昨日から新型インフルエンザの感染拡大で持ちきりだ。言い分はあるのだろうが、「季節性インフルエンザ」と決め付けて対応が後手になった学校は「脇が甘かった」と言わざるを得ない。(USでもNYの高校から始まっていたのだから・・・)明日からはマスクしていこう!
先週の読了:
「ザ・チェンジ」(門田由貴子)
- 「甦る組織」同様ファシリテータの活動により企業を活性化するというテーマの一冊。こちらの方が中堅企業にも当てはまるより実践的なノウハウを提供していると感じた。偶々先週月曜に某食品メーカーの人と飲んで、彼の苦労を聞くと、この本が取り上げているような「内輪の論理に凝り固まって思考停止になっている企業」が多いのだろうと考えた。うちの現場も同じ、というかなまじホワイトカラーなのでもっと危ないと今更自覚。
「グローバル資本主義の未来」(NHK)
- 米・露・中国の現地取材を通じ、現状が「どこまで落ち込んでいるか」に焦点を当てた番組の「再現本」。未来がどうなるのかについては「?」このあたりがNHKの限界ではないか。最後の大田弘子氏による分析というか問題提起だけの本と思う。
「ビジネス・インサイト」(石井淳蔵)
- 経営・とりわけマーケティングにおけるインサイトの重要性と、如何にインサイトを生み出すかについて述べられている。新書という限界のためかどちらつかずの印象は否めないが、ポランニーのTacit Knowing (Knowledgeでない)に関する解説や、ケーススタディの有効性などについては頷ける所が多かった。マーケティングをはじめ経営課題に取り組み、解決していくためには「引き出し」(フレームワーク・経験等々)を如何にたくさん持っているかが重要だと思う。それがインサイトに繋がるのだろう。
「コークの味は国ごとに違うべきか」(パンカジ・ゲマワット)
- このタイトルだと「トンでも本」に分類されてしまいそうだが、グローバル経営戦略論としては内容の濃い一冊。「フラット化する世界」に対し、そんな簡単な割り切りはできないよと「待った」をかけている。取り上げられている事例からは、セミ・グローバリゼーションとは「グローバル化できる機能とローカライズすべき機能をきちんと見極めること。徒に統合のみ追求しないこと」というある意味当たり前のコンセプトとも言える。ただ、そのために何を整理し、どう戦略を構築するかという点まで言及されているので、経営企画・事業企画の担当は必読だろう。返す返すもタイトルが「もったいない」。
購入:
「凡才の集団は孤高の天才に勝る」(キース・ソーヤー)、「天才」(マルコム・グラッドウェル)、「世界経済はこう変わる」(神谷秀樹・小幡績)
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