2013年12月22日日曜日

日本でのクラブワールドカップがない12月

モロッコでクラブワールドカップ(CWC)が開催中だが、日本開催でないと正直ピンとこない。アトレチコ・ミネイロが地元のチームに負けた大番狂わせがあったが、昨夜Footで小澤一郎氏が語っていたところでは、モロッコはユース世代がすごいらしい。近々アフリカの強豪になっていくのかもしれない。決勝はその地元ラジャ・カサブランカがバイエルン・ミュンヘンに挑む。(試合は結局2対0でバイエルン・ミュンヘンが勝利)

前身のトヨタカップを含み数回観戦したCWC。ジーコ、プラティニ、クリロナなどスーパースターを生で見て、その凄さに感動した。今のように毎週ヨーロッパ各国リーグが中継されるようになったとしても、たとえ半分観光気分が抜けきらないゲームだとしても、トップクラブを生で見る迫力は違う。2015年から2年間の開催に立候補したようだが、是非実現してほしい。

読了:
「歴史をつかむ技法」(山本博文)
  • 歴史はどう学んだらいいのか、というFrequently Asked Questionに答える一冊。時代小説と歴史小説の違い、司馬遼太郎の著作をどうとらえるか、「歴史観」など読んでいてためになる前半。後半は古代から近代までの日本史について著者の技法を応用するとどう捉えられるか、という実践編。中学・高校で学んだ知識が古いことに気づいたし、帯にあるように日本史の流れをつかむことができた。(評価A)
「政治の起源」(上)(フランシス・フクヤマ)
  • 著者が「政治制度の発展と衰退のメカニズム」に挑む2部作(日本では全4巻になるらしい)の第一弾。上巻ではウェーバーの定義による近代国家、「広範な公共の利益に奉仕することを目指す。支配者との個人的なつながりではなく、資格や能力に基づいて選抜された官吏が政府の役職に就く」国家が中国の秦王朝に始まるとして、原始から中世までの各地域における国家の状況を比較している。下巻が待ち遠しい。(評価A)
「宇宙が始まる前には何があったのか?」(ローレンス・クラウス)
  • 「無から始まった宇宙」という原題どおり、最新の量子論から宇宙の創成に迫る。自らの理論だけでなく、広く最新理論についても言及されているので、それらに若干基礎知識があった方がより面白い。今、このタイミングにいるからこそ多くの銀河を観測でき、宇宙の謎に迫れるのだという指摘は興味深い。タイトルはちょっとミスリーディングだが、内容の濃い一冊。(評価A)
購入:
「知の武装」(手嶋龍一、佐藤優)、「現場主義の競争戦略」(藤本隆宏)、「ホワイト企業」(高橋俊介)、「数学的決断の技術」(小島寛之)

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