2011年11月20日日曜日

コーチK 903勝

先週は代表が北朝鮮に負けたり、F.マリノスが「J1終戦」を迎えたりとサッカーでは良い事がなかった。しかし、デュークのバスケットボールチームは予定通り(初戦は接戦だったが)開幕から3連勝で、Mike Kzyzewski(マイク・シャシェフスキー)コーチ(コーチK)が監督としてのNCAAディビジョン1での最多勝利記録を書き換えた。YouTubeを見るとオバマ大統領までが祝福している。このあたりが、いかにカレッジバスケットボールがアメリカ人の生活の一部になっているかを示していると思う。ついでに言うと、コーチKにちなんで、スペルがKonguratulationsとなっている。もっとついでに言うと、リーダーシップの本でコーチKに言及している事があるが、正しい和訳(シャシェフスキー)ができている本にお目にかかった事がない。翻訳家は本当にアメリカの文化が分かっているのか、と疑問に思う。さて、本題に戻るが、今年のチームは主力3人が抜けたため、事前評価ではUNCに負けている。しかし新人のリバースがシーズン通して活躍できれば2年ぶりのFinal 4も十分可能だと期待している。

F.マリノスは今節で4位以下が確定し天皇杯に優勝する以外ACLの目が無くなった。その天皇杯では「マツつながり」の次戦、松本山雅との対戦が興味深いし、組み合わせ上、ここで勝つとグランパスかレイソルとの対戦が待っている。難敵が多いブロックだが、ある意味目標が明確になったので、今度こそ自力でACL切符をもぎ取って欲しい。

読了:
「変化の時代、変わる力」(御立尚資)
  • タイトルのとおり、「経営思考の『補助線』」と同様、日経ビジネスオンラインの連載コラムの再録。リスクテイクが一つのキーワードとなっている。「リスクを取っている」との反論があったそうだが、外資に努める者の目にはギャンブルにしか見えない。もう少しまともな戦略家が出てこないと失敗の山が高くなるだけだろう。(評価A)
「『空気』の研究」(山本七平)
  • 戦艦大和の沖縄への出撃やイタイイタイ病の話など、日本人の行動を規定する「空気」とは何かが、それを打破するためのに差される「水」と対比する形で解き明かされている。読んでいて改めて感じるのは、戦前から一貫してマスコミが「空気」の形成に大きな役割を果たしていること。そのマスコミのレベルが益々低下している中で、「空気」に流されることのリスクが大きくなっていることだ。(評価A)
「訣別‐大前研一の新・国家戦略論」(大前研一)
  • 内容は「サピオ」や他の著書で述べられていることと重複していたが、こうやって全体を統括すると、いかに今の政権が(というか自民党時代も含め)国家戦略を構築できていないかが見えてくる。著者の戦略の一部だけをコピーしても、全体最適にはならない。せっかく国家戦略室があるのだから、本当に政治主導で(というか官民総力あげて)国家戦略を策定してほしい。TPP参加問題など、きっちりした戦略があればこんな幼稚な議論が起こる筈もない。(評価A+)
「スティーブ・ジョブズ(1)」(ウォルター・アイザックソン):(2)読了後に纏めて感想を述べる。

「リーダーシップ」(山内昌之)
  • 前首相、前々首相が如何にリーダーシップという点で「首相の器」でなかったかが良く分かる。というか、本書を読むと、政治家がどんどん小粒になってきて、最早本書で取りあげたレベルの宰相など現れないのではないか、と暗くなった。与野党問わず、本書を読んで少しでも真似してもらいたい。(評価A)
「ゲーム・ストーミング」(デーブ・グレイ、サニ・ブラウン、ジェームズ・マカヌフォ)
  • 問題の特定、解決策の策定の局面で議論を活発にしていくため、特に日本では、本書に書かれた数々のゲームが有効だろうと思う。もっとこうしたテクニックを取り入れて「楽しく」仕事をしていくようにしなければと思う。(評価A)
購入:
「告発 ニッポンの大問題!」(竹中平蔵、中田宏)、「プロの知的生産術」(内田和成)、「国債・非常事態宣言」(松田千恵子)、「チーズは探すな!」(ディーバッグ・マルホトラ)、「マックスウェルの悪魔」(都筑卓司)、「宇宙は本当にひとつなのか」(村山斉)

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