2012年8月5日日曜日

いよいよ準決勝

オリンピックのサッカーは男女とも準決勝に勝ち残った。
なでしこはブラジルに苦戦しながら2対0で勝利。現在のランクは下でも、実力的には互角以上の相手なので、「挑戦者」としては正しい戦い方だ。予選リーグでの佐々木采配を批判する向きもあるようだが、責められるべきは1位に過酷な条件を強いたオリンピック組織委員会だ。現にスウェーデンは敗退している。決勝までどう戦うか、どこにピークを持っていくか、というマネジメントの点で、佐々木采配は「天晴れ!」だ。フランス戦は直前の対戦と逆にこちらの方が良いコンディションで戦えるので、決勝に進出してくれると信じる。
U23はエジプトに3対0。堅守から永井のスピードを生かした速攻という戦い方が確立した。永井が負傷交代してからはしばらく押し込まれていたが、スペイン戦同様、相手の退場を誘い、かつ今回は後半突き放すことができた。4試合無失点はこちらも「天晴れ!」だ。U23も直前に戦ったメキシコが相手になる。なでしこ同様に日本の方がコンディションは有利だ。是非決勝でブラジルと戦ってほしい。

F.マリノスはベガルタと引き分け。順位は一つ下がったが、「負けなし」は継続中。爆発力=連勝が期待できないチーム力を考えると、やっぱりACLは正直厳しい。このあたりをキープしていけばベストだろう。

読了:
「競争戦略の謎を解く」(ブルース・グリーンウォルド、ジャッド・カーン)

  • コロンビア・ビジネス・スクールの人気講義の内容をまとめた1冊。ポーターの"Five Forces"への批判から、競争優位のタイプや、ゲーム理論を踏まえた競争戦略構築までがケースを交え説かれている。ROICをKPIとして考えることなど参考になるところが多かったが、一つ残念なのが原書が2005年と古いこと。今のアップルやグーグル、SNSなどが出現したことで、内容は変わるのか?著者の見解を聞いてみたい気がした。(評価A)
「ザ・ディマンド」(エイドリアン・J・スライウォツキー、カール・ウェバー)
  • 爆発的な大ヒットを生み出すために必要な6つのキーワード(マグネティック、ハッスル・マップ、バックストーリー、トリガー、トラジェクトリー、バリエーション)を明らかにし、ケースを通じ成功企業は具体的にどう動いたのかが分析されている。今年のビジネス本で間違いなくベスト10に入る1冊。日本企業は失敗例ばかりで、唯一asimoがこれからの可能性を語る最終章で取り上げられているのが、日本企業の現状なのだろう。(評価A+)
「なぜ、あの会社は儲かるのか?ビジネスモデル編」(山田英夫)
  • 「模倣の経営学」にも重なる所があるが、異業種のビジネスモデルから学んだ企業の事例が豊富に取り上げられており、また、実際にどうやって学ぶべきかのヒントも解説されている。経営戦略を考えるには極めて実践的な手法だし、学ぶべきところが多い。日本企業だってできる会社があるではないか!と少し安心した。(評価A)
購入:
「実践としての戦略」(ゲリー・ジョンソン、レイフ・メリン、リチャード・ウィッティントン、アン・ラングレイ)、「ビジネスモデル・イノベーション」(野中郁次郎、徳岡晃一郎)、「トライブ」(セス・ゴーディン)、「『革命家』の仕事術」(ガイ・カワサキ)

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