2011年8月7日日曜日

マツ、首位陥落、ブンデスリーガ開幕

NHKがニュースのトップに持ってくるほど松田直樹死去のニュースはインパクトが大きかった。マリノスの一員というだけでなく、近所のショッピングモールで見かけたことがあったことで、個人的にも重いニュースだった。冥福を祈るばかりだ。

昨夜のレイソル戦だが、仮にマツ死亡の影響がなかったとしても勝てなかったのでは、と思わせるぐらいにマリノスの出来が悪かった。レアンドロ・ドミンゲスとジョルジ・ワグネルをつかまえられず、チャブられてしまった。(ついでながら、「マツにささげるゴール」もヴィッセルの吉田に持って行かれてしまった。)これで2位(ガンバとグランパスが1試合未消化なので実質的には3位か4位)になったが、レイソルは開幕当初ほどの勢いはないので、十分逆転は可能だ。次節のヴィッセル戦までに立ち直って欲しい。

欧州トップリーグの先陣を切ってブンデスリーガが開幕した。ただ、スタメン入りしたのは香川と長谷部の二人だけ、岡崎はゴールしたが途中出場という状況で、日本人プレーヤーがピッチで鎬を削るというところまで行ってはいないのが現実だ。シーズンが佳境をむかえるまでに、他の選手がレギュラーをつかむことを期待する。

読了:
「余震 アフターショック」(ロバート・B・ライシュ)
  • 富の集中→中間層の購買力低下→景気後退という「資本主義の暴走」がこのまま続けば、アメリカが再び「孤立主義」を選択するという極端なシナリオまで想定できる、という本書で描かれた懸念は今回の米国債発行上限を巡る混乱とS&Pによる格下げで一段階大きくなったのではないか?Fuquaにいたとき、著者がゲスト・スピーカーとしてやってきて、ユーモアたっぷりの講演をしたことをまた思い出した。(評価A)
「『新しい働き方』ができる人の時代」(セス・ゴーディン)
  • これからはアーチスト、価値を生み出す人にならなければならない。という著者の主張はリチャード・フロリダ氏の「クリエイティブ・クラス」という考え方に近いと思う。そうした価値を生み出す人になるためには、やはり考え抜くことが必要だ。最終章の「頭ひとつ抜け出す人」になるためのTipsは参考になる。(評価A-)
「プロフェッショナル・リーダーの教科書」(経営者ブートキャンプ 編)
  • 自らが会社経営の経験を持つ5人がそれぞれの観点からリーダーへのアドバイスを展開している。一部は結局自慢話になっており、何かレッスンを学べるかというと怪しい。4つのジンザイ(財、在、材、罪)などは視点として面白い。(評価B)
「スペンド・シフト」(ジョン・ガーズマ、マイケル・ダントニオ)
  • 経済危機の中で人々の購買パターンが如何に変化してきているかをアメリカの実例で解説している。自分を賢くする・地域が潤うように・絆を強めるため・信頼を重視・自ら創造する、という5つのシフトは大震災後の日本にそのまま当てはまるのではないか。事業戦略を考える上で重要な示唆を与える1冊だと思う。(評価A)
「科学的とはどういう意味か」(森博嗣)
  • 「理系人間」と「文系人間」はどこで分岐するのかから始まって、考えることを放棄したともいえる多くの日本人(特にマスコミを意識しているように思われるが・・・)にさりげなく、かつ重要な警鐘をならしている。法律や経済だって論理思考・科学的思考ができなくては正しい結論を導けない。「絶対的存在」を創って思考が止まらないようにする必要性を再認識した。(評価A+)
「アウト・バーン」(深町秋生)
  • アクションについては映画「ダイ・ハード」のジョン・マクレーンのようなヒロイン、でもやることはもっと「えげつない」。裏社会に一目置かれているし、警察内部の弱みにも精通している。姫川玲子とは正反対の新ヒロイン誕生というところだ。次章ではいよいよ夫の死の真相に迫っていくのだろう。今から楽しみだ。(評価A)
購入:
「新・堕落論」(石原慎太郎)、「現代文明論講義」(佐伯啓思)、「HPウェイ」(デービッド・パッカード)、「資本主義と自由」(ミルトン・フリードマン)、「スマート・パワー」(ジョセフ・S・ナイ)

その他:
来週水曜日は韓国戦。なでしこフィーバーに男も乗れるか、第三次予選を控えて欧州組を大量召集したのだから、フォーメーションに拘るのではなく、勝負に拘って欲しい。

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