読了:
「U理論入門」(中土井僚)
- C・オットー・シャーマー博士のU理論について、①センシング、②プレゼンシング、③クリエイティングという各ステップがどのようなもので、実践するにはどうするか、が事例を交え説明されている。しかし、この「入門書」自体が400ページを超えるところに、U理論の実践がいかに難しいかが集約されている。So what?と言いたくなる。(評価B)
「並外たマネジャーになる80対20の法則」(リチャード・コッチ)
- 80対20の法則はマネジメントにも活用できる。そのためにマネジャーが心掛けるべき10のヒントの多くは自分でもやっているのではないか、というのが率直な感想。常に最大の効果を求めるのはマネジメントであっても基本だ。ただ、定期的に職を変わった方が良い、といったアドバイスは欧米だからこそ成り立つものだろう。(評価B+)
「戦略的ストーリー思考入門」(生方正也)
- ストーリ-テリングに関する本が増えているのは、それを必要とする場面が増えている(多様性の高まりなど)からだろう。本書はいかに説得力のあるストーリーを作るかという点にフォーカスをあてて解説している。物語をうまく使うために「はじめ」と「おしまい」に気を付けるといった点は意識してみよう。(評価B+)
「事業創造のロジック」(根来龍之)
- Amazon、セブン・イレブン、DeNA、玉子屋、ソフトバンク、西友ネットスーパー、サウスウェスト航空といった企業のビジネスモデルについて、出発点・因果関係・妥当性と正当性・模倣困難性・発展性という5つの切り口から分析し、解説している。ポジショニング論、リソースベースビューを超えたダイナミック・ケイパビリティ論からの戦略論であり、久々切れ味のよい戦略論を読んだ思いがした。(評価A)
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