2015年4月26日日曜日

俊輔の帰還(ベルマーレ戦)

今シーズン2回目の生観戦、ベルマーレ戦は3対0で日産スタジアムでの久々の勝利となった。前半9分に良いパス回しからアデミウソンに待望の初ゴールが生まれ、これは思いのほか楽勝か?と思ったが、その後は何本か惜しいシュートはあるものの1対0のまま前半を終わった。後半は前半に比べベルマーレにボールを持たれる時間が増えたが、交代出場したラフィーニャとアデミウソンがカウンターの切れを見せゴールを脅かした。そして後半36分、ついに俊輔がJ1リーグ戦に復帰すると、その後齋藤と冨澤がゴールネットを揺らし、終わってみればスコアは「完勝」だった。

アデミウソンは初めて生で見たが、Jリーグに慣れたこととフィジカルも万全になったためだろう、TVで見ていた時以上に味方とも連携するし、自分でも突破を試みたりとMOMといえる活躍をしていた。残念ながら期待していたアデミウソンと俊輔の競演は持越しとなったが、これからが益々楽しみになった。

読了:
「21世紀の貨幣論」(フェリックス・マーティン)

  • 古代メソポタミアから現代まで貨幣がどのように「進化」してきたかを通じ、貨幣の真の価値とはなにかを説いている。「物々交換の不便さを解消するために貨幣が生まれた」という通説の誤りやジョン・ロックが与えた影響、更には最近のリーマン・ショックへの対応に関する記述など「そうだったのか」と改めて理解した。最終章での経済学再構築の議論がピケティの問題意識と近いことが面白かった。(評価A+)
「MBAマネジメント・ブックⅡ」(グロービス経営大学院 編著)
  • 「グロービスMBA」シリーズの最新刊。第三版まで出ているマネジメント・ブックを補足する形で最近のトピックスであるアントレプレナーシップ、テクノロジー、グローバルなどについて理論がコンパクトに整理されている。エコノミクスについても一つの章が加わっているのも特徴。内容自体はそれぞれに関する本で読んだことのあるものがほとんどであるが、こうやって纏めてくれるのは毎度の事ながらありがたい。(評価A)
「イノベーションの誤解」(鷲田祐一)
  • なぜ携帯電話がケータイに進化したのか、SUV市場拡大はなぜ起こったのか、更にはなぜ日本企業の製品が魅力をなくしてきたのか、これらの根本原因はイノベーションを誤解していたからだ。著者はユーザー・イノベーションのメカニズム、日米の比較などを通じ、日本企業の問題点を明らかにしている。ユーザー・イノベーションが全てではないとは思うが、第5章での著者の主張、例えば商品開発局面でのマーケティング軽視を改める事などは重く受け止められるべきだろう。(評価A)
「今こそアーレントを読み直す」(仲正昌樹)
  • 2009年の著作だが、アーレントという名前に興味を覚えたのが最近だったということで、「入門」として読んでみた。「わかりやすい政治」というコンセプトと真逆のスタンスをとり、アメリカの独立を評価する一方でフランス革命には批判的、左右両方の立場から評価されるというアーレントの思想の一端が著者の解説を通じ理解できた。アーレントが生きていたとすれば、今の日本の「反知性主義」的な政治状況をどのように見るだろうか。(評価A)
購入:
「戦略の歴史」(上)(下)(ジョン・キーガン)、「ハード・シングス」(ベン・ホロウィッツ)、「日本財政『最後の選択』」(伊藤隆敏)、「意思決定のジレンマ」(ラッシュワース・M・キダ―)、「破壊する創造者」(フランク・ライアン)、「IGPI流ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ」(冨山和彦、経営共創基盤)、「素数はなぜ人を惹きつけるのか」(竹内薫)、「低欲望社会」(大前研一)、「ハーバード流逆転のリーダーシップ」(リンダ・A・ヒル、グレッグ・ブランドリー、エミリー・トゥルーラブ、ケント・ラインバック)

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