2012年11月17日土曜日

オマーン戦勝利。ザッケローニの采配をどうみるか。

 水曜日(14日)のW杯最終予選オマーン戦は、日本の強さを証明した一戦だったと見る。本田・吉田・酒井(宏)の動きが悪く、攻撃がちぐはぐな状態。後半足が止まって同点にされた展開。かつての日本だと、「ドローで良いか」という試合だったが、後半45分に勝ち越し点を取って勝ちきった意味は大きい。3月のヨルダン戦はもう少しましな気候状態だろうから、3大会連続の「予選勝ち抜き一番乗り」はほぼ確定と言えよう。
 この試合の選手交代について、采配が良かったとする人、采配はダメだが選手が頑張ったとする人が二分されているのが勝敗自体より面白い。1枚目の交代は前田ではなく、本田ではないか、2枚目の細貝投入は引き分け狙いだったのではないか、というのが疑問として出されている。交代メンバーの顔触れからは、いつもながらの守備的な交代と見えるが、経験不足のオマーン右SBをついて酒井(高)、長友で崩し決勝点を奪ったのだから、今回は結果から判断して素直に好采配と見てあげたい。自分だったら本田を下げて中村、乾のいずれかを投入しただろうな・・・

読了:
「日本型リーダーはなぜ失敗するのか」(半藤一利)

  • 日本軍のリーダーはどこに問題があったのか、現代のリーダーシップを語る上で何を学ぶべきかという点で面白い1冊だった。思いつくがままでも、年功序列の問題、参謀の問題、ディテールまで考えられていない問題など、残念ながら今の政治状況や多くの日本企業にそのまま持ちこされている。毎度の事ながら、日本人は失敗から学べない・学ぼうとしない国民のようだ。(評価A)
「スティーブ・ジョブズ 英語で味わう魂の名言」(桑原晃弥)
  • スティーブ・ジョブズが生前残したプレゼンなどからキーとなるフレーズを集め、語られた背景などを整理した1冊。「なるほど、ネイティブはこういう表現をするのだ」と感じたとともに、難しい語彙が使われていない点も勉強になった。語られているエピソード自体は他の評伝とオーバーラップしている。(評価A)
「ヤル気の科学」(イアン・エアーズ)
  • 行動経済学の本だが、特徴は著者自身がstickK.comというウェブサイトを経営していて、文字通り日々「実験」をしている点だ。「飴と鞭」はどう使い分けるのか、その程度はなど多くの事例が紹介されている。自分が反対する活動への資金提供を「鞭」にするというのは、とても面白いし、アメリカっぽいやり方だ。(評価A)
「大きく、しぶとく、考え抜く。」(原田泳幸)
  • つい最近、「マクドナルドの勝利の方程式が崩れた」という記事が出たところだが、本書を読むとまるで予言のように現状への危機意識が語られている。経営者がきちんとやるべきことをやっているからこその予言だろう。スティーブ・ジョブズとの思い出や、柳井正氏との対談も面白かった。(評価A)
その他
  • NCAAバスケットボールのシーズンが開幕した。デューク大は2戦目で昨年の全米No.1ケンタッキー大に勝利。このカードは今でも多くの人(少なくともデュークファン)が「史上最高」とする試合の対戦校。今回はデュークが勝ったが、もしかするとNCAAトーナメントで再戦があるかもしれない・・・


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