2013年1月27日日曜日

Ted 大人の童話?

 昨日"Ted"を見てきた。いかにもアメリカ人が好きそうな話で、面白かった。ただ、日本で興行収入が1位になったというのは意外だ。アメリカ人でないと理解できないジョーク、猥談が多いので、訳や字幕づくりが大変だったろう。昨年末から映画を4本見た。この先も”ゼロ・ダーク・サーティー”とか”リンカーン”とか見たい映画が目白押しだ。

 ベルギーに移籍した小野裕二がデビューした。予想通り谷口のレイソル移籍も決まった。二人に代わる戦力が取れてはいない。F.マリノスは益々厳しい戦いを強いられそうだ・・・

読了:
「知の逆転」(吉成真由美 インタビュー・編)

  • ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、ジェームズ・ワトソンといった「知の巨人」がそれぞれの専門分野から現代の課題や未来像について語っている。これだけ分野の異なる人にしっかり質問が行われており、インタビュアーが高い知性を持っていることが感じられる。近々ジャレド・ダイアモンドの新作が出るらしいので、そちらも楽しみになってきた。(評価A)
「リーダーが身につけたい25のこと」(鈴木義幸)
  • 「日経ビジネスオンライン」で連載されていたコラムの集約。様々なリーダー論の集大成というか要約書といった趣の1冊。誰でもがリーダーになる・なれるということが改めて強調されている。他者との関係もさることながら、自分自身の覚悟が重要なのだと納得。(評価A)
「日本的『失敗』の本質」(植田統)
  • 家電メーカーや半導体メーカーの衰退、政府の介入、コンプライアンスの欠如、国際性のなさ・・・29の事例から日本の問題点が明確に説かれている。「新自由主義」と批判が出るだろうが、著者が指摘している問題点は至極当たり前のものである。日本はこの先も社会主義化を進めるつもりなのだろうか?(評価A+)
「決断の条件」(P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ)
  • 経営のバイブルともいえる「マネジメント」の副読本的な事例集。いくつかの課題は自分自身がこれまで、もしくはこれから直面するであろう課題とオーバーラップする。一人で読むのでは効果半減かも。(評価B+)
「クオリティ国家という戦略」(大前研一)
  • 著者がこれまで一貫して説いてきた、道州制や地域国家論の流れに沿った国家戦略論。道州制実施後にそれぞれの地域が「ダメ道州」となって没落しないようにするには、スイスやシンガポールをはじめとする国家の戦略が参考になるという著者の指摘に100%Agreeだ。毎度の事ながら問題は危機意識の欠如にある。大阪から変えることができるだろうか?(評価A+)
「戦略の経営学」(高橋琢磨)
  • ポーターの戦略論批判から始まる大著。ミンツバーグのいうLearning Schoolの流れを汲む戦略論と言って良いだろう。ポーターの戦略は弱者の戦略というが、著者も認めている通り、日本企業にとって益々ポジショニングの重要さが増しているのは事実だ。それだけ日本に勝者がいなくなったということなのだろう。(評価A)
購入:
「もう終わっている会社」(古我知史)、「Xイベント」(ジョン・キャスティ)、「マネジャーのためのチェンジマネジメント」(リチャード・ニュートン)、「どうやって社員が会社を変えたのか」(柴田昌治、金井壽宏)
2月にかけて面白そうな本が何冊か出版される。楽しみだ・・・

2013年1月20日日曜日

雪かきで筋肉痛!

昨日駐車場の雪掻きをした。成人の日に降った雪が凍り付いていて、スコップだけではなかなか捗らなかった。何とか車の出し入れに支障がないようになったが、おかげで今日は筋肉痛だ。

F.マリノスで先週も大きな動きがあった。小野がベルギーに移籍することが決まった。大黒にも中国行きの噂が出た。体制発表会があっても、まだ一部選手について去就未定なのが心配だ。残念ながらACLを本気で狙うチーム作りには到底思えない。

バルサがコパで引き分け、リーグで初黒星と少しおかしい。ちょうどペップのバイエルン・ミュンヘン監督就任が発表されたのと重なっているのは偶然か?

ブンデスリーガが再開。多くの日本代表が所属しているので、動向に注目だ。

昨日は朝「ルーパー」を見た。タイムトラベルの話なので、矛盾を考えるとやっかいだが、設定や描写が昔の映画をなぞっているところもあったりして、それなりに楽しめた。今週末は「Ted」を見よう。今年前半は見たい映画が結構多い・・・

読了:
「フットXブレイン 日本のサッカーを強くする25の視点」(テレビ東京FOOT X BRAINプロジェクト編)

  • 選手だけでなく、監督、レフェリー、メディアなど様々な立場から日本サッカーを強くするためにはどうしたら良いか、検討されているというのがユニーク。土曜夜の番組も面白いが、本書はこれまでの「議論」のまとめになっている。まだまだ「総合力」では欧州や南米に敵わないのが現実だが、その差は着実に縮まっているのが感じられた。(評価A)
「Repeatability」(クリス・ズック、ジェームズ・アレン)
  • ”Profit from the Core"などの3部作の著者でBain & Co.のコンサルタントであるクリス・ズックの最新作。英文で読んでいたのだが、翻訳には日本企業の事例が出ていたので購入した。理論はシンプルだが、なるほどと思わせる。YKK、しまむら、アシックスという日本企業の実例も納得。(評価A)
「経済学に何ができるのか」(猪木武徳)
  • 今週は3人の経済学者の異なるアングルからの著作を読んだ。本書は経済史の専門家の専門家が現代の課題に対して経済学はどう応えるかを論じたもの。ただ、実際にはこれまで何ができたか、という点の方が中心で、これから何ができるか、についてはあまり語られていないという印象を持った。(評価B)
「数学的推論が世界を変える」(小島寛之)
  • こちらは数学的推論とは何かという解説と、コンピュータ、金融で、それがどのように使われているかが論じられている。途中は論理学の教科書のような内容なので難解な部分もあるが、進化の歴史や限界など知らなかったことが多かった。(評価A)
「思考の『型』を身につけよう」(飯田泰之)
  • 3冊目は、経済学におけるモデル化のような思考パターンが実はビジネスの世界でも有効なのだということが分かり易く説明されている。著者の言うとおり経済学セミナーの副読本といった位置づけ。「自由な発想」だけでは現実の問題が片付かないことは経験するので、納得する1冊。(評価A)
購入:
「日本的『失敗』の本質」(植田統)、「決断の条件」(P.F.ドラッカー著、ジョゼフ・A・マチャレロ編)、「ジャッジメント・イノベーション」(フロンティア・マネジメント株式会社)、「クオリティ国家という戦略」(大前研一)、「MBA事業戦略」(相葉宏二、グロービス経営大学院編)

2013年1月13日日曜日

3連休

 年明け1週間にして早くも3連休。なかなか仕事モードに入るのが難しい。欧州のリーグ戦は徐々に再開。オフのないプレミアでは今晩マンU対リヴァプールの大一番があり、香川に注目。復帰後4試合目なので、そろそろゴールという結果が必要だ。スペインではレアル・マドリーがまたもスコアレスドロー。明日朝バルサが勝つと勝ち点差は18に広がる。来週末にはドイツが再開する。岡崎・清武・乾・宇佐美と攻撃陣が調子を上げているようなので、是非旋風を起こして欲しいものだ。

 日本代表とカナダの国際マッチが3月22日に決まった。中東のどこかと対戦してヨルダン戦のシミュレーションを行うことはできなかったが、これで海外組を早めに招集できる。Good jobだ。今回は11月のオマーン戦よりは楽に勝って欲しい。

 F.マリノスもようやく選手の獲得が始まった。ジェフから加入する藤田は昨シーズン絶対的に不足していた前線の高さをもたらしてくれる。俊輔のセットプレーが更に生きることを期待する。また、端戸や田代の復帰組は齋藤のように成長した姿を見せてほしい。

 Dukeは今朝NC Stateに今シーズン初黒星を喫した。主力の一人であるライアン・ケリーの負傷欠場が痛かった。これで全米No.1は明け渡すことになるが、まだ序盤なので、リセットしてACCリーグ戦に臨んでほしい。

読了:
「64」(横山秀夫)

  • 流石に週刊文春、「このミス」両方で昨年のミステリーNo.1になっただけのことはある。昭和64年に起こった誘拐殺人事件が14年後、このような形で浮かび上がるとは!キャリア組とノン・キャリア組、刑事部と刑務部の対立といった警察内部の醜い争いや、広報とマスコミの関係(癒着)も、現実味たっぷりに描かれている。(評価A+)
「夢をかなえるゾウ2」(水野敬也)
  • 久々のガネーシャ復活である。前作に比べるとHow toが控えめになって、物語がより前面に出ている。今回自分なりに得た教えは、人生における成功への途は一つではなく、思った姿とは若干異なっても、所期の目的は達成できるのだ、ということ。ただ、前作の方がはるかに面白かった。(評価B)
「IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ」(冨山和彦 経営共創基盤)
  • 日本式のマネジメントではグローバル経済を勝ち抜くことなどできない。その中でいかにセルフマネジメントしなければならないか、ということを解説した1冊。日本式経営を礼賛する、というか何とか維持したいと思う人は無視したいだろうが、本書に書かれていることが現実になるのは間違いない。(評価A)
「戦略サファリ 第2版」(ヘンリー・ミンツバーグ、ブルース・アルストランド、ジョゼフ・ランペル)
  • 最新の理論まで加えて改訂された戦略論の名著。著者たちの立場はLearning SchoolとConfiguration Schoolに近いので、この2つに対する批判は弱く、逆にPositioning Schoolには多くのページを割いて批判を繰り広げている。読みごたえは十分の1冊。ただ、日本人学者はわずか4人しか言及されてない。これもまた現実。(評価A)
購入:
「管理力」(ジョー・オーエン)

2013年1月5日土曜日

今年はこんな年だと良いな

 今年の東京市場は東日本大震災直前の水準に戻してスタートした。円相場も円安が進んでいる。アメリカ議会が一応「財政の崖」を回避(というか先送り)したことが良かったようだ。ただ、ヨーロッパの危機も含め根本的な解決には至っていないので、まだしばらく「綱渡り」の状況は続くのだろう。今年はそうした課題解決に向けた途が明確になると良いな。

 サッカーでは日本代表が3月のヨルダン戦でブラジル大会1番乗りを決め、6月のコンフェデでイタリア・メキシコを破り、準決勝でスペインと当たるところが見たい。また、「ロンドン組」など若手から新戦力が台頭して、W杯本番に向けた代表争いが白熱すると良いな。
 そんな中心配なのはF.マリノスだ。マルキーニョスとドゥトラの契約が更新された一方、谷口の移籍が濃厚だという。平均年齢がこんなに高いチームは他にあるだろうか?世代交代ができないでズルズル行くと昨年のガンバのような事になりかねない。補強に積極的な他チームの動向を見ていると、正直今シーズンは「残留できれば御の字」ぐらいに期待を下げざるを得ない。

 デューク・ブルー・デヴィルズは無敗のまま今晩からACCのトーナメントに突入する。NCAAのファイナル4進出は勿論だが、2010年以来の全米チャンピオンになれると良いな。

 自分自身はというと、去年よりも健康で、仕事では成長を実感できるよう努力だ!元日から「レ・ミゼラブル」を見たが、映画も見たいし、Jや代表のなどにも足を運びたい。この面も更に充実するようにしよう。

読了:

「ブルーマーダー」(誉田哲也)

  • 「ストロベリーナイト」から始まる姫川玲子シリーズの最新作。前作「インビジブルレイン」から1年余りが経過し、姫川が池袋署に転勤している中で起こった殺人事件。ある意味ではこれまでの長編3作、特に「ストロベリーナイト」と「インビジブルレイン」を清算するような内容になっている。殺人の手口は相変わらずグロテスクで、食後にはちょっとキツイ。(評価A)
「企業価値評価」(上)(下)(マッキンゼー・アンド・カンパニー)
  • Valuationの名著も第5版になった。初めて読んだのは第2版の原書で、その時から比べると随分大作になっている。この本を読むたびにビジネススクール2年目の"Corporate Restructuring"のクラスを思い出す。その時感じた日本企業の弱さ、ダイナミズムの欠如は20年近く経った今でも変わらない。本書の最終章を読んでその思いを改めて実感した。(評価A)
購入:
「知の逆転」(吉成真由美 インタビュー・編)、「リーダーが身につけたい25のこと」(鈴木義幸)、「七つの会議」(池井戸潤)