2015年10月25日日曜日

フロンターレも撃破。10戦負けなし!

F.マリノスは神奈川ダービー、アウェーのフロンターレ戦を1対0で勝利。10戦負けなし(8勝2分)となった。押し込まれ続ける展開の苦しい試合だったが、しっかり固めた守備で決定的な場面を作られることはなく、逆に俊輔のFK→ファビオのヘディングという必殺技1発で決めた。遅きに失した感はあるものの、前節同様こういう試合を勝ちきれるようになったのは収穫だ。これで2ndステージは3位をキープ、年間通算順位は5位に浮上となった。リーグ戦はあと2試合。可能性が残る限り勝ち続けよう。天皇杯も相手がヴィッセルに決まった。アウェー戦になるが、今の勢いがあれば負けることはない!

読了:
「戦略・マーケティングの名著を読む」(日本経済新聞社[編]」
  • 掲載されている11冊のうち読んでいなかったのは「BMW物語」だけだったが、コンサルタント・経営学者の手による解説が加わったことで、忘れかけていたポイントを再認識することができた。「フラット化する世界」と「lコークの味は国ごとに違うべきか」のように異なる主張が説かれている本を対比できるのも、本書のようなダイジェスト版のメリットだろう。(評価A)
「世界を破綻させた経済学者たち」(ジェフ・マドリック)
  • 本書で批判されているのはアダム・スミスにはじまり、ミルトン・フリードマン、アセモグル&ロビンソン(「国家はなぜ衰退するのか」、ラインハート&ロゴフ(「国家は破綻する」)などの面々。批判の対象から見る通り、本書はどちらかというとケインジアンの立場から書かれているように思われるが、経済学を「科学」と見做すことはできないとまで手厳しく問題点を指摘している。(評価A)
「ブロックバスター戦略」(アニータ・エルバース)
  • 著者はHBSで"Strategic Marketing in Creative Industries"という講義をもつ教授。本書はスポーツビジネスおよびエンターテインメント業界においてBlockbuster戦略が如何に有効であるかを実例を使って説いている。個人的にはレアル・マドリーとバルサやボカ・ジュニオールズの戦略の違いを経営学の観点から説明している点が興味深かった。「選択と集中」と考えれば、アップルの戦略などにも通じているという点も面白い。(評価A)
購入:
「資本主義に希望はある」(フィリップ・コトラー)、「CSV経営戦略」(名和高司)、「ジオエコノミクスの世紀」(イアン・ブレマー、御立尚資)、「アメリカの世紀は終わらない」(ジョセフ・S・ナイ)、「歴史認識とは何か」(細谷雄一)、「ヒトラーとナチ・ドイツ」(石田勇治)、「財務省と政治」(清水真人)、「生命の星の条件を探る」(阿部豊)

その他:
Dukeのフットボールチームは今年も好調。今節もヴァージニア工科大との4Overtimeという大接戦を制して6勝1敗となった。バスケットボールも開幕間近。楽しみな冬になる!

2015年10月18日日曜日

ヴィッセルに劇的な逆転勝利。天皇杯も4回戦へ

11日から17日まで香港出張のため3試合ともネットで結果を確認しただけだが、8月からの無敗は継続した。天皇杯は延長戦の連続だが、何とか勝ち上がった。今週次の相手が決まるが、何とか2年ぶりの制覇を期待したい。一方2ndステージは3連勝で3位に浮上。勝ち点差6では勝ち続けるしかないギリギリのj状況ではあるが、先月のFC東京戦や今節のような試合で勝ちきれるようになったのはチームに実力がついてきた証拠だ。次節は開幕戦で完膚なきまでに叩きのめされたフロンターレ戦。しっかり倍返しだ!




2015年10月10日土曜日

シリア戦勝利でも前途は「?」

W杯2次予選折り返しの「アウェー」シリア戦、日本は3対0で勝ちE組首位に出た。結果からは「快勝」ということになるのかもしれないが、前半の出来の悪さにはスコアレスドローを覚悟したほどだった。チャンスはほとんどなく、香川のFKから原口・本田がシュートを打った場面ぐらいしか可能性を感じなかった。攻め上がりの中で安易なパスミスが多く、前半終了前にはそこから逆襲をくらいあわや失点という場面もあった。ハーフタイムでのハリルホジッチの修正を評価する記事が多い中、杉山茂樹氏がサイドバックのポジションの低さ、センターバックの間隔の狭さといった問題を指摘しているのを読んで、その通りと感じた。このままでは最終予選突破は難しいと言わざるを得ない。次戦イランとの戦いでは、むしろ負けて現在の実力が浮き彫るくらいが望ましいのではないか。

読了:
「経済は『予想外のつながり』で動く」(ポール・オームロッド)

  • 合理的経済人を基礎におく経済学理論では、現在の諸問題を解決することはできない。ハーバート・サイモンに始まる限定合理性の考え方を入れることが必要だ。筆者は日本の「失われた20年」、フーリガンの行動、マンチェスター・ユナイテッドが今のようなビッグクラブになったのはなぜ、といった興味深い話題を含む様々な事例を交えて、ネットワーク理論の有効性を説いている。(評価A)

「なぜデータ主義は失敗するのか?」(クリスチャン・マスビェア、ミゲル・B・ラスムセン)

  • レゴはいかにして低迷から脱出したか、インテルやアディダスの企業戦略再構築の背後にあるものは何かといった事例を基に、こうした転換は単にデータを分析しているだけでは達成できない、というのが本書の主張だ。これらの企業が行ってきたプロセスには納得できるところが多い。ただし、タイトルは若干ミスリーディング。著者はセンスメイキングの重要性を説いているが、そのステップの中でもデータ活用は不可欠だ。(評価A)

「日本人の歴史観」(岡崎久彦、北岡伸一、坂本多加雄)

  • 黒船来航から現在に至る歴史をたどりながら、薩長史観、東京裁判史観といった偏向史観の問題点を明らかにしている。本書の基となった討論が行われたのは2002年5月だというが、所謂安全保障法案の国会審議が終わった現時点で読んでも、マスコミの偏向は今に至っても根深いものがあることを改めて理解できる。(評価A)

「『超』集中法」(野口悠紀雄)

  • 世の中には正規分布ではなく、べき乗則で動いている事例が多くあるのだということを踏まえ、2割に集中することの意義が説かれている。20対80の法則に関する書物は多いが、本書はどうやって集中すべき2割を見つけるのか、まで解説しているのが特徴。また、ロングテールやブラックスワンといった新たな考え方についてどのように捉えるべきか、決して本書の説く集中法と矛盾しないことにも触れられている点も良い。(評価A)
購入:
「スキン・コレクター」(ジェフリー・ディーヴァ―)

2015年10月2日金曜日

Oktoberfest! 苦手ベガルタに勝利!Gothamシーズン1終了!

今日は赤レンガ倉庫のオクトーバーフェストで昼間からビール!たぶん5年ぶりぐらいに行ったが、こんなに盛況だっただろうか?ビールよりも料理を持ってくるのに時間がかかるというのがこのイベントの特徴かも。

帰宅後F.マリノスの試合を後半途中からTV観戦。1対1になった直後からだったので、ベガルタに押される状況が続く中、俊輔のブレ球シュートから小林が勝ち越し点。更にアデミウソンのドリブルで得たゴール前FKを再び俊輔が決めて突き放した。終盤のパワープレーを跳ね返し、3対1で勝利、チャンピオンシップ進出に微かな望みをつなげた。インタビューで俊輔が語っていたように、ここに来て先発以外の選手層が厚くなった。今節も天野純が初先発し、矢島も帰ってきた。残り4試合全勝でチャンピオンシップを目指すのは勿論だが、再開後の天皇杯2回戦をきっちり勝ちきって、こちらのタイトル獲得も目指して欲しい。

「ゴッサム」のシーズン1の放送が終わった。我が家でこの種のTVをシリーズ通して見たのは「24」(シーズン1だけだけど)以来、ハマったという点では実に「ツイン・ピークス」から20数年ぶりだ。まだまだ多くの謎が残されたままシーズン2に突入する。アメリカでは先月下旬に放送が開始し、日本では来年AXNでの放送が決定している。毎週録画するのはキツイが、楽しみだ。

読了:
「グレートカンパニー」(リッチ・カールガード)
  • McKinseyがかつて提唱した7SフレームワークでStyleとかShared Valueと呼ばれていたSoft面の重要性が、新たな経営環境を踏まえ再度強調されている、というのが本書を読んだ感想。信頼・知性・チーム・テイスト、そしてストーリーという5つのSoft Edgeだが、これを単純に「日本企業が得意としている要素」と考えるのは誤りだろう。本書が言っているのは戦略的基盤とHard Edgeと併せ3つ揃った企業であるべきということで、そこが欠落している今の日本企業がいくらSoft Edgeを磨いても競争には勝てない。(評価A)

「[新版]ブルー・オーシャン戦略」(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)
  • 10年ぶりの新版ということで改めて読んだ。「分かったつもり」になっていたブルー・オーシャン戦略だが、なかなか奥が深い、と再確認した。戦略キャンバス、事業ポートフォリオのPMS(Pioneer‐Settler‐Migrator)マップ、ブルー・オーシャン・アイデア・インデックスといったツールがあるため、表層的な考え方でこれらを埋めて「戦略作成完了!」となってしまうリスクが大きい。今回追加された「10の罠」をしっかり考えることが必要だ。(評価A+)
購入:
「インテル 世界で最も重要な会社の産業史」(マイケル・マローン)