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「地球の履歴書」(大河内直彦)
- 8章それぞれが独立した読み物になっている。海底の謎、化石燃料誕生、ノアの方舟伝説といったテーマと学術研究の結果とが結び付けられているのがユニーク。素直に面白かった。(評価A)
「シャルリとは誰か?」(エマニュエル・トッド)
- 昨年1月7日の”シャルリ・エブド”襲撃と”私はシャルリ”の動き、背後に広がるイスラム恐怖症。著者は過去の国民投票の結果分析などを使い、フランスの憂慮すべき状況を明らかにしている。出版当初相当な批判を巻き起こしたというのも納得できる内容だが、それは逆に真実を衝いているからなのだろう。(評価A)
「宇宙背景放射」(羽澄昌史)
- 素粒子物理学の実験現場で活躍していた著者がどうして宇宙背景放射(CMB)観測に携わるようになったのか、という話からスタートし、宇宙創成の謎の解明がどこまで進んだのか、研究の最先端ではどのようなことが行われているかが理解できる。著者は文春による「日本を元気にする逸材125人」にも選ばれているが、是非インフレーション理論の証明に大きな貢献を果たして欲しい。(評価A)
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