2016年10月9日日曜日

日本代表イラク戦。ルヴァンカップ準決勝2nd Leg

まずは木曜日の代表戦。結果は勝利だったが、W杯出場のハードルがまた上がってしまったというのが率直な感想だ。ハリルホジッチは結局この日も所属チームで出場機会が限られているベテラン(北京オリンピック組)を頼った。香川に代わって清武が入ったのが唯一の変更で試合開始。イラクがいきなり攻め込んできて、CKからのヘディングシュートがポストを叩くというピンチを迎え、その後も日本はなかなかエンジンがかからなかった。しかし徐々にペースをつかむと清武が良いシュートを放つ。そして先制点。清武はオフサイドを取られても仕方ない位置にいたが、逆に言うと本田のパス出しが一歩遅かったということだ。その後も本田(および岡崎)は良いところなく前半を終える。

後半も同じようなユルーい試合展開だったが、15分につまらないファウルで与えたFKから前半3分同様またも酒井(高)が競り負けて同点ゴールを許してしまう。その後山口が入って少し試合は落ち着いたように見えたが、ゴールは奪えず終盤に。吉田を上げてパワープレーに持ち込むと、その吉田が得たFKから山口が本当に見事なゴールを決め、何とか勝ち点3を確保した。しかし、オーストラリアがサウジと引き分け、UAEがタイに勝ったため、日本は4位に後退することになった。

この試合でよかったのはロンドン組(世代)の清武、原口、山口。逆に監督が期待していたベテラン勢は機能しなかった。火曜日にはもう少し海外組、特に出場時間の短い「レギュラー組」のコンディションが上がることを期待していたが、長友は脳震盪で離脱、岡崎も別メニュー調整という状況だ。この先の闘いを考えると、次のオーストラリア(W杯予選で未勝利の相手)に勝利しないとグループ内での優位は確保できないが、引き分けに持ち込めれば上出来というのが現実だろう。敗戦となれば監督解任が現実味を増す。

ルヴァンカップ準決勝。第1戦のアウェーで榎本の神がかりセーブでスコアレスドローに持ち込んだマリノスは第2戦のホームで勝利を狙った。第1戦ベンチ外だった遠藤と同じく途中出場だったアデミウソンが先発したガンバはこの二人がタクトを振るい攻撃を組み立てる。一方のマリノスもマルティノスが突破するが、決定機は作れない。そんな状況の前半最大のピンチはアデミウソンが抜け出し、榎本をかわしてシュートを放った場面。戻ったパクが何とか体に当てて失点を防ぎスコアレスで後半に。

後半も同じような入りをしたが、マリノスは中町のパスから伊藤がラインの裏に抜け出して冷静にシュート。GKの脇をすり抜けてゴールに決まった。これで「よしっ!」と思ったのも束の間、あっさり遠藤に決められて同点に。その後マリノスは攻勢を強めたが、結局そのまま終了。アウェーゴールの差で15年ぶりの決勝進出を逃した。悔しい結果にはなったし、課題はたくさんあるけれど、俊輔と学を欠き、守備陣でも栗原・ファビオ(今日は負傷から回復してベンチに入った)不在という状況で頑張った選手にはありがとうと言いたい。2週間後ガンバとのリマッチではキッチリ今日の借りを返しましょう!

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