2010年5月23日日曜日

監督の力

 今朝5時半過ぎに眼が覚めたのでTVをつけ、インテルがチャンピオンズリーグで優勝したことを知った。準決勝でバルサを破ったところで「決まり」という感じではあったが・・・会場がサンチアゴ・ベルナベウということもあり、レアルのファンに益々「モウリーニョ待望論」が巻き起こるだろう。
 一方、新聞では連日日本代表の後任監督人事が報じられている。今日はペケルマンが有力になっていた。またベニテスも候補とか・・・W杯の結果を監督に押し付けようとするサッカー協会の陰謀とも思えるような勢いだ。こんなことならもっと早く手を打つべきだったし、できたと思う。
 他の出場国でもフランスが同様の状況だ。日本と共通しているのは監督が国民の支持を得ていない事。ただ、あちらはグループリーグ突破の確率は日本より断然高く、優勝を争えるか否かというハイレベルでの議論だ。日本がここまで行くのはまだ50年早い???
 これだけ監督の力を云々されるのは、結局、サッカーにおいては、選手を選び、ピッチに送り出すのは監督であり、その手腕が結果を左右する可能性は野球などより格段に高いということなのだろう。

読了:
「OQ オーナーシップ指数」(ジェームス・L・へスケット、W・アール・サッサー、ジョー・ホイーラー)
  • 名著(だと思う)サービスプロフィットチェーンの著者による続編。顧客のオーナーシップ、従業員のオーナーシップが最終的に利益に繋がるのだということを実例を参考に説いている。毎度お馴染みの企業ばかりでない企業の例なのが好感を持てる。先日の「ヒューマン・シグマ」や「エンゲージメント・マネジメント戦略」とも通じているが、この種の本が特にUSで書かれたのは恐らく金融危機を契機とする「株主価値」一本への反省なのだろう。(評価A-)
「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建)
  • 今年これまでの中では一番の「戦略論」。一橋ビジネスレビュー掲載時にも興味を持って読んだが、やはり一冊通して読んだほうが良い。往々にして独りよがりの論理で戦略を構築してしまいがちだが、人にストーリーを話して納得してもらえるようなところまで具体性を持たせないとと思う。5つのC(競争優位、コンセプト、構成要素、クリティカルコア、一貫性)のつながり、一見不合理に見えても「なるほど」と膝を打たせるようなストーリー作り・・・ハードルは高いがやる価値は大きい。(評価A+)
「社長の値打ち」(佐山展生 編著)
  • アスクル、リンクアンドモチベーション、アクセンチュア、星野リゾート、日本交通や富士ゼロックスといった企業の経営者が如何に課題と向き合い、解決していったか。こんな話を定期的に聞けるのはMBAの特権だと思う。(自分もデュークの時にそういう機会に恵まれていた)個人的には村山さんが懐かしかった。(評価B+)
「組織力」(高橋伸夫)
  • アンチ成果主義?第一人者による組織論。一連の成果主義批判の本よりは面白かったし、共感できるところも多かった。問題はこの先新入社員が先細りの状況ではおなじように事が進まないということ。巻末の「組織化の社会心理学」抄訳は「?」(評価B+)
購入:
「アニマル・シンキング」(ベラ・ブライベル、サリー・バルエル)、「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか」(ロバート・オースティン、リチャード・ノーラン、シャノン・オドンネル)

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