2016年9月26日月曜日

死闘の結末は・・・(フロンターレ戦)

F.マリノスは木曜日の天皇杯3回戦を4対0で快勝し、日曜日のSKYシリーズ、フロンターレ戦に臨んだ。後半アディショナルタイムに2点差を追いつくも、最後にフロンターレ小林に決められ2対3で敗れた。

天皇杯の相手はヴェルディ。奇しくも新たなプロリーグのBリーグ開幕日にJリーグ開幕カードが8年ぶりに行われた。何故か高知での開催になりTV中継がなく、ネットで途中経過を見たらいきなり3対0の文字、しかも俊輔が得点!YouTubeやキクマリで見るととんでもないFKを決めていた!ゴール左側からニアに左足で決めるあたり、流石の一言。最終的にフル出場し4対0での勝利に貢献したが、代償も払うことになってしまった。左ひざを負傷したとのことで、ダービーは欠場となってしまった。

そのダービー。狩野と三好に決められ後半40分。アウェーでも無得点かと思ったところだったが、相手GKの負傷でロスタイムが9分あったことでドラマティックな展開に。右サイドを前田と天野で突破して上げたクロスを伊藤がヘッド。GKが弾いたところに中町が詰めて1点差。さらに抜け出した斎藤から出たパスを伊藤が決めて追いつく。ピンクのアウェーユニフォームの無敗記録更新!と思ったのだが・・・最後の最後に小林に決められて悔しすぎる敗戦。公式戦の連勝が5でストップした。

この敗戦でセカンドステージ6位に後退し残り4試合で勝ち点差8となり、セカンドステージ優勝の可能性は事実上消滅したと言わざるを得ない。残るタイトルはルヴァンカップと天皇杯。リーグ戦よりカップ戦に焦点を絞って戦うのもアリではないか。


2016年9月17日土曜日

5試合ぶりのホーム白星(アルビレックス戦)

リーグ戦久々のホームゲーム。F.マリノスは俊輔がベンチ入りという嬉しいニュースがある反面、斎藤が先発から外れマルティノスが入った4-1-4-1のフォーメーションで試合開始。今回も毎度おなじみのフワッとした入り方で開始早々に危ない場面を作られる。序盤は押し込まれる流れだったが、CKからの伊藤のシュートあたりからマリノスも攻撃のエンジンがかかると、左サイド金井のクロスから兵藤が冷静に決め先制する。
 前半を1対0で折り返すと後半立ち上がりに中町が決めて2対0とリードを広げた。その後1点を返されるが、カウンターから前田が決めて突き放し、3対1でセカンドステージホーム5試合ぶりの勝利となった。
 守備では危なっかしい場面はあるが、パク・ジョンスのアンカー起用で兵藤と中町が生きているので、斎藤・マルティノスのスピード頼りだった攻撃にバリエーションが加わったのが大きい。相変わらずフィニッシュの精度が低いのでため息のシーンが多いけど、そこまで行けるようになったのだから、と割り切ろう。ミッドウィークの天皇杯ヴェルディ戦では俊輔が見られるかもしれない。故障者続出で台所は苦しいが、ここで更なる勢いをつけて次週フロンターレとのアウェー戦に臨んでもらいたい。

読了:
「望郷」(湊かなえ)

  • 瀬戸内海の「大綱島」という架空の島をめぐる6つのストーリーが展開する。「島」という閉じた社会と、橋の向こう側にある「本土」との関係、世代間の関係が絡み合ってそれぞれのストーリーを生み出している。日本推理作家協会賞を受賞した「海の星」はもちろん、そのほかのストーリーもさすがと思わせる内容だ。(評価A)

2016年9月10日土曜日

いろいろあった1週間。マリノスは4試合ぶりのリーグ戦勝利(ベガルタ戦)

W杯最終予選第二戦。初戦の敗戦で益々負けられなくなったアウェーでのタイ戦は2対0で日本の勝利に終わった。結果は良いだろうが、課題は解決されないまま10月に持ち越され、暗雲は立ち込めたままというところではないか。
 様々なジャーナリストが指摘するところだが、本田が中に入ることで香川の良さを消しているのは事実だろう。タイ戦でも後半運動量が落ちた本田はまるでトップ下のように振る舞っていた。もっと早い時間で交代させるべきだったろう。また、守備陣の余計なファウル→カードも極めて深刻な事態だ。タイ戦の主審については情報があっただろうにも関わらず、森重がボールの空気圧が足りないとアピールしたためにイエローをもらっているし、西川はあわやレッドカードという反則を犯している。スカウトは一体どんな指示を出していたのだろう???手倉森氏がコーチに加わるというのはプラスになるだろうが、次のイラク・オーストラリアとの対戦で思い切った選手起用を求めるのは無理だろう。ボールは保持するが、得点の匂いがしないイライラはまだ当分続く。

同じく得点の匂いがしないマリノスは、それでも何とかJ3福島ユナイテッドに延長戦で勝利し天皇杯3回戦へ進んだ。次は久々のヴェルディ戦。ファビオと喜田の復帰は望めないだろうし、なぜか高知での対戦、二日後にはフロンターレとのダービーと日程的には厳しいが、何とか乗り越えてほしい。俊輔が全体練習に加わったというのが本当なら、このあたりでの復活を期待したい。

15日間で5試合というハードな日程もリーグ戦ベガルタ戦で終わった。(都合でTVで前半終了直前から観戦。)F.マリノスはカイケとマルティノスをベンチに置き、兵藤・中町・前田が先発。左サイドには新井が入った。解説によると前半はラインを低くしたマリノスに対し、ベガルタがボールを支配するが、決定的なシュートには至らないという状況。双方枠内シュートゼロというのが何よりも実態を表していた。後半になるとマリノスのエンジンがかかり、右サイドの前田から伊藤がシュートを放つなど良い攻撃が見られるようになる。それでもなかなか得点にならないのはいつも通り。ルヴァンカップでもそうだったが、前田はせっかく敵陣に侵入できてもシュートが枠に飛ばない・・・しかしこの試合では83分に斎藤が左サイド深くまで持ち込みクロス。相手に当たったこぼれ球を兵藤がきっちり決めて決勝点を挙げて逃げ切ることができた。後半を見る限り、兵藤と中町の同時起用は効果があったと思うし、前田もここ何試合かのマルティノスよりは良い動きを見せていた。シュートが枠に飛ぶようになるだろうという希望的観測を前提であれば、次節アルビレックス戦に俊輔が間に合わなくてもこの布陣で凌げそうな感じがする。

2016年9月4日日曜日

辛勝で勝ち上がり。これが今の実力(ルヴァンカップ準々決勝アルディージャ戦)

ミッドウィークの情けない試合から中3日。ホームでのセカンドレグ。負傷者続出のF.マリノスは喜田に代わりパク、ファビオに代わり栗原が入る。攻撃陣も天野に代わりカイケがスタメンに戻っての2トップでキックオフ。すると開始早々から押し込まれ、マテウスのクロスからあわや失点かというピンチを迎えるが、ここは榎本が右手で防ぐ。ファーストレグと比べ前からの圧力が小さかった分マリノスが攻撃する時間も増え、斎藤からいくつかチャンスを作る。このままハーフタイムかと思った終了直前、カイケが目の覚めるようなミドルを決めマリノスが貴重な先制点を挙げる。
 
久々にリードして迎えた後半も早々にマルティノスと伊藤が決定機を外すと、押し込まれる展開に。ただ、家長がいなかった分アルディージャの攻撃が鋭さを欠いたし、シュートも榎本がファーストレグ同様に見事なセーブで防ぐ。終了間際に交代出場の天野のシュートがポストにあたり、同じく途中交代の前田がフリーのシュートを外すという致命的なミスを犯したが、何とかそのまま試合終了。アウェーゴールの差でマリノスが準決勝進出を果たした。

タフな試合を勝ち抜いたことは喜びたいが、準決勝を勝ち抜き、更にタイトルを勝ち取る事が出来るとは残念ながら考えられない。俊輔のいない攻撃陣は相変わらずカウンターからの個人技頼みで、ゴール前でチャンスを迎えても肝心のシュートが枠に飛ばない・・・ディフェンスは寄せが甘いのでミドルシュートでゴールを脅かされる・・・全体に故障者が増えている中、途中交代した栗原の状態如何では天皇杯も始まるとスタメン選びに苦労しそうだ。

2016年9月2日金曜日

消せない記憶(ルヴァンカップ アルディージャ戦、代表UAE戦)

水曜日・木曜日と見たくない結果を見せつけられた・・・

水曜夜のルヴァンカップ準々決勝1stレグ。F.マリノスはアルディージャと今季3回目の対戦。カイケと天野に代わり伊藤と前田を入れたスタメンのマリノスは、序盤からアルディージャに支配されて防戦一方に。23分にはマテウスに左からカットインされ、ミドルシュート→ゴールと今回も先制を許す。その後ファビオが負傷し栗原に交代するというアクシデントも発生、全くいいところなしで前半を終える。後半はボールを奪う位置が高くなり、アルディージャのプレスが弱くなったことからマリノスの攻撃も見られるようになる。26分に小林のクロスから金井が決め同点になると、今回もドロー?と思ったが、最後は家長に決められて1対2で試合終了を迎える。榎本の働きがなかったら少なくともあと2点は決められていたのでは?というほどの酷い試合。こんな状況では日曜日のホーム戦に向け、アウェーゴールをポジティブに捉えるという気分にはなれない。特にこの試合のワーストプレーヤーのマルティノスはしばらく見たくない・・・

木曜日の代表戦もアジアカップのデジャヴのような試合。監督が自分で「何でこの選手を選んだのか?」と自問していると聞くと情けない。確かに判定が問題だったのは間違いないが、私にはゴール前の動きが淡泊で、ゴールにねじ込んでやろうという気迫が感じられなかった。(あったなら、浅野のシュートはGKを弾くぐらい勢いがあったのでは?)1986年メキシコ大会以降のアジア最終予選で初戦に敗れたチームの出場はゼロ。日本が最初にこのジンクスを破ってほしいのは勿論だが、選手の序列ばかりに拘る監督はこの敗戦ショックから立ち直れるだろうか?ショック療法ではないが、W杯に出られないのが如何に寂しいことか日本全体で再認識すべき時期なのかもしれないとまで思ってしまう。

消してしまいたい記憶だ・・・

読了:
「少女」(湊かなえ)

  • 10月公開予定の映画の原作。「人が死ぬ瞬間を見てみたい」と思った少女2人が、お互いには内緒で始めた夏休みのイベント。やがて登場人物相互の関係性が明らかになって・・・2人それぞれの視点で物語が展開するのもいつもの湊ワールド。ハッピーエンドのようで実は読後感が重くなるようなエンディングを迎えるのもまた同じ。(評価A)

「不平等との闘い」(稲葉振一郎)

  • ルソーとアダム・スミスから始まりピケティまで、経済学では格差・不平等をどのように取りあげて来たのかがコンパクトに解説されている。本書を読むと古典派経済学からマルクス経済学・新古典派経済学と進むにあたり、関心事の中心がどこに置かれてきたか理解できる。ピケティの「21世紀の資本」に関する評価も一読の価値があった。(評価A)

「情報参謀」(小口日出彦)

  • 本書を通じ、2009年の総選挙で下野した自民党がその後政権を奪還し、更に2013年の参院選挙で捻じれを解消するまでの間、舞台裏で行われていた情報戦略が明らかになった。また、この間SNSはじめネットが政治に一定の影響力を持つに至った状況も理解できる。一人マスメディア(とりわけ新聞)はこうした流れに乗れず、今日でも旧態依然としたままだなあというのが率直な感想。余談だが、新都知事のネット活用はこの期間に自民党の広報本部長を経験したからなのだろうと妙に納得した。(評価A+)

「フィンテック 金融維新へ」(アクセンチュア)

  • フィンテックとは何か、金融ビジネスにどんなインパクトを与えるのか、迎え撃つ金融機関はこの「金融維新」をどうやって乗り切るべきなのか。欧米の事例から日本の金融機関が学ぶべきヒントが盛りだくさん集められている。確かに書かれていることは正論だが、実践するには相当の覚悟(特にこれまでの人事制度をご破算にするくらいの覚悟)が要るし、踏み切れる金融機関はほとんどないのではと思う。(評価A)