2016年12月5日月曜日

カナロコの記事の感想・・・

カナロコの記事をYahoo Newsで読んだ。サポーターの視点から見たクラブの問題点がどの記事より一番きちんとまとめられている。CFGとの提携が決まった時、少なくとも私は先々大きなプラスをもたらすものと期待した。しかしながら、現状を見るとマイナスの影響ばかりクローズアップされている。

20年近く外資系企業で働いてきた経験からすると、問題の根幹は日本サイドに明確な戦略がないか、あってもそれを適切にシェアできていないことにあると思う。一般的な認識とは逆に、多くの「ちゃんとした」グローバル企業の本社は現地のやりたいことを尊重するし、成功できるようサポートしたいと考えている。こちら側がきちんとロードマップを示し、(ここは難しいところだが、)理路整然と伝達することができれば日本サイドのやりたいことを実行することは可能だ。説明しても「何を言っているのかわからない→本社の言うことを聞け」となるのは、日本側の能力が不足していてロジックが破綻しているためだ。

もう一つ。マリノスサポーターへの批判のロジックである「海外のチームがドライ」だというのも必ずしも正しくはない。ローマのトッティ、ユベントスのデル・ピエロ、マンUのギグス、バルサのプジョルといった面々はクラブのレジェンドとしてリスペクトされ、特に後者2人は最後までチームにとどまったままキャリアを終えている。俊輔とボンバーはマリノスに彼らと同等の貢献をしていると多くのサポーターは考えているのだ。これも、クラブの戦略と同様「話せば分かる」レベルの話だろう。

今年初めの就任時、「社長のプロ」だと高らかに自らを称した人であれば、私の戯言など百も承知だろう。是非とも常にトップ3入りできるチーム、ファン・サポーターに愛されるチームを作るための戦略およびロードマップを明らかにして欲しい。

0 件のコメント: