2011年8月13日土曜日

日本3:韓国0

水曜日の日韓戦は、去年のデンマーク戦とどちらが一番スッキリしたかを争う位の出来だった。少なくともレギュラー陣、とりわけ攻撃陣についてはアジア最強を証明できたと思う。香川と本田がきちんと共存できたし、清武という新兵器も発掘できた。3次予選に向けて自信になっただろう。ただ、後半遠藤が引っ込んでからはリズムが全く崩れ、韓国のコンディションが良かったら1~2点取られてもおかしくない状況だったことは忘れてはならない。遠藤に代わって試合のリズムを変えられる選手はいるのか?個人的には俊輔が代表に復帰するのがベストだと思うけど・・・(オシムは今でも「ブラジル大会の中心は俊輔と考えている」のだろうか?)

ヨーロッパからは宮市のビザ取得とセスクのバルサ移籍がセットのように伝わってきた。宮市には特例での交付が間違いではないということを証明してほしい。また、セスクの入るバルサがレアル・マドリーとどのようなストーリーを展開するか、今シーズンの新たな楽しみができた。

読了:
「事業戦略3.0」(野口吉昭 HRインスティテュート)
  • 地球環境とどう向き合うか、自社の事業を通じ社会にどんなインパクトをもたらしたいのか。本書で展開される事業生態系が意味するところだ。日本企業が違いを生むには確かにそのような視点が必要になってくるのだとは思うが、グローバルな市場を席巻するような企業が生まれ得るかは疑問だ。(評価A-)
「新・堕落論」(石原慎太郎)
  • 著者が小説家だったことを改めて認識した1冊。石原氏なりの見方から日本の将来を大いに憂いていることがビンビン伝わってきた。負担は嫌だが便益は享受したいという我儘な国民と、彼らに対して正面切って正論を吐けない政治家。省益追求に終始し、過ちを認めない官僚組織。とことん落ちないと直らないとあきらめ始める今日この頃だ。(評価A)
「HPウェイ」(デービッド・パッカード)
  • HPがどのように誕生し、HPウェイがどのように発展してきたか。創業者の一人による回想だが、自慢話に終わっていないところは流石だ。ベストビジネス書に選ばれるのは当然と思った。「イノベーションへのこだわり」、「顧客の声を聴くこと」、「人への信頼」、「目標による管理」。いずれもエクセレント・カンパニーに共通する経営手法だと思う。また、社会への貢献が既に意識されているのはアメリカだからだろう。(評価A)
「資本主義と自由」(ミルトン・フリードマン)
  • 大学生の時、「選択の自由」を読んで大いに刺激を受けた。経済危機で「市場主義」が散々叩かれた今でも、自分の考えは本書に近い。フリードマンは決して市場万能主義者ではないし、負の所得税といった社会政策の必要性はきちんと認識している。借金まみれの日本だからこそ、今一度、市場のもつ意味と政府が行うべき役割を議論すべきだ。国政選挙でそうした点(=かつて大前研一氏がA案・B案と整理したような政策論)が論点となることを期待しているのだが・・・(評価A+)
購入:
「戦略の断層」(古我知史)、「国家は破綻する」(カーメン・M・ラインハート、ケネス・S・ロゴフ)、「どうする日本企業」(三品和広)、「これからのリーダーに知っておいてほしいこと」(中村邦夫)、「ジョブズ・ウェイ」(ジェイ・エリオット、ウィリアム・L・サイモン)

その他:
取ってつけた「退陣3条件」が整う見通しで、やっと「6月初めにやめるべきだった総理」が退陣することになりそうだ。しかし政権党はもはや烏合の衆と化し、野党も弱体化。いい機会なので、ガラガラポンしたらと思うのは私だけ?

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