2010年7月3日土曜日

決勝は78年の再現?

 まずは日本代表の話から。パラグアイ戦はW杯ならではの「凡戦」だったが、「『勝負はこうして決まるのだ』ということが良く分かった」という意味で意義の大きな試合だった。今までの日本の悪かったところは、こうしたレッスンを充分消化しないで次に進んでしまったこと(「オシムが」発言はその典型)。今回はしっかりやって欲しい。時期監督もその流れで決めるべきだ。
 一方「買い手」がついた選手にはどんどん海外へ出て行って活躍して欲しい。「海外組」が多ければ多いほど、代表の試合もアウェーでやりやすくなるし、本当にベスト4を狙うための道筋ができると思う。
 準々決勝ではブラジルが敗退。オランダが決勝に近づいた。油断さえしなければウルグアイには勝つでしょう。そうすると、今夜のアルゼンチン対ドイツ戦が益々興味深くなってきた。これまでのジンクスでいくと今大会はアルゼンチンかウルグアイが優勝ということになるが、オランダの方がウルグアイより強そうなので、私の決勝予想はオランダ対アルゼンチン。78年は延長戦までもつれ込んだので、今回も面白い試合になるだろう。

読了:
「リーダーは自然体」(増田弥生、金井壽宏)
  • 日本人にもこんなリーダーがいたのだ、というのが感想。うちのボスも増田氏と同様に、日本がメインではあるが、外資系企業でバリバリやってきた人物なのだが、増田氏と似ていることに気づいた。どこか肩の力が抜けていて、だけど思いは非常に強い。周りは結構好き勝手にやれるのだが、勘所は押さえている。そんなリーダーに近づきたいものだ。(評価A)
「リーダーになる人に知っておいてほしいこと」(松下幸之助 述、松下政経塾 編)
  • ベストセラー「知っておいてほしいこと」シリーズの最新策。今回は何となくターゲットが政治家の卵に向いている記述が多かったように思う。ただ、経営をするうえで、現場がどのように動いているかを知ることは基本だし、「日本的経営」(この言葉は大嫌いなのだが)のいい所だと思う。(評価A-)
「伝説の教授に学べ!」(浜田宏一、若田部昌澄、勝間和代)
  • 非常に中身の濃いマクロ経済学入門書と言って良いだろう。「勝間本」と意識しないで読むべき一冊だと思う。ケインジアンやマネタリストの考え方、デフレの問題点その他日本と海外の経済学史まで盛り込まれている。木曜日に外国特派員協会のクラブに行った時、前日(=この本を読んでいた当日)そこで浜田教授が講演をしていたという事を知った。(評価A+)
「これからの『正義』の話をしよう」(マイケル・サンデル)
  • アリストテレス、ベンサム、カントなどが如何に正義を考えていたか、5人を救うために一人を殺せるかといった「課題」を例に解説。ハーバードの人気講座のネタなので内容は極めて高度だが、決して難解ではないと思う。こういう本を読んだ後で、参院選挙関連の記事を読むと、日本の政治家の「底の浅さ」がクローズアップされ、とても残念だ。(評価A)

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