2016年3月13日日曜日

苦しみながらも今季初勝利(アルビレックス戦)

J1第3節。早くも全勝チームがいなくなるという混戦模様の中、F.マリノスは9年間勝利のないアウェーでのアルビレックス戦。2試合で1得点の攻撃陣は1トップを富樫、右サイドのMFに遠藤という「新人」を起用してキックオフ。ボールポゼッションはアルビレックスに握られていたが、しっかりブロックを形成してカウンター狙いだった前半25分、下平のパスから抜け出した富樫が見事なシュートを放って先制。その後もボンバーの惜しいヘディングシュートなどがあり1対0で前半を終了。
 後半ラファエル・シルバに同点ゴールを許したが、そのラファエルがシミュレーションで退場となり、その後はF.マリノスが攻勢の時間が続く。しかし、齋藤・遠藤そして交代出場の仲川の個人技からチャンスを作るが得点できない。今節も初勝利お預けかと思ったが、最後は俊輔のCKからボンバー、齋藤と渡り堅いゴールをこじ開けた。3戦目の1stステージ初勝利は褒められたものではないが、ここまでで富樫・仲川・遠藤が戦力になり得ることが分かり、攻撃陣に一層の競争意識が芽生えたとすれば今後に大きなプラスだ。一方で3試合とも失点し、特にこの2試合セットプレーからゴールされた守備陣には不安を感じる。

先週待ちに待ったFWの獲得が内定した。カイケが加入することで、FWの争いが一層激しくなるのは更なる好材料だが、見方を変えると、難しいことは承知で、来日すぐに大活躍を期待せざるを得ないほど得点力不足が重症だということだ・・・今は膝の問題がなく正式契約できることを祈ろう。

Duke Blue DevilsはACCトーナメント準々決勝でノートルダムに敗れ、今年もリーグ・トーナメントを制することができなかった。今週末にはNCAAの組み合わせが決まる。March Madnessもいよいよ佳境に入る。ジェファーソンが今季復帰絶望という中で、どこまで戦えるか・・・

読了:
「中曽根康弘」(服部龍二)

  • 「三角大福中」のしんがりとして首相になり、その誰よりも長くその宰相の座にとどまった「大勲位」中曽根氏。本書はその生い立ちから政治家としての足跡をたどり、「風見鶏」と評されながらも首相となり、国鉄民営化などを成し遂げた一方、靖国参拝を後の内閣での外交問題化するきっかけを作ったといった功罪を明らかにしている。戦後政治史のテキストにもなりそうな内容で、新書版ながら読み応えがあった。(評価A)
「戦略にこそ『戦略』が必要だ」(マーティン・リーブス、クヌート・ハーネス、ジャンメジャヤ・シンハ)
  • BCGのコンサルタントによる経営戦略本。新たな戦略論を展開するというより、すべての業種・企業に万能な戦略などなく、自社の環境(外部環境だけでなく、ケイパビリティまで)を「戦略パレット」のフレームワークに落とし込んで正しく評価し、実践すべき戦略を選択することが重要だと説き、その上で各戦略アプローチの要諦に関しても解説されている。久々の戦略本らしい一冊だが、日本企業が実践するにはハードルが高そうだ。(評価A)
「マイナス金利」(徳勝礼子)
  • 長年外資系金融機関でマーケット・アナリストを勤める著者ならではの一冊。市場で何が起こってきたのか、一般紙などでは知りえない現状の分析から、黒田総裁による導入のはるか前から実質的にマイナス金利状態が起こっているというある意味衝撃的な内容が明らかにされている。専門的な用語の解説があっても100%理解するのは難しかったが、日銀の狙いとは逆の結果を招くリスクについて、本書を読むことで理解できた。(評価A)

購入:
「ハーバードでいちばん人気の国・日本」(佐藤智恵)、「スティグリッツ教授のこれから始まる『新しい世界経済』の教科書」(ジョセフ・E・スティグリッツ)、「成長企業の法則」(名和高司)

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