2016年2月28日日曜日

ゴールが遠い。俊輔抜きの開幕戦(0対1 vsベガルタ仙台)

移籍した選手の事は考えまい。インフルエンザでの俊輔欠場と併せても、昨年の開幕戦と一緒じゃないか!代役が頑張ってベガルタに勝ってくれるだろう。と期待してスタジアムに行ったのだが・・・
 期待は裏切られました。前半19分に先制され、こちらはシュートすら打てない状態。ファビオが遠目からシュートを打っても六反に簡単にキャッチされ・・・全く良い所なしでハーフタイム突入。
 後半はこちらのペースになり、特に仲川&富樫の2枚替えからは前への推進力が増したが、それでもゴールは遠かった。伊藤の惜しいシュート、ファビオのCKからのシュートはあったが・・・それでもゴールをこじ開ける事が出来ずタイムアップ。デジャヴを見ているような試合で、フラストレーションが溜まる初戦でした。

得点力を如何に上げるかが課題だということは皆が承知。ラフィーニャがケガをしなかったとしても、補強が必要だったのではないか?なぜいつも後手に回るのか!待ち人の情報は今年もブラジルのメディアが先に報じた。昨年との大きな違いは契約に至っていないという点。隠れ降格候補とさえ言われ始めているチームなのに、フロントは本当に危機感を持っているのだろうか?

読了:
「戦後経済史は嘘ばかり」(高橋洋一)

  • 第二次大戦後の奇跡の復活、高度成長、オイルショック、バブルと失われた20年。それぞれのイベントがなぜ起こったかが語られる際の「通説」は誤っている。戦後の産業復興において通産省が果たした役割とは何か、ニクソン・ショックやプラザ合意の正しい理解、バブル期における日銀の政策や小泉改革、更にはアベノミクスの評価など、官僚として政策にも関わってきた著者は「真実」を語っている。(評価A+)
「西日本大震災に備えよ」(鎌田浩毅)
  • 3.11によって日本列島を取り巻く地球科学的な環境が一変し、1000年に一度の変動期を迎えている、今後首都直下地震、南海トラフ大地震、更には富士山噴火といった事態が高い確率で発生すると予測されている。これらの災害から逃げるすべはなさそうだ、と考えると希望も何もなくなってしまうが、著者はこうした災害をこれまで日本人が如何に「活かして」きたかに注目し、快適過ぎない生活、ストックからフローへの転換を提唱する。(評価A)
購入:
「日本 呪縛の構図」(上)(下)(R・ターガート・マーフィー)、「B面 昭和史1926-1945」(半藤一利)、「マイナス金利」(徳勝礼子)、「サイロ・エフェクト」(ジリアン・テッド)、「21世紀日本の格差」(橘木俊詔)、「中東複合危機から第三次世界大戦へ」(山内昌之)

2016年2月21日日曜日

開幕まで1週間

金曜日に今年のトリコロールメンバーズ会員証が届いた。いよいよ27日はベガルタとの開幕戦。昨年とほとんど変わらないスタメンになるだろうが、逆に連携の不安がないと前向きに捉えよう。キクマリで見たが、イベントで長谷川社長が外国籍FWの獲得間近だと明言したことで、伊藤をはじめとするFW陣が闘争心を掻き立ててくれれば更にプラスだ。

Duke Blue Devilsバスケットボールチームはアウェーで”宿命のライバル”UNCに1点差で勝利。Facebookで見たところキャンパスは相当盛り上がったようだ。選手層の薄さは相変わらずだが、それでも去年は全米チャンピオンになった。今年はそこまで強くないかもしれないが、レギュラーシーズン残り5戦良いカタチで終わって欲しい。

昨夜は年に一度の大学クラス会。世間を騒がしている組織のお偉いさんになった同級生も、このときは30数年前にタイムスリップ!楽しい会でした。


読了:
「ものづくりの反撃」(中沢孝夫、藤本隆宏、新宅純一郎)

  • 「失われた20年」の中で苦戦を強いられてきた日本の製造業だが、安易な戦略(ここでは海外への生産拠点移転)をせずに現場力を磨いてきた企業が、海外との賃金格差が縮小したこともあり復活してきた。3名の経営学者は日本のものづくりの潜在力を高く評価する。ドイツのIndustry 4.0に対しても冷静に分析しているし、本社部門の問題などを指摘することで、単純な日本的経営礼賛論にもなっていない点を評価する。(評価A)
「経済学の宇宙」(岩井克人)
  • とにかく面白かった。一人の経済学者の研究生活を通じ、アリストテレスからピケティまで、マルクス経済学も新古典派経済学も、更に法人論や会社統治論までの幅広い分野の理論が素人向けに解説されている。経済学の入門書としても有益な1冊。東大時代に教わった教授が何人か被っていて懐かしかったし・・・昨年のベスト経済書に選ばれただけのことがある。もっと早く読めばよかった、と久々に感じた。(評価A++)
購入:
「戦略にこそ『戦略』が必要だ」(マーティン・リーブス、クヌート・ハーネス、ジャンメジャヤ・シンハ)

2016年2月14日日曜日

マリノス沖縄&宮崎キャンプで練習試合無得点

J1開幕まで2週間。F.マリノスは沖縄・宮崎のキャンプを終了した。宮崎での2次キャンプではアビスパ、レノファ、サンフレッチェとの練習試合が組まれていたが3試合とも無得点という結果に終わった。沖縄の2試合も含めると5試合ゴールが生まれていない。「本番ではない」などといったExcuseはいくらでも考えられるが、結果が出なかった以上フィニッシュの問題点が解決できていないのは明らかだ。補強の話はどうなっているのか?GK2名を含むユース選手3名の登録しか聞こえてこない状況に危機感を募らせているのは私一人ではないだろう。水沼や阿部など移籍選手が溌剌とした働きを見せてACL本選に進んだFC東京や完全移籍で金崎を復帰させたアントラーズを見ると不安&不満だらけだ。昨年のアデミウソンでさえ真価を発揮できたのは1stステージ中盤だったことを考えると、一刻も早い補強を求めたい。

Dukeバスケットボールチームが復活してきた。先月まさかの失速でTop 25から9年ぶりに消えるところまでいったが、ここにきてLouisvilleとVirginiaというランキング校に連勝した。いずれもホームゲームの勝利ということだし、4年生Jeffersonが復帰していないこともあるので、完全復活とは言えないが、今週のランキングでは25位以内に返り咲けそうだ。次はいよいよUNCとの今季第一戦。UNCは今シーズン全米王座を十分狙えるチームだし、アウェーだが、思う存分暴れて欲しい。

今年に入って3本の映画を見た。結構ハイペースだ。
一本目の「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(原題" Flights Up")は地味な映画だが、モーガン・フリーマン、ダイアン・キートンというオスカー俳優が魅力を発揮した良品。人種問題・LGBTといったアメリカの社会問題にさりげなく言及されていたのも印象的。上映館が限定されているせいか、場所(二子玉川)のせいか、土曜日朝から満員だったのも驚き。
二本目は「オデッセイ」(原題"The Martian")。火星に一人取り残された主人公が科学知識を生かし生き延びようとする。現在分かっている火星に関する情報をきちんと踏まえた内容なので、現実感が半端ない。随所にユーモアが鏤められているのもGood!マット・デイモンにジェシカ・チャスティンなので「インターステラ―」みたいだなと思うところもあったが、あそこまで哲学的ではない。宇宙映画の傑作と言えるだろう。
この週末は「スティーブ・ジョブズ」(原題"Steve Jobs")を見た。Macintosh、NEXT、iMacという3つの商品の販売イベント開始直前という3幕構成で、ウォズニアック、スカリー、娘のリサといった人物とジョブズとのやり取りを通じてSteve Jobsとは何者だったのか、その実像が浮かび上がってくる。映画のエピソードに出てくる小澤征爾氏が語ったという「指揮者とはオーケストラの演奏者」という表現が、Steve Jobsの本質を衝いている。

読了:
「プラグマティズム入門」(伊藤邦武)

  • 19世紀後半のパース・ジェイムズから現代に至るまで、プラグマティズムがどう誕生し、一時期の「低迷」からどう復活したかが13人の思想で浮かび上がる。著者が”はじめに”で触れたように、プラグマティズムは哲学思想というより生活の中での”実用主義”という意味合いで使用されているが、本書を読むことで、哲学としてのプラグマティズムがどのようなものであるか、またなぜアメリカなのかといった概要がつかめる。(評価A)



2016年2月7日日曜日

あと3週間・・・

マリノスは沖縄キャンプを終え宮崎に移動、3週間後の開幕に向かってチーム戦術徹底に取り組む段階を迎えた。元々手薄だった攻撃陣からラフィーニャが長期離脱、いよいよ緊急事態になってしまったが、いったいどうするつもりなのだろう?

読了:
「地球の履歴書」(大河内直彦)

  • 8章それぞれが独立した読み物になっている。海底の謎、化石燃料誕生、ノアの方舟伝説といったテーマと学術研究の結果とが結び付けられているのがユニーク。素直に面白かった。(評価A)

「シャルリとは誰か?」(エマニュエル・トッド)

  • 昨年1月7日の”シャルリ・エブド”襲撃と”私はシャルリ”の動き、背後に広がるイスラム恐怖症。著者は過去の国民投票の結果分析などを使い、フランスの憂慮すべき状況を明らかにしている。出版当初相当な批判を巻き起こしたというのも納得できる内容だが、それは逆に真実を衝いているからなのだろう。(評価A)

「宇宙背景放射」(羽澄昌史)

  • 素粒子物理学の実験現場で活躍していた著者がどうして宇宙背景放射(CMB)観測に携わるようになったのか、という話からスタートし、宇宙創成の謎の解明がどこまで進んだのか、研究の最先端ではどのようなことが行われているかが理解できる。著者は文春による「日本を元気にする逸材125人」にも選ばれているが、是非インフレーション理論の証明に大きな貢献を果たして欲しい。(評価A)