2017年2月3日金曜日

J1開幕まであと3週間。改めて冷静に戦力を評価してみた

F.マリノスの宮崎キャンプは順調に進んでいるようだ。1か月前の状況と大きく異なりCFGのチーム作りへの評価と共に期待も高まってきている。ただ、もう一度冷静になってみよう。

まずは攻撃陣。昨年のメンバーから俊輔・兵藤・ファビオ・カイケが抜けたことで、単純計算で昨シーズンから13得点マイナスになる。これは全得点の24.5%=ほぼ4分の1に相当する。昨年以上の成績を望むのなら少なくともこの13点をカバーしなければならない。10得点を上げた斎藤にプラスαを期待できないと仮定すると伊藤・富樫(ともに昨年5得点)、マルティノス(昨年4得点)、前田(昨年2得点)、天野・遠藤・仲川(昨年得点なし)、ヴィエイラ・バブンスキー(新加入)でこれを埋めなくてはならない。正直ヴィエイラの爆発頼みか?

一方の守備陣。昨年は38失点と「堅守」と言いづらい状況、ACL出場圏内を狙うなら30点以内(-8点)に抑えるのが最低条件だろう。昨年の悪かった時期のようにズルズルとラインが下がり、MFとの空いたスペースを支配されるような状態では厳しい。栗原の完全復活、パク・新井の奮起、デゲネクの活躍により、いい意味で中澤のフル出場記録がストップされる事になれば-8点達成も可能ではないか?

確かにF.マリノスの戦力は予想以上に充実してきたが、昨年の上位チーム(ACL組)だけでなく、FC東京・サンフレッチェ・ヴィッセルも補強に成功している。また、セレッソも清武の電撃復帰で台風の目になる可能性が出てきた。これらを踏まえると、現時点で楽観的に考える事はできないというのが結論になる。

その他:

  • 岡野俊一郎氏が亡くなられた。東大OBの大先輩であり、私がサッカー好きになる大きな切っ掛けだった「ダイヤモンドサッカー」の解説をされていた。メキシコオリンピックでは長沼監督とのコンビで日本の銅メダル獲得を果たされたこと一つ取っても日本サッカーの大恩人の一人といえる。ご冥福をお祈りします。

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