2015年4月5日日曜日

ウズベキスタン戦 F.マリノスはレイソル戦 DukeはFinal 4

ハリルホジッチ体制になって二戦目のウズベキスタン戦は5対1で圧勝で終わった。青山の素晴らしいボレーシュート、岡崎の岡崎らしいゴール、宇佐美の技術の素晴らしさが出た代表初ゴールなど、親善試合と割り引いても攻撃陣は良かった。一方、守備に関してはセットプレーからの失点など相変わらず課題として残るだろう。珍しい事にこの2試合で招集したフィールドプレーヤーが全員ピッチに送り出されたが、個人的には、2試合とも出場したメンバー、特にプレー時間の長かったメンバーが今後の主軸になると予想する。これまでの常連といえども安閑とはできない良い緊張感が生まれたと思う。

先ほど読んだ記事によると、日本の戦い方がこれまでと変化していることがデータで明らかになったという。確かに、見ていてイライラするような「無駄な」横パスが減って、縦への速さを意識するところがアギーレ時代より更に強まった印象を受けた。特にフル代表の後で見たU-22が相変わらず横パスばかりだったので、余計にそう感じたのかもしれないが・・・いずれにせよ、ウズベキスタン戦での戦い方を極めて行ければ、W杯予選も怖くないと期待できる。

F.マリノスは今節アウェーで”苦手中の苦手”レイソルと対戦した。前半カウンターからレアンドロに先制を許し、今回もダメかと思ったが、エスパルス戦同様に後半伊藤を投入して流れが良くなり、右サイドバックに移った三門の2アシストから逆転し、リーグ戦では2008年以来の勝利を掴んだ。これで公式戦3連勝、特に昨年勝てなかったサガンとレイソルにリーグ戦で勝てたのは大きい。ケガ人もそろそろ戻ってくるだろうし、希望が徐々に大きくなってきた。

NCAAバスケット―ボールトーナメントもいよいよFinal 4に突入。Duke Blue DevilsはMichigan Stateに81対61で勝利、5年ぶりに決勝に進んだ。一年生4人と他のメンバーとの息もここにきて益々合ってきたようだ。日本時間火曜日に行われる決勝の相手は今シーズン初めにアウェーで勝ったWisconsinに決まった。ここまで無敗だったKentuckyに勝った相手なので油断はならないが、ここまで来たので優勝して欲しい。


読了:
「アクション・バイアス」(ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール)

  • かつて「意志力革命」というタイトルで翻訳されていたスマントラ・ゴシャール氏最後の著作。マネジャーが目の前の仕事に忙殺され、組織の重要な課題への取り組みが疎かになったり先送りされる「アクティブ・ノンアクション」を回避し、組織を変革していくために必要な行動を明らかにしている。変革を起こすには意志の力が必要だというメッセージは益々重要性を増している。(評価A+)

「カール教授のビジネス集中講義 マーケティング」(平野敦士カール)

  • ビジネス集中講義シリーズ第三弾。マーケティングについて「古典的」なSTPや4Pから始まり、ITマーケティングの様々な手法・用語までがコンパクトに解説されている。本書を読むと自分がビジネススクールを卒業してから今日までの約20年で、ITの発展と共にマーケティング手法が大きく様変わりしていることを改めて考えた。ただ、依然として根本はSTPや4Pなのだということも再確認した。(評価A)

「競争しない競争戦略」(山田英夫)

  • 競合と真正面から戦うだけが競争戦略ではない。既存企業が手をだせないようなニッチ戦略・不協和戦略を取るか、それとも協調戦略を取って共生していくのか。多くの成功例、さらには市場を大きくし過ぎて大手の参入を許した失敗例などを紹介することにより、こうした競争しない戦略のポイントを明らかにしている。思考の軸を少しずらすことが重要なのだと理解した。(評価A)

「リーダーは最後に食べなさい!」(サイモン・シネック)

  • 前作「Whyから始めよ!」に引き続きリーダーのあるべき姿を語っている。本書のポイントはいかに「サークル・オブ・セーフティー」を保つかということのようだが、それがタイトル(現題)の"Leaders Eat Lats"とどう関係するのか。パーツは理解するが、読んでいてあまりスッキリしなかった。(評価B+)

「火花」(又吉直樹)

  • 掲載された純文学の雑誌「文學界」が初めて増刷されたことや、いきなり数十万部も売れたことで注目を浴びた一冊。売れない若手漫才師とその先輩の10年間の出来事を淡々と描いたものだが、読み始めて数ページで風景の描写のきめ細かさに驚いたところから始まり、一気に読んでしまうのは惜しいと思うような出来だった。個人的にはラスト約10ページが勿体無いと感じたが、傑作と言えるのではないか。(評価A-)


購入:
「日本-喪失と再起の物語」(上)(下)(デイヴィッド・ピリング)、「21世紀の貨幣論」(フェリックス・マーティン)、「日本戦後史論」(内田樹、白井聡)

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