2009年6月14日日曜日

体調今ひとつ

旅行以後の仕事の疲れもあって微熱状態。先週はカタール戦も消化不良だったし、俊輔の移籍も「?」となるなど体調不良を増強するようなモヤモヤした一週間だった。

俊輔の移籍について詳しい事はわからないが、報道の通りとすればマリノス経営陣は「帰ってきたいのならどうぞ」という態度で何やら条件変更を申し出た様に思われる。契約に対する考え方の違いと言えばそれまでなのだろうが、清原に対する某YG球団の態度を思い出させる。こんなことでは100年経っても世界に誇れるフットボールチームは誕生しないだろう。いっそ俊輔にはエスパニョーラでバルサとのダービーに出てもらい、マリノスにはJ2降格という高い代償を払ってもらう方が良いのかもしれない。

読了:
「ゲームの変革者」(A.G.ラフリー、ラム・チャラン)
  • P&Gがラフリー体制の下、いかにイノベーションに取り組んできたかという「自慢話」に、チャランが他の企業でも同様の取り組みがなされていた事を補足して理論を強化するという体裁の1冊。全て自前でやるのではなく、Connect & Development(C&D)コンセプトで他社の良い所も取り込んでイノベーションを推進するというのが肝。そのためにはNIH症候群を回避するマネジメントが重要であり、本書でもその点(企業文化)について多くの記述が割かれている。新たなコンセプトではないが、経営者の目からの記述なので実践的。(評価B)

「続・影響力の法則」(アラン・R・コーエン、デビッド・L・ブラッドフォード)

  • オリジナル(1冊)の後半部分の翻訳。具体的なシチュエーションで影響力をどう生かすかに重点が置かれている。同僚の巻き込み方、上司の使い方など、私が新入社員の頃先輩に最初に教わったレッスンの内容が描かれている。最近の同僚・部下を見ていると、上記のような影響力の使い方が下手なために余計な仕事をしている事が多い。その意味ではこうした本の必要性は益々高まっているのだろう。新任のマネージャーに読ませたいテキストである。(評価B)

「アニマル・スピリット」(ジョージ・A・アカロフ、ロバート・J・シラー)

  • マクロ経済学においても行動理論の検討が必要ということを説明した1冊。資本主義自体ではなく、コントロールのメカニズムの不調が今回の危機の原因とする極めて当たり前の整理がされていて安心。また、アメリカが今回実行した各種施策が分かりやすく整理されている。ただ、訳者(山形浩生氏)のあとがきの通り、もう一歩代替理論を踏み込んで明らかにして欲しかった。(評価B-、あとがきを入れるとA-)

「最強国家ニッポンの設計図」(大前研一)

  • SAPIO連載記事の集大成。20年以上前の「平成維新」等一連の著作で提案されていた施策のアップデート版。道州制などの基本的コンセプトは同じなので、逆にいうとこの20年抜本的な改革を何もせず放置してきた事が明らかになったとも言える。選挙が近づくと真の争点隠しに改革案が出て、終わると消える繰り返し。制度疲労は益々昂進。結局は自民も民主も地方票が欲しくて大きな政府へまっしぐら!大前氏のいう「A案」を掲げる政党は出てこないのか?憂鬱な気分も昂進・・・

購入:

「イノベーションの時代」(C・K・プラハラード、M・S・クリシュナン)、「戦略の失敗学」(森谷正規)、「名著で学ぶ戦争論」(石津朋之)、「財務3表一体理解法」・「財務3表一体分析法」(国定克則)、「昭和史-戦後篇-」(半藤一利)、「海の都の物語1~3」(塩野七生)

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