2014年10月11日土曜日

A代表ジャマイカ戦

アギーレに代わって3戦目のジャマイカ戦。日本はオウンゴールの1点どまりだったが新体制での初勝利となった。先月の2戦で4失点と問題のあったディフェンスは、長友の考えられないミス以外は無難な出来。相手が弱かったこともあるが、森重と塩谷のCFに細貝のアンカー、更にGKの西川は合格点だろう。MFでは細貝に加え柴崎が不動の位置を獲得した。香川も後半は良かったが、脳震盪の影響もあってか、決定機を外したのはマイナス。一方FWは全員追試。本田はシュートを打つも判断がイマイチ、岡崎も同様。柿谷は見せ場作れず、このままでは11月は呼ばれないのでは?ブラジル戦にだれが使われるかでアギーレの評価が分かるだろう。

代表ウィーク前のサガン戦を落としたF.マリノスはここしばらく10位のまま。ラフィーニャのケガが長引き一時帰国という中で、5試合でPK1得点どまりの攻撃陣では残り6戦で賞金獲得圏内まで這い上がるのはほぼ不可能だろう。現実的な目標が一試合も早い残留確定とは・・・、何とも情けない・・・

U-19はW杯出場はおろか、アジア予選グループリーグ敗退の危機にある。(先ほど終了した格下のベトナム戦もロスタイムの2得点で辛うじて勝つという状況だった。)この状況はクラブレベルにおけるACL敗退と同様に、近い将来日本サッカーの地盤沈下をもたらしかねない。リーグ戦でアンダー世代の出場枠を設けるなど試合経験を積ませることは勿論だが、精神力の弱さはどうやったら克服できるのだろう?先日ニュースで見たシンクロの井村コーチのような人(=昔いた「鬼コーチ」のように厳しいが、ちゃんと理論を学んでいるし、愛情に溢れている人)が必要なのではないか?「若いからこそ無理をする。100%の力を出すことで満足するのではなく、常に120%を出す。」という教えが、復帰から半年という短い期間で選手たちの体型からして見違えるような逞しさを生んでいた。実際アジア大会では中国に僅差まで迫るという結果にもつながっている。個人スポーツであるが、テニスの錦織圭にとってのマイケル・チャンも同じような存在だ。基礎練習の反復が体力・精神力を鍛え、今やトップ5に手が届く位置まで上がってきた。この先サッカーで世界一を目指すのであれば、A代表だけでなく、アンダー世代からこうしたコーチを、国内にいないのなら海外から呼んできてでも立て直すべきではないのか?

読了:
「不祥事は、誰が起こすのか」(植村修一)

  • 最近の日本企業の不祥事での第三者委員会報告書の記載を基に、それらが起こるメカニズム、特に企業文化に焦点を当てて解説、また、不祥事を予防するためのポイントについて説いている。人間は弱いものである、ということを前提に考える事がいかに大事か。上に立つものほど高い倫理観、インテグリティが求められるのだということを再確認しなければならない。(評価A)

「ビジネスモデル全史」(三谷宏治)

  • 「経営戦略全史」に次ぐ1冊。ビジネスモデルとは何ぞやについての著者の定義を踏まえ、古くはイタリア・メディチ家や三井越後屋から始まり、最近の企業まで、ビジネスモデルがどのように革新してきたかがまとめられている。ビジネスモデルを革新するために必要なリーダーシップ、企業文化などが説かれている最終章は素晴らしい。本書もベスト経営書の有力候補だろう。(評価A+)

「グッドワークス!」(フィリップ・コトラー、デビッド・ヘッセキエル、ナンシー・リー)

  • 昔ながらの寄付から最近よく耳にするコーズ・リレイテッド・マーケティングまで、企業がいかにして社会的責任を果たすのか、アメリカ企業中心に成功事例がどのような点に留意して実践されているか、落とし穴は何かといった点がまとめられた実践ガイド。社会との共存なくしては企業経営が成り立たない時代だということが良く分かる。(評価A)


購入:
「ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力ビジネスモデル編」(大津広一)、「60分で名著快読 クラウゼヴィッツ『戦略論』」(川村康之)、「戦略思考ワークブック【ビジネス編】」(三谷宏治)

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