2016年9月2日金曜日

消せない記憶(ルヴァンカップ アルディージャ戦、代表UAE戦)

水曜日・木曜日と見たくない結果を見せつけられた・・・

水曜夜のルヴァンカップ準々決勝1stレグ。F.マリノスはアルディージャと今季3回目の対戦。カイケと天野に代わり伊藤と前田を入れたスタメンのマリノスは、序盤からアルディージャに支配されて防戦一方に。23分にはマテウスに左からカットインされ、ミドルシュート→ゴールと今回も先制を許す。その後ファビオが負傷し栗原に交代するというアクシデントも発生、全くいいところなしで前半を終える。後半はボールを奪う位置が高くなり、アルディージャのプレスが弱くなったことからマリノスの攻撃も見られるようになる。26分に小林のクロスから金井が決め同点になると、今回もドロー?と思ったが、最後は家長に決められて1対2で試合終了を迎える。榎本の働きがなかったら少なくともあと2点は決められていたのでは?というほどの酷い試合。こんな状況では日曜日のホーム戦に向け、アウェーゴールをポジティブに捉えるという気分にはなれない。特にこの試合のワーストプレーヤーのマルティノスはしばらく見たくない・・・

木曜日の代表戦もアジアカップのデジャヴのような試合。監督が自分で「何でこの選手を選んだのか?」と自問していると聞くと情けない。確かに判定が問題だったのは間違いないが、私にはゴール前の動きが淡泊で、ゴールにねじ込んでやろうという気迫が感じられなかった。(あったなら、浅野のシュートはGKを弾くぐらい勢いがあったのでは?)1986年メキシコ大会以降のアジア最終予選で初戦に敗れたチームの出場はゼロ。日本が最初にこのジンクスを破ってほしいのは勿論だが、選手の序列ばかりに拘る監督はこの敗戦ショックから立ち直れるだろうか?ショック療法ではないが、W杯に出られないのが如何に寂しいことか日本全体で再認識すべき時期なのかもしれないとまで思ってしまう。

消してしまいたい記憶だ・・・

読了:
「少女」(湊かなえ)

  • 10月公開予定の映画の原作。「人が死ぬ瞬間を見てみたい」と思った少女2人が、お互いには内緒で始めた夏休みのイベント。やがて登場人物相互の関係性が明らかになって・・・2人それぞれの視点で物語が展開するのもいつもの湊ワールド。ハッピーエンドのようで実は読後感が重くなるようなエンディングを迎えるのもまた同じ。(評価A)

「不平等との闘い」(稲葉振一郎)

  • ルソーとアダム・スミスから始まりピケティまで、経済学では格差・不平等をどのように取りあげて来たのかがコンパクトに解説されている。本書を読むと古典派経済学からマルクス経済学・新古典派経済学と進むにあたり、関心事の中心がどこに置かれてきたか理解できる。ピケティの「21世紀の資本」に関する評価も一読の価値があった。(評価A)

「情報参謀」(小口日出彦)

  • 本書を通じ、2009年の総選挙で下野した自民党がその後政権を奪還し、更に2013年の参院選挙で捻じれを解消するまでの間、舞台裏で行われていた情報戦略が明らかになった。また、この間SNSはじめネットが政治に一定の影響力を持つに至った状況も理解できる。一人マスメディア(とりわけ新聞)はこうした流れに乗れず、今日でも旧態依然としたままだなあというのが率直な感想。余談だが、新都知事のネット活用はこの期間に自民党の広報本部長を経験したからなのだろうと妙に納得した。(評価A+)

「フィンテック 金融維新へ」(アクセンチュア)

  • フィンテックとは何か、金融ビジネスにどんなインパクトを与えるのか、迎え撃つ金融機関はこの「金融維新」をどうやって乗り切るべきなのか。欧米の事例から日本の金融機関が学ぶべきヒントが盛りだくさん集められている。確かに書かれていることは正論だが、実践するには相当の覚悟(特にこれまでの人事制度をご破算にするくらいの覚悟)が要るし、踏み切れる金融機関はほとんどないのではと思う。(評価A)

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