先週は名古屋での会議2回にクリスマスパーティー、昨夜のテニスクラスの忘年会と師走らしい忙しさだった。今週・来週は少しペースを変えて、1月初めまでの課題の処理を進めよう。
読了:
「現代哲学の名著」(熊野純彦 編)
- 20世紀に著された哲学の書物から、5つのテーマに沿った20冊の「名著」を解説した本。名前は聞いた事があるだけの哲学者がどのような足跡を残したのかは理解した。特に大森荘蔵、西田幾太郎、廣松渉などの日本人の著作が紹介されているのが良かった。これだけの哲人が苦労しても万人が納得する真理には至らないという事を思うと、人間は己の事を知るのに、これからもどれほどの時間と労力を費やしていくのだろうと思わずにいられなかった。(評価B+)
"Dynamic Capabilities & Strategic Management"(David J. Teece)
- 翻訳本に接することがなかったTeeceだが、Resource Based Theoryなどに影響を持っている事を確認した。Sensing、Seizing、Managing Threats/Transformingという3つのステップで企業はその能力をダイナミックに展開し、業績につなげる、というフレームワークは動的な展開を持つという点で参考になる。後半がこれまでの学説の紹介に割かれていた点が残念。(評価B+)
「ゴールは偶然の産物ではない」(フェラン・ソリアーノ)
- 3冠達成までのバルサの取り組みがどうだったかを書いた本と思い購入したが、実はスポーツクラブ経営のノウハウが凝縮された「経営本」だった。戦略・マーケティング・リーダーシップ・ネゴシエーションなどビジネススクールで学ぶような項目をクラブ経営に如何に生かすかが、実はバルサ成功の鍵という事だ。この本を読んで、こうした事をJのクラブ経営者が充分理解しないと、リーグの存続までも危うくするのではないかと危機感を持った。(評価A)
「ドラッカー 時代を超える言葉」(上田惇生)
- ドラッカーの数多ある書籍から、今耳を傾けるべき160の至言を集めた本。経済危機から脱することができない中で、ある意味原点に帰る事の意義を伝えていると言ってもいいだろう。経営哲学者ドラッカーの重要性は益々増している。(評価A)
購入:
「忘却の整理学」(外山滋比古)、「競争力の原点」(遠藤功)、「ウーマン・エコノミー」(マイケル・J・シルバースタイン、ケイト・セイヤー)、「経営の教科書」(新将命)、「ストーリーテリングが経営を変える」(John Seely Brown, Stephen Denning, Katalina Groh, Laurence Prusak)、「経営戦略立案シナリオ」(佐藤義典)
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