱ部の実例はあまりピンとこなかった。もう少し「会社」の例があれば良かったのにと感じた。(評価A-)
「いかにして問題をとくか 実践活用編」(芳沢光雄)
  • ボリアの名著「いかにして問題をとくか」のエッセンスを実生活の問題解決方法に結び付けて、分かり易く解説している。2冊併せて読むと更に良い。決して数学の本ではない。本文でスカイツリーの高さが誤っているのはご愛嬌?最終章を実践していなかったのか、それとも読者が気づくか試したかったのか?(あとがきでは正しい数字になっているだけに気になった。)(評価A)
購入:
「日本と世界の『流れ』を読む経済学」(伊藤元重)

2012年5月6日日曜日

三連勝・・・

F.マリノスは今日もコンサドーレに勝ってGW期間中3連勝。3勝4分3敗まで挽回した。マルキーニョスや谷口などが戻ってきたことで戦力もようやく戻りつつある。結果的に何もしなかった事が吉と出たようだ。しかし、根本的なチームの問題点(俊輔依存、ポストプレーヤーの不在など)が解決したわけではないので、このままでは一昨年までのように中位どまりではないか?ACLを本気で狙うのであれば、短期的な財務の悪化を覚悟の上で、現役代表クラスの補強を行うべきだと思う。

一昨日渋谷のヒカリエに行ったが、とにかく混雑していてランチを食べるので精一杯だった。お台場も含め、もう少し落ち着いたら(たぶんスカイツリー開業後は人の流れが変わるのではないか?)改めて行ってみようと思う。

読了:
「タイム・マネジメント4.0」(竹村富士徳)

  • 「7つの習慣」、「第8の習慣」といったスティーブン・R・コヴィー博士の著書の日本語版解説書といった内容の1冊。フランクリン・プランナーの使い方を含め、改めてコヴィー博士流のタイム・マネジメントについて学んだところが多かった。GW明けからさっそく実践しよう。(評価A)
「ガイドツアー 複雑系の世界」(メラニー・ミッチェル)
  • しばらく聞かなかった「複雑系」が、今も刻々進化していることが分かった。改めてコンピュータ・サイエンスが自然科学・社会科学の「謎」の解明に役立っていることや、自己増殖・べき乗則といった「知っているつもり」の事象の内容などが理解できた。文科系だからこそ知っておくべき事のように思う。(評価A)
購入:
「マーケティング・リフレ―ミング」(栗木契、水越康介、吉田満梨)、「いかにして問題をとくか 実践活用編」(芳沢光雄)、「すべての仕事は[逆]から考えるとうまくいく」(ロブ・ヴァン・ハーストレッチト、マーティン・シープ・バウアー)、「[新版]問題解決の実学」(斎藤顕一)、「経済性工学がわかる本」(橋本賢一)、「図解 コーチング。マネジメント」(伊藤守)、「組織改革」(シンシア・スコット、デニス・ジャフ、グレン・トベ)、「ミッションからはじめよう!」(並木裕太)、「『叩き上げCEO』が明かす結果にこだわる思考法」(デニー・F・ストリグル、フランク・スウィアテク)