2011年8月21日日曜日

スーペルコパ、なでしこVSなでしこ、3試合ぶりの勝利

スーペルコパはバルサの勝利。プレシーズンの状態を考えると、ここでレアルが勝てなったということは重いのではないか?今年もかなりの確率でリーガの2試合以外にも国王杯やチャンピオンズリーグでも両雄が激突するだろうが、ここで勝てなかったレアルは余程のことがなければバルサの天下を崩せないだろう。2戦目のロスタイムにはここのところすっかりお馴染みになったレアル選手によるハードタックル→退場→乱闘がまたも繰り返された。モウリーニョの限界を見た気がする。


金曜日の「なでしこジャパン対なでしこリーグ選抜」は3月の「代表対J選抜」に並ぶ面白さだった。リーグ選抜にもかつての代表(というか去年の広州アジア大会の優勝メンバー)や今後代表を十分狙える若手がいて、女子サッカーのレベルが本当に上がっているのを実感した。現代表も、油断するとポジションを奪われかねないという緊張感があれば、浮かれ気分でオリンピック予選に臨んだりはしないだろう。

昨日のマリノスは毎度の展開、ボール支配率では圧倒してもアタッキングサードでの工夫不足でフラストレーションが溜まった。俊輔自身は久々に機能していたが、彼が一つ前になったことがまだ十分活かされていない。ただ、小野の決勝点はなかなかのものだった。川口のポジションを見て冷静にコースを狙うところが技術の高さを証明している。ついでに言うと、この試合の直後にアーセナルのベンチにいる宮市を見て、この世代が日本の中心になるのもそう遠くないと思った。

読了:
「スマート・パワー」(ジョゼフ・S・ナイ)
  • 国際政治におけるソフト・パワーの重要性が強調されているが、本書を読んでいくと、ハード・パワーを一定示せない国がいくらソフト・パワーといってもやはり相手にされないということが再認識させられる。日本については、民主党政権になって一層ハード・パワーが弱くなっていると思う。政治家には(おそらく無理だろうが)政争に明け暮れる中で日々国際政治におけるポジションを失いつつあることを自覚して欲しい。(評価A)
「現代文明論講義」(佐伯啓思)
  • 現代をニヒリズムが支配する時代と定義し、その中で正義・政治をとりまく様々な立場を学生との議論を通じ考えていく一冊。日本の大学でも「白熱教室」は可能だということもわかる。考えることの重要性を教えてくれる。(評価A)
「戦略の断層」(古我知史)
  • ケース→理論の解説という手法で、企業の成長ステージに沿って様々な戦略論・フレームワークを一通り知ることができる。ケースも日本企業が多いので、戦略の入門書としては価値が高い一冊だと思う。(評価A)
「どうする?日本企業」(三品和広)
  • 今回も「通説」にチャレンジし、日本企業の戦略に対する警鐘をならしている。利益を犠牲にした成長、雇用対策以外何物でもない多角化や、わが身(未だに非関税障壁で外資を制約していること)を忘れての新興市場進出など、通説に従っての過ちから日本企業が何を学ぶべきなのか?著者のリ・インベントは答えなのか?外資に努める身としてはお手並み拝見というところか。(評価A+)
「ジョブズ・ウェイ」(ジェイ・エリオット)
  • 元アップルのHR担当役員が近くから見たスティーブ・ジョブズの伝記であり、リーダーシップ・マネジメントスタイルの解説本といえる。細部への拘り、チーム作りの方法など参考としたい点が沢山あった。(評価A)
購入&読了
「人事部は見ている」(楠木新)
  • 日本企業における人事部の仕事がどのようなものかは分かる。ただ、正直私が日本社から離れて17年、基本的に何も変わっていないなと思う。冒頭の定期異動発表の光景など20年以上前のものかと錯覚してしまった。(評価B)
購入:
「逆境を生き抜くリーダーシップ」(ケン・アイバーソン)、「日本企業にいま大切なこと」(野中郁次郎、遠藤功)、「報道災害【原発編】」(上杉隆、烏賀陽弘道)、「経済成長は不可能なのか」(盛山和夫)

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