2014年9月14日日曜日

A代表ベネズエラ戦、F.マリノスは連勝ストップ、香川復帰戦でゴール

A代表(監督が主役ではないのでアギーレジャパンとは呼ばないでA代表で行く)のベネズエラ戦は2対2のドロー。全般にはウルグアイ戦より戦えてはいた。新戦力の武藤と柴崎がゴールを挙げたのは収穫だし、得点場面以外でも前半終了間際の柿谷のシュートなどカタチが作れた場面もあった。一方で守備はまたもミスから2失点。監督が監督なら水本も川島も今後招集されない位のエラーだ。アギーレ本人も言っているようにアジアカップのメンバー決定は11月のオーストラリア戦までかかるだろう。個人的には、森重はやはりCB、細貝をアンカーに「戻して」戦った方が守備が安定するように思う。来月どんなメンバーが試されるのか興味深い。

F.マリノス対グランパス戦は約4か月ぶりの生観戦だったが、相手の速攻に良いようにやられ0対2の完敗。観戦時の連敗が4に広がってしまった。ラフィーニャのいない攻撃陣はアタッキングサードで工夫がなくシュートを打たない。エリアの外からのシュートは枠を大きく外れ、セットプレーも俊輔のキックに精度を欠いてクリアされるだけ。唯一齋藤のシュートがサイドネットに当たった時だけ盛り上がった。(バックスタンド側からは入ったように見えたので・・・)試合後にブーイングが出るのは当然という体たらくだった。
 一方のグランパスは高い位置からボールに寄せてきて、こちらの不用意な横パスをカットする場面もあり、川又と永井がフルスピードでゴールに迫ってきた。このため闘莉王が無理に上がることもなく、守備に専念できるくらいだった。闘莉王についてはピッチ上で良く声を出していたのが印象的で、おとなしいマリノスと好対照だった。また、川又については昨年もやられており、中断期間中にどれだけ本気で獲得にいったのか、今更ながら悔やまれるくらいの出来だった。
 これでリーグ戦の連勝が3でストップ、ナビスコカップから3連敗となった。順位が下がらなかったのが唯一の救いで、個人的にはアルディージャやセレッソのようなショック療法をしないと降格争いに巻き込まれてしまう位の危機だと考えている。この体制のままなら、もう今季はスタジアムに足を運ぶのを止める。

香川がドルトムント復帰戦でいきなりの1G1AでMOMに選ばれた。10月には代表に戻るだろう。


読了:
「マックス・ウェーバーを読む」(仲正昌樹)

  • 教養書として多くの著名人が挙げる「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」をはじめ、「職業としての政治」や「職業としての学問」などウェーバーの主要著作が分かり易く解説されている。STAP細胞を巡る問題についても「職業としての学問」との関係で語られているところがユニーク。一度読んだ著作について再確認する項目が多かった。(評価A)
「仕事に役立つ経営学」(日本経済新聞社編)
  • 気鋭の経営学者により、各領域の最新理論が現実の経営課題と如何に向き合っているかが紹介されている。企業の経済学(淺羽茂)・事業立地戦略(三品和広)・戦略イノベーション(楠木建)および組織開発(金井壽宏)の4章は著作にも馴染のある筆者によるもので、それぞれの理論を再確認することができたし、ダイバーシティなどまさに「旬」な経営課題の解説は新鮮だった。(評価A)
「経済を見る3つの目」(伊藤元重)
  • 鳥の目、虫の目、魚の目。語呂合わせのような3つの「目」だが、マクロ経済学、ミクロ経済学と経済政策史という3つの経済学分野とオーバーラップしている。本書を読むことで、日々の生活を送る上でどのような経済指標に注目していけば良いか等に加え、「幸せな老後を送るため」にも「先を読む」ことが大切であることを理解できる。(評価A)
「データの見えざる手」(矢野和男)
  • ウェラブルセンサ恐るべしだ。「職場の人間科学」(ベン・ウェイバー)でその存在を知ったウェラブルセンサであるが、日立で8年前から実装していたことは全く知らなかった。本書ではハピネスの測定や「運」の解明までウェラブルセンサによる観察から見えてくるものが紹介されている。ビッグデータと一括りにはできない新たな可能性を感じた。文書も分かり易かった。(評価A+)

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