2011年7月31日日曜日

ブラジルW杯3次予選組み合わせ決定

今朝は4時少し前の地震で飛び起きた。涼しくて熟睡していたところだったので残念。7時過ぎに改めて起きだしたら、W杯の予選組み合わせが決まったとニュースで報じていた。
 日本の対戦相手はウズベキスタン、シリアと北朝鮮。FIFAのランクでは日本と差があるが、厳しい戦いになることは間違いない。ウズベキスタンは南アフリカ大会の最終予選で当たったが、本大会出場を決めたアウェー戦はヒヤヒヤものだったと記憶している。シリアには今年のアジアカップで逆転勝ちだったが、結構苦戦した。更に北朝鮮はランクに関係なく手ごわい相手だ。韓国のようにオール中東勢になるよりましという考え方もあるが・・・地力は間違いなく日本が一番なので、取りこぼす事なく、というか本戦で前回同様の成果を残したいのなら、圧勝で最終予選に進むくらいであった欲しい。 
 他の大陸でも予選の組み合わせが決まった。ヨーロッパではスペインとフランスが同じ組になったほか、ドイツとオーストリアとかポーランドとウクライナとか結構隣人が戦う事になっている。まだ前回から1年2か月ほどなのに、早くも予選か・・・

マリノスはまたまた今シーズンを象徴するような勝ち方で首位をキープ。だんだん形になってきたかな・・・谷口が代表候補になったのも朗報だ。

読了:
「リーダーの危機突破力」(佐山展生 編著)
  • 一橋MBAコースの講義の集約も今回で3回目。楽天の三木谷氏、BCGの御立氏などが自身の経験談や経営観などを話しているが、今回改めて思ったのは、ほぼ全員が職場を変わっていることだ。また、海外での経験があることも共通している。今のような時代でピンチをチャンスに変えるためには、ボーダレスな発想が求められるのだという、月並みだが、重要なレッスンではないだろうか?(評価A)
「経営戦略の教科書」(遠藤功)
  • コンサルタントが書いた戦略本らしい1冊。多くのケーススタディが掲載されており、実際の講義ではこれらを使って活発に議論をしているのだろうと感じられた。ただ、やはりいろいろな理論を深く語るには新書では限界がある。(評価A-)
「成功者は皆、ストーリーを語った。」(ピーター・グーバー)
  • ソニー・ピクチャー・エンターテインメントなどのCEOを務め、「レインマン」などの映画製作に関わり、更にベースボールやバスケットボールのチームを経営するという著者が、様々な経験を通じて体験したストーリーテリングのポイントが凝縮されている。戦略を肚に落としたり、難しい交渉を成功させるために、ストーリーを通じ、相手の頭に「絵」を描かせるというのは確かに有効な手段だ。自分として、このあたりを向上させていきたいと思う。(評価A+)
「スマート・プライシング」(ジャグモハン・ラジュー、Z・ジョン・チャン)
  • 「ペイ・アズ・ユー・ウィッシュ」や、「サブスクライブ・アンド・セーブ」などの具体的なプライシング手法が紹介されており、実践的な価格戦略論が展開されている。個人的には日本企業の弱みの一つがプライシングだと思うので、こうした本の価値は大きいものがあると感じる。うちのビジネスでもベンダーとの価格交渉に役立つのではないか。(評価A)
購入:
「アウトバーン」(深町秋生)、「科学的とはどういう意味か」(森博嗣)、「プロフェッショナルリーダーの教科書」(経営者ブートキャンプ編)、「スペンド・シフト」(ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ)、「『新しい働き方』ができる人の時代」(セス・ゴーディン)、「事業戦略3.0」(野口吉昭 編、HRインスティテュート著)

2011年7月24日日曜日

マリノス首位キープ

マリノスはヴィッセルに完封勝ちで首位をキープ。試合は今年を象徴するような「渋い」内容で、終盤は毎度のことながらハラハラした。それでも昨年までのように追いつかれないで勝ち切れているのは、意識が統一されているからなのだろう。「継続は力なり」というところか。

読了:
「組織を脅かすあやしい『常識』」(清水勝彦)
  • 本書は「その前提が間違いです。」の再構成・加筆版だが、忘れていた事が多かった。問題点(と思われていること)の反対が解決にならないということを日頃実践しなければならないと思う。(評価A)
「世界の運命」(ポール・ケネディ)
  • この種の本を読んで毎度思うことは、欧米人(特にヨーロッパのエリート)の教養の広さ・深さだ。多くの話題(時事)について的確なコメントを伝えられるのは、そうした教養のなせる業だろう。本書も内容が経済からオリンピックまでおよび、それぞれにユニークな切り口で見解が語られている。(評価A)
「未曾有と想定外」(畑村洋太郎)
  • 政府の「原発事故検証委員会」委員長に選ばれた著者が、失敗学の見地から東日本大震災と福島第一原発事故の教訓をまとめた一冊。東北の津波は決して未曾有ではなく、過去の事象から学んだ三陸の人が多かった事、逆に原発事故は未曾有だが、原子力ムラの閉鎖性が「想定外」の事態にしてしまった事など重い教訓だと思う。首都圏大洪水のシナリオについては行政を頼らず、会社として何か手を考えなければとも思った。(評価A)
購入:
「余震 アフター・ショック」(ロバート・B・ライシュ)

2011年7月18日月曜日

なでしこJapan優勝

結果として時差ボケで眠れなかったのだから、観戦すれば良かった・・・
とにかく目出度い。ビデオ見ているだけで泣きそうになったのは久しぶりだ。FIFA主催の大会で日本が決勝まで進んだのは3回目。初めて頂点に立った!韓国の方が先にU-17女子W杯で優勝したけど、こちらはフル代表での優勝なので、こっちの方が優位だ!(と今日はいつになく愛国心に燃えている)延長の最後で追いついてPK戦での勝利だったが、実力差を考えるとこれしかない!という勝ち方だったと思う。今後はこれまで以上に(特にアジアの各国からは)追われる立場になる。今回は体格差を技術と精神力でカバーできたが、更に進化するためには今以上に技術を高め、文字通り「女子サッカーのバルセロナ」になって欲しい。

マリノスも何とか引き分けて首位に浮上。こっちはいつまで続くかな?

購入:
「スマート・プライシング」(ジャグモハン・ラジュー、Z・ジョン・チャン)、「リーダーの危機突破力」(佐山展生 編著)

2011年7月17日日曜日

Orlando旅行

9日から丸1週間オーランドに行ってきた。ユニバーサル・フロリダとウォルト・ディズニー・ワールドのテーマパーク6つを5日間で回ったが、映画好きのわが夫婦はユニバーサル・スタジオとディズニー・ハリウッドが他を圧倒して面白かった。夏休みにはまだ少し早いし、震災の後だという事はあるものの、日本人があまりに少なかったのは驚きだった。現地のツアー会社のスタッフも旅行者数がかなり減ったと話していた。TDRやUSJができた事に加え、直行便がないので一日がかりの行程になるし、オーランドまでの乗り継ぎ便は全て英語になるというのも、敬遠される要因かもしれない。しかし、ハリ・ポタのようなアトラクションができたり、スター・ツアーズがリニューアルされていたりと、日本では味わえない経験をするにはやはり本場にいくべきだと思う。

約5年ぶりのアメリカで感じた事。まず、観光地という土地柄のせいかもしれないが、料理がおいしくなった。もちろんボリュームには圧倒されるし、「失敗した!」と思うようなケースもあったが、総じて及第点だった。また、日本人が減った分(それ以上に?)中国人の旅行者が増えていた。更に驚いたのは、ホテルのTVが韓国製になっていたこと。Made in Japanはどこにいった?一方で変わらないのが、メディアのカバーの偏り。日本のメディアも偉そうなことは言えないが、期間中のニュースは子供殺しの嫌疑が晴れて保釈される母親の話ばかりだった。(たまたまオーランドで起きていた事件だが、ローカルメディアだけでなく、全国ネットでも持ちきりだった。)

行きの飛行機から始まって、昨日帰ってくるまで一貫して思ったのは、日本の地盤沈下はもう相当のスピードで進んでいるのではないかということだ。ビジネスマンも留学生も中国人・韓国人の方が多かったし、WSJが載せていた外務省による職員の大韓航空使用自粛のニュースは韓国人が書いていて、竹島も括弧書きの扱いだった。こんな状況を打破するには、皮肉な話だが、今の政権の場当たり的な電力政策が進んで、製造業の「空洞化」が進んで、結果「グローバル化」が進展する(しかし本国はますます衰退する)というシナリオしかないかもしれない・・・そんな事を感じていたところだったので、旅行中に読んだマッキンゼー編集の「日本の未来について話そう」が余計に心に刺さってきた。ここに書かれている提言は、既得権者には「小泉改革」以上の痛みを伴うだろうが、日本を再生するには絶対不可欠なものだ。逆にこれができなければ、日本は、堺屋太一氏の「平成30年」の世界に向かっていくのみだろう。

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なでしこジャパンとマリノスはともに旅行中勝ち続け、なでしこはついに決勝まで進んだ。ESPNでは女子W杯を中継していて、アメリカの試合については何度もVTRが流れていた。ついでに日本もいいチームだとオマケのように報じられるのは、ちょうど日本の真逆で面白かった。一方マリノスは今晩アルディージャに負けなければ5年ぶりの首位浮上だ。明日朝の目覚めが良い事を願う。

読了:
「アメリカ陸軍 リーダーシップ」(リーダー・トゥー・リーダー研究所)
  • 以前に読んだ海軍の類書に比べると民間企業への応用可能な範囲が多かった気がする。最近アメリカの企業で軍隊経験のあるリーダーが求められているというが、この本を読むとうなずける。AARの実践など、学ぶべき点・やるべき点が多かった。(評価A)
「会社は変われる!ドコモ1000日の挑戦」(魚谷雅彦)
  • 本書を読んで思い返したら、確かにある時点からdocomoの製品がシリーズになり、CFが変わったことを思い出した。コカ・コーラのマーケティング指向が影響していたのだと思うと興味深い。docomoが「うちの業界は食品業界と違う」というありがちな拒絶反応を示すのではなく、Consumer goodsという共通点に着目し、マーケティング戦略を取り入れていく様子が生き生きと描かれていて好印象をもった。(評価A)
「3.11後 日本経済はこうなる!」(池田信夫)
  • 池田氏が4人の識者(主として経済学者)との議論を通じ、今後の日本経済の在り様を語っている。印象に残ったのは、実際に被災地に足を運んだ小幡氏が語る福島の避難所と岩手・宮城の避難所の雰囲気の違いだ。まさに天災と人災の違いなのだ。本書の言わんとしているのは、結局のところ3.11以前の日本に戻すのでは先行きが暗いということだ。(評価A)
「真の指導者とは」(石原慎太郎)
  • 石原氏の本を読むのはおそらく、「Noと言える日本」シリーズ以来だったろう。リーダー論としてはすぐれた1冊と思う。目指している方向性は時に賛成できないが、著者の一貫している姿勢と構想力・実行力にはいつも感服する。「脱・官僚」というのであれば、このくらい「自分で考え・決断する」必要がある。延命のための思い付きを連発するだけの首相は爪の垢を煎じて飲むべきと思う。(評価A)
「柳井正の希望を持とう」(柳井正)
  • この著者も強いリーダーとして尊敬すべき人物だと思う。その著者がめずらしく政治についての考えを語っている点でも面白く読んだ。帯にある、「『ビジネスで成功する人』の条件」が「持っている人の条件」とオーバーラップするところが多いのは、結局ジャンルを問わず成功するための王道は一つだということを示しているのだろう。それにしても柳井氏のようなグローバルな視点を持つ経営者のなんと少ない事か!(評価A)
「日本の未来について話そう」(マッキンゼー・アンド・カンパニー責任編集)
  • 上にも書いたが、日本がどう進むべきかに関する総合的な処方箋と言える1冊。面白いのはここでも小泉改革を積極的に評価している論者の多い事だ。本当の意味での日本再生を果たすためには、実は一人ひとりが「いざとなったら国に泣きつく」という姿勢(国、お上への依存体質)を改めて、文字通り自己責任でリスクを取っていける世の中を創らなければいけないのだ。そのためにも逆に一刻も早く解散・総選挙→政党の再編を行う必要があると強く感じた。(評価A+)
購入:
「成功者は皆、ストーリーを語った。」(ピーター・グーバー)、「未曾有と想定外」(畑村洋太郎)、「経営戦略の教科書」(遠藤功)