前半はアントラーズが両サイドから攻勢をかけ、マリノスは単発でカウンターといういつもの展開。これもいつものように、右サイドから崩されて先制点を許す。ただ、今節のマリノスはこれまでよりもボールが回った。いくつかチャンスらしいチャンスも作れたし、前半終了間際には斎藤のシュートを伊藤がゴール前でコースを変えてゴール!同点で終了する。
後半も基本は同じ展開だが、植田のいないアントラーズ守備陣のミスからマリノスがカウンターを仕掛ける場面が多くなり、ついに後半35分斎藤のシュートが決まる。これで久々の勝利か!?と思った矢先、あっという間に同点弾を決められ、今節も勝ち点1を加えたにとどまった。これで7位に後退。フロンターレとレッズが負けてくれたので、勝ち点差は5になったのだけが救いとは情けない・・・
審判の判定に熱くなっていた試合後少し時間がたち、冷静になってみると、アントラーズとはチーム戦術の完成度にかなり開きがあったと認めざるを得ない。攻撃の際にはサイドバックがMFを「追い越す」動きが多く、マリノス守備陣は最後体を張って止めるようなシーンが度々あった。一方マリノスは結局のところ「個」(=斎藤)の力に頼らないと決定的なチャンスを作れなかった。これでリーグは中断、代表ウィークのカップ戦準々決勝となる。今節はそれでもここのところの酷い状態から脱する気配は見えたので、流れをしっかりとしたものにして欲しい。
読了:
「中央銀行が終わる日」(岩村充)
- タイトルはショッキングだが、本書は中央銀行の持つ機能のうち、成長と物価安定という役割については最早限界にきていると指摘する。一方ビットコインについて、かつてハイエクが展開した議論をヒントに、中央銀行の通貨発行権に挑戦するものと位置づけ、その可能性を検討している。新しい金融論の方向性を示唆する一冊といえるのではないか。(評価A)
「悪いヤツほど出世する」(ジェフリー・フェファー)
- 世の中にあふれているリーダーシップ論を鵜呑みにすると失敗する。ひとことでいうとこれが本書の結論。現実のリーダーは決して教科書に書かれているような「立派な人」ではない、むしろそうしたリーダーは少数派だ。リーダーに求められるのは、職場の現実を見て臨機応変に対応すること、時には「イヤな奴」を演じることすら必要なのだ。極めて説得力のある一冊だ。(評価A)
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